政財界倶楽部(恩田将葉見聞録)

若者達がジャパニーズ・ドリームを夢みれる国を願い、「政治をもっと身近に!」というスローガンのもと、日本人に愛国心を喚起する。

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kindle連載「総理大臣のお仕事」 恩田将葉著

 世界中には、二○○ヶ国弱の国が存在する。それらの国々には元首がいる。元首は、その国のシステムや成り立ちによって異なる。例えば、アメリカであれば大統領だ。お隣韓国では、大統領がおり、その下に首相がいる。イギリスは、女王陛下がおり、その下に首相がいる。日本の場合は、戦後、天皇陛下は象徴天皇になったので、総理大臣が元首ということになる。

 そんな総理大臣は、言わずと知れた日本の最高権力者である。勿論、国民にとっても大切な存在なのだ。その割に私たち有権者は、総理大臣とは何をし、何を考えているか、どんな行動をしているのか、ほとんど知らない。総理大臣がいる首相官邸はどんなところか、総理大臣の周囲には、どんな人たちがいて、どんな仕組みで政治が行われているのか、何も知らない。

 また、総理大臣の私生活はどんなものか、どういう人たちと友達で、どういう人たちと親しくしているのか、知っているという国民の方が少ないはずだ。そんな状況下、本来であれば、この国の最高権力者であり、我々の代表である総理大臣の表の顔だけでなく、裏の顔も知る必要があるのではなかろうか。

 莫大なカネをどんな方法で集め、どうばらまくのか。テレビのニュースなどでも頻繁に目にする身近な存在であるはずの総理大臣のことを、我々有権者は、案外何も知らない。身近でありながら、実は一番遠い存在であることに気付かされる。

 文字通り、血みどろの権力闘争を勝ち抜き手に入れた総理大臣の座を射止めた最高権力者とそれを取り巻く人々をよく観察してみると、案外、意外なほどに人間臭く、弱みや醜さなどがそこ此処に見え隠れする。

 いずれにしても、総理大臣と官邸を舞台にしたドラマが、永田町では日々演じられている。二十四時間眠らずに繰り広げられるそんな「政治」というドラマの主人公は、紛れもなく総理大臣だ。このドラマを十分に理解するためには、総理大臣という役柄を、十分に知っておく必要がある。総理大臣の本質を理解できていなければ、この「政治」というドラマ事態の本質を理解することさえ難しくなる。

 そんな思いから、複雑怪奇で秘密のベールに包まれた最高権力者の実態に、少しでもメスをいれようと思い立ち、本書を出版させて頂くことになった。

Amazon kindle Books  「海乱鬼王 信長」(カラギオウ ノブナガ) 


 織田信長は、本能寺の変で、明智光秀に殺されたと言われている。だが、実際には、信長の亡骸はどこにも残っていない。本能寺と共に、信長の亡骸も灰となったのだろう、とずっと言い伝えられてきた。しかし、それは本当だろうか。明智光秀は実行犯ではあるが、主犯ではなかったのではないか? 数々の疑問が残る。

 

 実は、信長は本能寺の変から生き延びていた。だから亡骸も見つからなかった。必至に光秀は亡骸を探した。だが、見つかるはずがない。光秀が本能寺を急襲した時に、本能寺にいるはずの信長は既に本能寺にはいなかった。それでは、誰が信長を救い出したのか。

 

 決して救いだしたのではない。信長は、究極の選択を迫られていた。その選択を迫ったのは、他でもない。イエズス会のルイス・フロイスだ。

 

 フロイスは、私と一緒に逃げなければ、間もなく明智光秀によって謀反によって急襲され殺される。信長は、「何故明智が?」とフロイスに問い返した。するとフロイスは、「私が諸将に謀反の協力を申し入れ、明智様をそそのかしたのです」と答えた。多くの武将は、信長を良く思っていなかった。そんな状況下、光秀は朝廷を大切に思っていた。そんなそれぞれの思いを理解した上で、フロイスは陰謀を企て実現することができた。

 

しかし、どの諸将より狡賢く立ち回ったのは秀吉であった。朝廷も、秀吉も、自ら手は下さなかった。だが、明智の謀反を黙認した。なのに、秀吉は、諸将に恩を着せ、その恩を後に払わせた。

 

