一日一万歩と言うけれど・・・?
「健康のため、適度な運動・ウォーキングを・・・」「メタボリックシンドローム予防のために、歩きましょう・・・」など良く耳にします。
特に、男性も女性も「一日一万歩」ほど歩けば、最低限の必要運動量を満たすと言われています。
私の散歩コース(大泉緑地)も、最近、朝の散歩を日課にする方がだいぶ増えてきました。
中には、何かに取り憑かれたように、「一心不乱に・タッタッタッタッ」と歩いている方もだいぶ増えてきました。
「朝から元気やなぁ」と、感心しています。
来院者にも、一番手軽な運動として「ウォーキング」の話をする機会も増えました。
しかし、「一日一万歩」を目指すためか、ウォーキングを始め「ヒザが痛くなった」・「足の裏が痛くなった」と言う相談を受ける事があります。
確かに、ウォーキングはジョギングと比べて、足首やヒザの関節・腰への衝撃が少なく、生活習慣病の予防に有効な有酸素運動で、骨格に適度な刺激を与えて筋力や骨密度を保つことにも優れています。
しかし、一生懸命のあまり、ランニング障害と同じような症状が出ては何もなりません。
なぜ、一日一万歩?
では、なぜ「一日一万歩」なのでしょう?
「日本人の、1日平均歩数は、7000〜8000歩」と言うところから、厚労省の「健康日本21」では「1日1万歩」を目標値としています。
また、日本体育スポーツ科学研究では「軽い作業に従事する男子の最小必要運動量は、一日250キロカロリー、女子では150キロカロリー」と報告しています。
男性が250キロカロリー消費するには、だいたい普通に歩いて約80分間、このときの歩数が約一万歩、女性でもだいたいこの数字に近づくと、言うことから来ています。
だからといって、普段から、車・エスカレーター・エレベーター・通勤通学は電車で、「日頃から運動不足」・「体重が重たい」・「歩き慣れない人」などの現代人が、急に1万歩も歩けば、ヒザ関節痛や腰痛、坐骨神経痛、アキレス腱炎、足底筋膜炎など、ランニング障害と同様の健康障害が生じるても、当たり前かも知れません。
いつもの散歩コース
散歩コースに、金岡競技場〜大泉緑地につながる歩行者専用の遊歩道があり、こんな看板があります、
ウォーキングのフォーム・歩幅に関するアドバイスの看板です。
元気な方は、この目安で良いのでしょうが、これからウォーキングを始めたい・運動に不安がある方には、必ずしも参考になるとは言えません。
まずは、ゆっくり・短い距離で結構ですから、歩くことに慣れる、歩くことを習慣にすることから始めたいものです。
せっかく、健康のために始めた運動で、「身体を壊した」・「疲れのため、短期間で終わった」では、それこそ「もったいない」です。
もっと、身体や気持ちに余裕を持って歩いてはどうでしょうか?
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