|
『花の命は短くて苦しきことのみ多かりき』。これは、小説家林芙美子の残した余りにも有名な言葉です。林芙美子は、好んで良くこの言葉を色紙に書いたといわれています。
自分自身を花にたとえ、女の一生を見事に言い表した言葉だと高い評価があります。
女の一生とは、若くて楽しい時間はほんのひと時であり、大半は貧しく苦しい時間であると、林芙美子は人生を締めくくったようです。
ならば、命短し恋せよ乙女・・・・となるのでしょうか?
しかしどっこい、この花を見てください。コンクリートとコンクリートのほんの僅かな隙間から見事な花を咲かせています。
花でも野菜でもそうですが、いざ作ろうとしてもなかなか作れるものではありません。ましてやこんな狭い隙間に咲かそうと思っても出来るものではありません。
あらゆる条件が整って初めて咲くことができるのですが、林芙美子の言う、花が本当にか細いだけの生き物であれば当然出来る技ではありません。
本当は、花も女性も長い命を携えていて、強い生き物なのかもしれません。聞いた話ですが、雑草や花の種は自分が芽切っても、その後生きていける環境が整っていなければ、いつまでも芽をきらず、何ヶ月もあるいは何年も芽を切るタイミングを待っているそうです。
その結果、どんなに雑草取を繰り返しても永遠に雑草を無くすことはできません。この花のように見事なまでの根性が本来備わっているのです。
|
全体表示
[ リスト ]




