政財界倶楽部(恩田将葉見聞録)

若者達がジャパニーズ・ドリームを夢みれる国を願い、「政治をもっと身近に!」というスローガンのもと、日本人に愛国心を喚起する。

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北朝鮮によるミサイル発射の意味 (2)
2006年7月6日

 アメリカは、テキサスやアラスカで採掘する産油量で自国分は取り敢えず賄える。しかし、それを同盟国にまで用立てるだけの余裕はない。ここのところが、非常に重要なポイントである。アメリカの危機管理的発想では、同盟国を守ることも、間接的に自国を守ることに繋がるのである。同盟国に原油が供給されなくなれば、同盟国は、敵方即ち中国を中心とする諸外国側に寝返ってしまう可能性がでる。そのことを、アメリカは常に懸念している。原油が供給されないということは、それぞれの国の死活問題に繋がる大問題であるからだ。日本も例外ではない。イラク戦争に踏み切ったのには、この辺の理由が大きく働いている。フセインをあのまま野放しにしておけば、原油の基軸通貨はユーロに変更されたままになり、フランスや中国などの思う壺になってしまう。そして、フランスも、中国も、イランとは緊密に繋がっている。また、北朝鮮にとっても、イランはミサイル販売のお得意様である。

 今回、北朝鮮はミサイルを1発どころか7発も発射した。まだ、続けて、発射する可能性は非常に高い。というか、間違いなく、もう何発か発射するであろう。このことが、北朝鮮にいかに不利益をもたらし、一線を越えた非常に危険なことであるかは、当事者である北朝鮮が一番良く知っているはずだ。どんなに、頭がおかしくなったとしても、そのぐらいのことはわかるはずである。にもかかわらず、このような暴挙を為したところに、アメリカが一番大きな関心を示している。経済制裁をアメリカと日本が発表した直後、北朝鮮側は、経済制裁は宣戦布告に等しいというようなコメントを発表した。同時に、北朝鮮による宣戦布告とも受け取れるようなことも発表した。これだけ強気で、喧嘩に望めるというところに、我々は注目するべきである。

 アメリカは、当初よりここのところを見極めたく、今回ここまで突き進んだのだと思われる。間違いなく、これだけ強気で喧嘩を吹っかけられるということは、その背後に後ろ盾がいるということだ。

 アメリカ人というのは、スーパー・マン等の数多くのヒーロー映画や漫画からもわかるように、ヒーローになることが好きな民族なのである。人から、頼られて知らん顔のできない国民性を持ち合わせているのだ。横田夫妻がブッシュ大統領と面会した。あの時、ブッシュ大統領は、スーパー・マン精神をくすぐられたはずである。そして、今回の北朝鮮によるミサイル発射が、ブッシュをスーパー・マンにしてしまうかもしれない。涙ながらに泣きついてきた横田夫妻の願いを、何もしないでアメリカが見過ごすはずがない。そこのところが、北朝鮮の思考能力の甘いところだ。北朝鮮の行動パターン、判断パターンは、非常に漫画チックである。しかし、アメリカの行動パターンと判断パターンも、時として非常に劇画チックになる時がある。そうやって考えると、今回のドラマは、未だ本番ではない。これからが本番であるような気がしてならない。そのことを北朝鮮は知るべきである。そして、今回のことで、アメリカは、中国とロシアの国連での出方を見ている。これだけの暴挙を為した国へ対して、毅然たる態度を中国やロシアが示さなければ、国際社会に於いての中国やロシアの信頼度は著しく低下することは間違いない。ある意味、アメリカは伸るか反るかの賭けにでたのである。この勝負で勝つか負けるかで、今後の世界情勢で優位に立てるか否かが決まると踏んだに違いない。

 また、日米同盟という観点からすると、違った思惑も垣間見える。北朝鮮がミサイルを発射したことは、非常に遺憾なことである。しかし、駐留米軍の基地問題や日米同盟に関し、日本国内では賛否両論色々な反論があり壁にぶつかっていた。だが、国益の最重要問題は領土問題と国民の安全である。その観点からすると、日米同盟は今まで以上に強固なものになるべきであり、日米の関係は戦後60年間の関係とは違った対等であり兄弟のような関係になるべき時にきている。日本人の多くは、平和ボケして、安全はタダで得られると思い込んでいる。が、しかし、実際はそうではないということを今回の北朝鮮によるミサイル発射によって、国民に知らしめることができたことは間違いない。案外、日本人は知らないが、極東アジアは地球上で最も軍事戦略上不安定な地域の一つなのである。誰も、平和を願っている。戦争などないほうがよい。だが、現実は、喉下に短刀を突き付けられ続けているような状態が何十年も続いているのが、この極東アジア地区なのである。そのことは、日本のみならず韓国も含めてのことだ。

 万が一、北朝鮮が、またミサイルを発射し、今以上に危機的な状況に陥れば、アメリカはまずピンポイントで、北朝鮮のミサイル基地を空爆するであろう。その直後に、当然のことながら北朝鮮は反撃をするはずだ。それは、アメリカに対してでもなく、日本に対してでもなく、まず北朝鮮が最初に攻撃するのは、ソウルである。北朝鮮が、死なば諸共でソウルを攻撃すれば、ソウルは30分以内に火の海と化すであろう。そのことは、アメリカが一番よく知っている。いや、軍事戦略上の常識であり、各国そのことは把握している。実際に、クリントン政権時、一度、あと15分でそのような危機に陥るということがあった。その時は、ソウルに赴任していた米国大使の機転で、ジミー・カーター元大統領の素早い訪朝でギリギリのところで回避された。この時、クリントンに強く北朝鮮空爆を迫ったのが、あのキッシンジャー教授こと元大統領主席補佐官である。

 こうやって考えていくと、今回の北朝鮮によるミサイル発射を契機に、それぞれの当事国にとって、綱渡り状態が始まったと言っても過言ではない。アメリカにとっても、中国にとっても、ロシアにとっても、日本にとっても、韓国にとっても、そして、北朝鮮にとっても。もう後戻りのできない、一線を北朝鮮は越えてしまったという気がしてならない。先日のブッシュ小泉会談後の記者会見での、ブッシュ大統領と小泉首相の北朝鮮のミサイル問題に関してのコメントと表情が気になって仕方がない。隠密裏に、非常に大きなことがあの時話し合われ、取り決められているようだ。そのことは、これからの強固な日米同盟の在り方を露にする軍事的なことであるはずだ。そして、そのことが我々に明かされるのは、北朝鮮との対峙の形としてであるに違いない。これ以上、緊密で緊張感のある日米関係は、多分歴史上ないであろう。非常に大きなことが起こる予感がしてならない。


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