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日本人の精神論
2010年6月13日 今朝のフジテレビ報道2001で、映画監督の崔氏が、谷垣氏に対して、参議院選挙に総裁職を賭して当たらなくとも、という発言されていた。また、同時にそういう精神論から脱却して政治に当たらなければというような発言もされた。これは、非常に大事なことであると私は、ここ一週間ほど思っていた。いつ、そのことを書こうかと思っていたが、良い機会なので書くことにした。 沖縄の基地問題の記事でも、この日本人の精神論や精神性に関して、軍隊に対する考え方の違いという視点で少し書いたが、この精神性の部分は、あらゆる面で日本人に大きな影響を出しているので、敢えて再び書くことにする。 アメリカの軍隊はサバイバルを最優先課題としているのに対し、日本の軍隊教育は、精神論を最優先課題とし、命を賭することを第一義としていた。これは、武士の切腹的精神論に根差していると私は思っている。これは、実直な日本人の一面が非常によく表れた精神性であり、否定するつもりはない。だが、この精神論で突っ走ることで、日本は過去敗戦への道を辿った。精神論で、特攻をさせられ、精神論で命を落とし、国も滅びかけた。 日本人のこの素晴らしい精神性の使いどころが、先の戦争でもそうであるが、間違っているように私は思っている。命を掛けるべきところは、他にあるように思うのだ。今回の谷垣総裁が、総裁職を掛けて参議院選挙に当たるというが、崔監督のいうとおり、総裁職を掛けて参議院選挙に当たる覚悟があるのなら、諦めることない精神力で自民党を立て直して欲しい。民主党と真っ向対峙できるような強い自民党を、再生して頂きたい。それには、反対意見にも耳を傾ける度量と嘗て自民党が持っていた腹の深さを再生して頂きたい。若い志ある議員たちの声に耳を傾け、自ら世代交代をするようなつもりで、若い力にもチャンスを与えて頂きたい。そんな風に思う。そうすれば、きっと民主党と対等の立場に立てるところまで、再起できると信じる。 組織も人も、人の意見に耳を傾けず、ダメダメを連発するようになれば、必ず硬直化し、成長は止まってしまう。今の自民党は、老体たちが硬直したことによって、組織全体が硬直化した結果の状態であると私は思っている。 もう一つ言いたいことは、民主党の自衛隊へ対する事業仕訳や国防予算の削減などの危険性である。自衛隊の現場では、人員不足が甚だしく、先日テレビのインタビューを見ていたら、幹部士官が激減していることに危機感を感じている自衛官たちが口を揃えて、「ここは精神論で乗り切る」と発言していたことに大きな危機感を覚えた。何故そこまで追い詰めなければならないのか? 国防は国益の第一義である。危機管理とは、何も起こらなくて当たり前。起こった時を想定して備えなければなのだ。にもかかわらず、何もかにも削減削減では、自衛官たちは精神論に頼らざるを得ない。 日本人が精神論に頼ろうとする時、危険なことが起こったことは歴史が証明している。本当に戦争のない平和を望むのであれば、国防費を削減し、自衛隊に削減を迫ることは、平和を望むということに逆行しているように私は思い、強い懸念を覚える。追い詰められれば、いつかはじけてしまう。それが人間だ。また、そういう隙を、敵は攻めてくるものである。その上、米軍駐留も反対となれば、もう敵国に自国を売っているようなものだ。いつでも、攻めてきてくださいと、手を広げて待っていようとしているようなものだ。私には、まったく理解不能な行為にしかうつらない。平和を求めるからこその防衛予算であるはずだ。何でもダメダメ、カットカットとは、女々しい発想である。目先のことばかりを見て判断していれば、必ず組織は破綻する。国も同じことだ。 |
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