 フロイスは信長に続けた。「それだけではありません。光秀だけでなく他の武将たちもそそのかし、陰謀を企てました」皆、それぞれの利害を考慮して、私の企てに「否」は言いませんでした。秀吉様も、例外ではありません。

 信長は続けてフロイスに問い質した。「何故そなたは、ワシを殺そうと思ったのだ」間髪を入れずフロイスは答えた。「ゼウス様のためにです」。信長は、「ゼウスのためと

な?」とすかさず問い返した。するとフロイスも、すかさず返した。「信長様が、ご自分を唯一神だとおっしゃったからです。神様は、唯一ゼウス様だけだからです」。「だが、それではな何故ワシを助ける?」「ゼウス様は、何人も殺めることを望まないからです。それと、私は信長様が好きです。殺したくはありません。ですが、イエズス会は違います」。豪放磊落な信長は、迷うことなく、「よしわかった。ワシはそなたに従うとする」「はい、信長様」「そのかわり、ワシを楽しませるのだぞ。よいな」。フロイスは、「かしこまりました。それでは、この上ない楽しい旅を用意します」と言った。

 

 フロイスに連れ出された信長は、フロイスが用意した小舟に乗り込み、鴨川を下った。そして、堺へと辿り着いた。そして、堺に辿り着いた信長は、大きい帆船に乗り換え、一路長崎を経て外洋へと出立した。

 

 その頃、世間は大騒ぎだった。明智光秀が本能寺を急襲し、信長の首を取ったとの噂が日本中を駆け巡った。毛利軍と対峙していた秀吉にもその知らせは届いた。しかし、秀吉は、既にそのことをフロイスより知らされていた。既に京都へ向かって大軍を率いて上る手筈もできていた。秀吉は、親代わりのような信長を殺めることには加担したくない。だが、信長様を生かして日本より追放するのなら、加担して良いとイエズス会の陰謀を受け入れた。しかし、その後のことは、秀吉自身で切り開くと付け加えた。イエズス会も、秀吉の案を許諾した。

 

 今後は、誰が信長の跡を取るかという戦になることは必至であった。その有力候補が秀吉であった。フロイスは、徳川家康へも話を持ちかけていた。だが、用心深い家康は、話にのってこなかった。もとよりフロイスは家康の人柄を承知していた。だが、家康は、必ず京都の側でその様子を確かめるであろうと踏んだ。

 

 案の定、京都にいた家康は、一目散に京都を後にし逃げ出した。フロイスは、西洋人の得意とする陰謀を企てたのだ。一人で行うのではなく、複数の利害が関わる人間を巻き込み陰謀を行うことで、誰が主犯かを煙に巻く方法だ。だが、皆利害関係で、参加する。だが、部分ごとに関わるので、全容を把握している人間はフロイスとイエズス会しかいない。信長暗殺の陰謀は、フロイスではなくイエズス会が主犯で企てた陰謀であった。

 

 勿論、陰謀の被害者である信長にも、利害を生まなければならない。信長にとっては、もう狭い日本で天下を取っているような小さなことは、面白くなかった。そんな信長を納得させる術は一つ。日本以外の世界を見聞させることだ。案の定、迷うことなく信長は、フロイスの提案にのってきた。迷わず、フロイスに唆され日本を出奔した。

 

 京都から堺へ移動した信長は、大きな帆船に乗り換え、平戸へ向かった。平戸では、マカオ、ゴア経由でヨーロッパへ帰るポルトガル奴隷貿易船に乗せられた。信長が乗船しているなど、誰も知る由もなかった。そして、マニラ経由で香港マカオに向かうはずの信長一行は、難破してマナドへ辿り着いた。

 

 マナドに辿り着いた信長一行は、既にポルトガル貿易船を手中に治めていた。だが、このままでは水も食料もなく困っていたところ、夢の楽園のようなマナドに辿り着いた。

 

 マナドには、温厚なマナド人が住んでいた。だが、金脈を探しにポルトガル人たちが、土足でマナドの人たちの生活を踏み荒らしていた。女達は、無理やり犯され子供を産まされ、マナドの人たちの主食のトウモロコシもほとんどポルトガル人に盗られてしまっていた。困り果てていたマナドの人たちは、信長一行に、金を探しにジャングルの奥地に出掛けているポルトガル人を、マナドから追い出して欲しいと懇願した。

 

