ある内科医の嘆息

30代内科医-うつろいゆく医療行政の狭間に漂う

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最近、ふと思ったことなのだが、臨床研修は芝居に似ている。

研修プログラムや研修病院はホール、或いは舞台。
我々指導医は舞台を取り囲むスタッフ。
そして芝居を演ずる役者は、もちろん研修医だ。

芝居のできの善し悪しは、ホールのできの善し悪しだけによるものではない。
恐らく多くの要素はその演じる者によるのだろう。
良い役者はどの様な舞台でもそれなりに演じることができる。

よい研修プログラムでないから研修医が集まらない、などとしたり顔で言う人たちがいる。
既に現場を離れたロートル達が言う。意味のないことだ。
研修医の強制配置、とこれまた事実とかけ離れた用語を平気で使う人たちがいる。
現場に出たこともない医学生の一部だ。

どの様な舞台でも演じることができるように練習を積んで欲しい。
どの様な舞台でも芝居のできの善し悪しは演じる者にこそかかっている。

今年、本学は全国でもっとも研修医が増加した大学となった。ホールが突然に素晴らしくなったわけではない、アピールが上手になったわけでもない。ただ上記のようなことを医学生がしっかりと認識してくれるようになったからに他ならない。

私は常に彼等に言い続けた。
「どこで研修するかが大事なんじゃない、君達が何をどう研修するか、が大事なんだ」
結果、分かってくれる人は分かってくれる。分からない人はいつまでも分からない。
それでいい。

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先生のところで研修できる研修医のかたがたは幸せですね。
南木佳士さん?でしたか、「医師は卒業後2年、3年で医学の8割型を体得する、その期間吸収したものは医師としての人生を左右する」と言っていたような覚えがあります。

医師に限らず就職したばかりの新人は、そういうものかもしれませんね。入社したてのころは、何10年たってもだれもが胸に鮮烈に記憶しているものだと思います。

それにしてもseita先生の日常のハードワークをブログ記事から見ていると、心配になることが多いです。患者だけでなく研修医のためにも心血注ぐ指導医の立場の方々がゆとりをもって働ける医療現場を望むばかりです。

外部にいる私たちは、そのために何ができるんでしょうか・・・
また御教示ください。

2009/4/19(日) 午後 6:59 [ kya*mr2*xan*ia ]


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