清田監督のときどき日記

陸上競技に携わるコーチのブログです

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ミラクルボディー

ミラクルボディー ウサインボルトを見ました。
昨年からボルトの走りを参考にして土井杏南のフォーム改良を加えてきていたので
たいへん楽しみにしていた番組でした。
 
 
ミラクルボディーを見るまで
まさかボルトの走りに脊柱側弯症が大きく影響しているとは思いませんでした。
それは
ボルトにとってマイナスの面もありますが、プラスの面も大きくあるようです。
 
 
マイナス面は筋肉への負担が大きいこと。
プラスの面としては
骨盤の動きに左右の違いはあるもののスムーズに大きく動き、それが走りにプラスの要素を与えている点です。
 
 
土井杏南は身長が158cmと小柄ですが、骨盤の動きを大きくスムーズにすることで
大きな力を地面に与え、歩幅を大きくすることが可能になりました。
 
 
ミラクルボディーでもボルトが負担に耐えうる体を作るためにドイツの専門的なトレーナーに指導
を受けていました。
骨盤をうまく動かすためにはそれなりの専門的トレーニングが必要になります。
その点で、土井杏南は、
国立スポーツ科学センターの協力を得て専門的なトレーニングをしています。
国立スポーツ科学センターは赤羽にあり、大宮からは電車で15分くらいです。
この機関が近くにあるということが土井杏南の記録向上に大きく影響しています。
また、走りのヒントを与えてくれる松尾先生の存在も大きいものがあります。
 
 
 
ミラクルボディーを見ていて興味深かったのは、
ミルズコーチが時には厳しく、時には親身にボルトに接し、その方向性を
示していることです。
 
スーパースターカールルイスにトムテレツコーチがいたように 
ボルトのオリンピック100m、200m2連覇にもミルズコーチの役割が大きかったように思います。
ミルズコーチがいなかったら連覇はなかったかもしれません。
ボルトがゴール後にミルズコーチに駆け寄ったのを見てもその存在の大きさがわかります。
選手の活躍にはコーチやスタッフ等の役割が大きいと感じました。
 
 
日本の陸上界は学校部活動内のコーチングになり、一貫性はほとんどありません。
中学、高校、大学、社会人と何度もコーチを変え、トレーニング環境を変えなければならないのです。
この部分をうまく改善しないと体操や競泳などのように世界で戦うのは難しいように感じます。
 
 
また、トップ選手は高校時代から世界ユース、世界ジュニアなど世界を体感することができますが
その選手を指導する所属コーチ(学校の先生)が世界を体感する機会がほとんどありません。
指導する中学や高校の先生方が世界を経験せずに世界に通用する選手を育成することができるとは
思えません。そのようなチャンスを中学や高校、大学の先生にどんどん与えてほしいと思います。
 
 
 
ロンドン五輪の日本陸上の結果を見ても
強化方法の転換期に来ているように思います。
 
 
 
 
 
 

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