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民主党も鳩山、菅総理に続いて、ついに2年で3人目の総理が誕生した。自民党の末期と良く似たパターンである。
テレビで誰かが言っていたが、民主党に政権交代を期待したときに、野田氏が総理になろうなどと誰が予測したであろうか。国民不在もいいところであると、憤りを露わにされていた。
さて、野田総理の政治手腕は未知数であるが、早速にドジをやってしまった。鉢呂経済産業相は、わずか就任9日目で辞任に追い込まれた。
経済産業相といえば、閣僚の中でも重要なポストである。一日も早い復旧・復興を期待する国民にとって、経済産業相の果たすべき役割は特に大きい。
私が子供の頃には、「行くは、博士か大臣か」と良くいっていた。男が故郷に錦を飾ることの代名詞であった。大臣とは、庶民にとって大よそ高嶺の花であった。
今もそのことに変わりはないのだろうが、残念ながら昨今の政治家は、いとも簡単にそのポストを棒に振ってしまっている。軽いといわれても仕方がない。
何故このように次から次へと、失態を繰り返すのであろうか。思うに、大臣になるまでのプロセスと、自覚の足りなさが原因ではないかと思う。
過去の政治家は、兎に角辛酸をなめて成長した。立候補する段階で、世論の厳格な審査を受けた。今の政治家のように、時の風とか、2世・3世議員とか、タレントとかいった類で政治家になることは稀であった。
某議員のように、フリーターをしていて、たまたま候補者募集に応募したら当選したなどということは、皆無であった。
明治維新を迎えた日本が、世界に追いつけ追い越せと目覚め始めた頃、イギリスに留学をしていた青年が、余りにも学問に熱中しすぎるので、体を心配した大家さんが、『体を壊すといけないから、少しは休んで勉強をされたらどうですか』と注意したところ、青年は「私が一日休めば、日本の成長が一日遅れます。休んでいる暇はないのです」と答えたという。
今の大臣に、爪の垢でも煎じて呑んで欲しいところである。今回の鉢呂経済産業相の発言は、余りにも軽くて話にならない。当然、任命権者である野田総理に責任がある。
部下の資質を見抜くのも、トップの重要な素質である。こんな内閣、総理で大丈夫なのかと誰もが心配になる。世界各国のマスコミが、こぞって酷評するのも当たり前である。
東日本大震災という未曾有の災害、それに続く過去最大級の台風12号の被害。世界経済の信用不安から来る、歴史的な円高。日本は、歴史上かって経験をしたことのない国難に直面している。
この国難に立ち向かわなければならない最も重要な時に、「このざまは一体何たることぞ」。素人にして泣きたくなる思いである。「ブルータスお前もか。しっかりしろよ民主党」と嘆きたくなるのは、果たして私だけであろうか。
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