 最初は、マカオやヨーロッパを見聞しなければならない信長は、二の足を踏んだ。しかし、心優しいマナド人たちへの恩返しと、コブラに?まれ命を落とした小姓の森三兄弟の一人の菩提を弔ってもらいたいために、ポルトガル人をマナドから追い出すことをマナドの人たちと約束する信長であった。

安倍政権発足以来、
結果も残しているし、
怯まず問題を解決し、
改革しようという心意気も感じられるので
期待していた。
だが、
昨日の問責で意図的に廃案し、
それを民主党の所為にしたやりかたは、
久々に狡賢い自民党を見せつけられた。
民主党も馬鹿正直すぎるというか、
戦略がなさすぎる。
先読みがまったくできていない。
こんなことでは、
国民はたまったものではない。
結果、
来る参議院選挙で投票率が下がれば、
自公はほくそ笑むだろう。
結局は、
自民党も増税後の混乱のことなど何も考えていない。
考えているのは目の前の選挙ばかりとしか思えない。
嗚呼嘆かわしい。
CIA元職員による情報収集機密暴露問題
 
 英紙ガーディアン(電子版)は9日、米国家安全保障局(NSA)が通信大手と協力して個人の通信情報を収集していた問題をスクープした。これは、コンピューター技術の専門家として米中央情報局(CIA)に採用された元職員のエドワード・スノーデン氏(29)が暴露したことで一気に注目を浴び全米を揺るがしている。
 ひとつこの事件で基礎知識として理解して置かなければならないのは、個人情報収集はオバマ大統領によって始められたことではなく、継続的に関係部署によって為され続けてきたことであるということだ。特に、マイノリティーからの初の大統領ということで、就任当初から暗殺の可能性が懸念されていた状況下、情報収集は不可欠であった。
 この秘密漏洩ニュースには、故意にオバマ人気を貶める意図が見て取れる。正に陰謀の方程式に当てはまる。
 そもそも理解しておかなければならないことは、CIAは政府機関であるが非合法組織であるということだ。日本では理解しにくいことだが、CIAには国内外を問わず如何なる逮捕権も捜査権も与えられていない。しかし、諜報活動、捜査活動等、あらゆる活動が為されている。それは、合法的にでは為しきれない非合法な捜査、諜報活動が国益を守るという目的で、黙認されている組織であるということだ。そこのところを、多くのアメリカ人も日本人を始めとした外国人も理解していない。
 スパイ映画でみる、スペシャル・エージェント的な活動が、CIAの仕事であるということだ。ここを理解し間違えると、大きな誤解を生じてしまう。ブッシュ政権でCIAの活動が顕著であったのは、パパブッシュは第41代大統領(1989年〜1993年)に就任する以前に、CIA長官であったからだ。パパブッシュがCIA長官だった時代に、故フセイン大統領も、イラクに傀儡政権大統領として就任させた。中東に数々の影響を与えた人物としても知られていたのだ。
 話を戻すが、FBIは、アメリカ人が被害者か加害者、もしくは事件が起こった場所がアメリカの領有地域である限り、全世界レベルでの捜査権と逮捕権が認めてられている。だが、FBIと比較すると、CIAはまったく違う性質の組織であるということだ。如何なる逮捕権も捜査権も認められていないのだ。
 例えば、CIAのスペシャル・エージェントが、アメリカ国内で捜査のため盗聴をしたとする。これが、公にされれば、盗聴を行ったエージェントが逮捕される可能性だってあるのだ。
 それでは、CIAのエージェントが、捜査のために盗聴をしないかというと、FBIより膨大な件数の盗聴を行なっている。もっといえば、CIAには、捜査などないのだ。何故なら、CIAは、捜査機関ではなく、情報収集機関(インテリジェンス組織)だからだ。CIA局員は、そのことを理解して、逮捕されればトカゲの尻尾きりされることは覚悟で働いている。
 そうはいっても、そういう作業に関わるエージェントは、CIA全体の3%に過ぎない人数だ。この3%が、映画などに登場する俗にいうスパイという人々だ。
 そのことを理解して、今回の問題を捉えないと、大きな誤解を生じかねない。間違いなくアメリカのメディア、ジャーナリストは、そのことを承知している。にもかかわらず、この問題を取り上げている意味は、「陰謀」しかないのだ。そもそも英紙から報道されたのはその証拠だ。
 今回の情報を暴露したエドワード・スノーデンは、当然そのことを知りながら暴露したのだ。そこには、思惑、意図があったに違いない。このことで損をするのは、オバマ大統領だ。陰謀の方程式を解けば、自ずとその答えが理解できる。
 間違いなく複数の反オバマ勢力の利害が合致し、この陰謀が為されたことは一目瞭然である。エドワード・スノーデンという浅はかな若者は、正義を振りかざし、国益を損なう行動をしたとしか思われない。下手をしたら、闇から闇へ証拠隠滅のために葬り去られてしまうことにもなりかねない。そういう意味でも、彼は派手にメディアに登場し、身を守ろうとしているのであろう。
NSAがエシュロンなどを使って世界中の電信電話通信インフラから情報を収集していることは、ある意味暗黙の了解で為されている。アメリカ・メディアもそのことは承知している。勿論、悪事に使うのではなく、テロリズムへの危機管理という意味で、電話、ファックス、インターネットなどから、何億ワードを設定し、世界中の通信網から通話などを傍受して、情報を収拾し危機を回避している。そのことは、ある意味非合法でありながら合法として黙認されている事実である。
 実際、それらの情報収集活動により、未然にテロを防げているケースは山ほどある。ビン・ラディンの掃討作戦なども、この情報収集がなければ現実にならなかった。この問題に触れることは、国益に反し、下手をしたら国家反逆罪に問われかねない問題だ。
 このエドワード・スノーデンという男は、嘗て米国家安全保障局(NSA)に帰属する三沢基地のエシュロン管理部門にも帰属していたという。本来であれば、配属される段階で守秘義務が徹底され、未来永劫死ぬまで守秘しなければならないコントラクトが為されているはずである。
にもかかわらず、今回のような事件になったことは、アメリカ政府としては、国益に関わる大きな問題で、等閑にはしておけないはずだ。
 ある意味、この情報収集活動が制限されてしまえば、アメリカの調査機関であるFBIやCIAの活動範囲が大きく制限されかねない事態だ。当然、FBIは合法組織であるから、捜査に必要な場合に限ってこのような情報収集活動を行うが、CIAやNSAはそもそも非合法組織なので、存在意味さえ揺るがされかねないことになる。
 そうやって考えると、今回の暴露事件の真相は自ずと解ってくる。このままこの問題を追及しすぎれば、国家安全保障の根幹を揺るがしかねない問題だ。そのことを理解した上で、同盟国日本のメディアも、よくアメリカのシステム、組織を理解した上で報道してほしい。さもないと、敵対するテロリストたちを間接的に喜ばせるだけのことになりかねないのだ。そうなれば、アメリカだけでなく日本の国益にも影響を及ぼしかねないことになりかねない。

