ある内科医の嘆息

30代内科医-うつろいゆく医療行政の狭間に漂う

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6年たった

7月は、実は当科にとっては異動の時期だ。
今日もまた、随所随所で挨拶が交わされ、この一年一緒に働いてきた若者が、県内各地へと散っていった。また戻ってこいよ、と声をかけ、体を壊さないように、と握手し...再会を約して別れた。

6年前、私もまたフレッシュな気持ちで、自分自身の仕事にけりをつけるつもりで、せいぜい5年だけ大学にいるつもりで戻ってきた。

6年前の今日、自分はあの見慣れた山奥の町を辞し、この地に戻ってきた。
懐かしい人たちに、すぐに戻るから、と伝え、その約束を未だに果たせずにいる。

6年たった今、自分は思いがけなくもまだ大学にいる。
多くの人を見送り、それでもなお私はここにいる。
本当の自分の気持ちは異なるところにあるのだが、それを言っては仕方ない、と自分に言い聞かせ、ここにいることがきっとみんなのためにつながると信じて、今はここにいる。


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