日本の三大革命

「日本の三大革命」

 日本には、大きな改革の時、革命期が三回あった。
その一つが平安時代末期、昨年の大河ドラマで注目を浴びた平清盛により、公家から武士へ権力委譲された時代である。これは、非常に前近代的で、独裁的かつ封建的な時代との決別といえる。正に日本に於ける黎明期からの脱却といっても過言ではないだろう。 
 二つ目は、天皇制を単に利用して形骸化し「天下布武」を旗印に乱世から天下統一を目差した織田信長の時代である。
 そして、三つ目が、主役が複数登場し近代化を象徴する民主主義への改革すなわち明治維新である。
 何処の時代を境に、近代とするかは研究者や歴史家の視点が、マクロかミクロかで大いに違ってくる。私は、織田信長の時代を境に、日本は近代化への道を歩み出したと信じている。
 日本人としてのアイデンティティーを確たるものにしたのが、徳川家康による江戸幕府であったと思っている。
 明治維新が、名実共に日本を近代化し民主化し形作った。そういう意味では、ヨーロッパをはじめとする世界史の中で、孤立しながらも日本は世界の潮流に乗り併走してきたと言っても過言ではない。
 織田信長の時代は短かった。だが、日本にとって非常に意味深い時代であった。立花京子博士という信長の研究者が興味深い信長論を展開している。私は彼女の説を一番自分が感じている信長像や信長論に近いように思う。

 何故ここまで信長に惹かれるのか、それには理由がある。多分それは、信長が、私が留学した当時と同じような視線で世の中を見ていたような気がするからだ。信長は留学などしていない。日本から出たこともない。
 だが、彼は他人の目を通して、世界を見ていた男であることを感じるからだ。彼の感覚の中には、出身だの、肌の色だの、そんなつまらないことは関係なかった。それよりも彼の探究心の方が遥かに勝っていた。彼は、他人の目を通じ、世界を見ようとしていたし、実際に見ていた。
 そのことは、ルイス・フロイスなどとの接点を見ても理解することができる。また、最終的には彼を死に導いた明智光秀との関係も、信長には見られなかった世界を明智光秀の目を通し見ていたからに他ならないと私は思っている。
 明智光秀は、浪人中商いで成功し、諸国を巡業していた。種子島や薩摩を、信長は明智光秀の目を通して見ていた。信長が金平糖を好物にしていたことからもそのことはわかる。
 記録によると、天文十八年頃、即ち信長十六歳の頃、既に鉄砲の稽古に励んでいた。同天文二十三年には、今川勢が立て籠る村木砦攻めで、鉄砲を次々に取り替え撃ち放つ戦法により勝利した。これは、武田勝頼を打ち負かした長篠の合戦の戦法だ。だが、信長は、これを既にこの頃実戦で使っていた。
 そんな信長の姿を、丁度織田家の人質になっていた家康は、驚きの眼差しで見聞した。信長は、唯者でないと直感し一目置いていたはずだ。ある意味、家康は、信長の目を通じ世界を見ていた。同時に、同じ轍を踏まぬように、家康は信長の弱点を己の戒めにしていたように私は思っている。
 だが、その気性や魂まで取り込むことはできない。そこで、家康は、一番信長と似ていると思っていたお市の方の三女江を二代将軍秀忠の嫁に迎え入れたのだ。真似るだけではなく、信長の魂まで徳川家に取り込もうと思ったに違いない。裏を返せば、そこまで家康は信長の怖さを知っていたということだ。敵に回すのではなく、味方につけなければ徳川家の繁栄はないと思ったのであろう。例え、それが亡霊であっても。

 一番興味深い立花京子博士の信長論は、ヨーロッパのグローバリゼーションと信長の「天下布武」が酷似しており、時代も同じで、アジアに於けるグローバリゼーションであったのではないかという説だ。
 このことは、非常に興味深く、何故信長がルイス・フロイス率いる耶蘇会を庇護したかに大いに関係があるように思う。そして、その架け橋になっていたのが、明智光秀であったのではないかと私は思っている。
 ご存知のように、明智光秀は細川ガラシャの実父である。明智光秀の生まれながらの性格自体が、ある意味キリスト教的であり、そのことをルイス・フロイスは逸早く察知し、娘ガラシャをキリシタンにすることで、明智を利用したのではないかと推察できる。
彼の実直さは、ある意味武器になる。その上、信頼に値する。だが、その実直さを利用すれば、裏切りをも成し遂げさせることができると、西洋人であるルイス・フロイスは客観的に感じ取ったのではないか。
 そして、ルイス・フロイスの目には、信長は唯一封建的な旧態依然とした日本社会を、改革できる力と能力を持っていた日本人であると映ったに違いない。
 だが信長は、ある瞬間、その期待を裏切ってしまった。それは、ルイス・フロイスを始め耶蘇会の人々が信じる絶対の神、イエスへの冒涜であった。
 悲しいかな、信長自体は、そのことに気付いてもいなかった。ただ、信長は、ルイス・フロイスをはじめとする耶蘇会への当てつけを意図したのではなく、単に、ナルシシストとしての傲慢さからきた、己を神格かすることへと暴走したのであった。
 しかし、ルイス・フロイス率いる耶蘇会は、そのことをイエスへの冒涜と捉えたのであろう。皮肉なことに、そのことが原因で革命家であった信長は命を絶たれ生贄にされた。
 その代償として、耶蘇会は家康によって封印された。一部始終を見聞していた徳川家康により、日本は黎明期を脱し、近代期へと突入した。それは、戦のない太平の世であった。
 そして、そんな家康にとっての一番の脅威は、耶蘇会をはじめとする外国からの風であった。ある意味、家康のメンタリティーの中に、耶蘇会イコール危険という方程式がインプットされてしまったのであろう。その結果、鎖国こそが太平の世への近道という選択をしたのだ。

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