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空母二隻体制の布陣を展開する意味
2011年1月6日 2010年12月31日大晦日、米海軍第七艦隊に所属するニミッツ級原子力空母カール・ヴィンソンが、第七艦隊担当地域に到着した。公式には、横須賀基地を母港とする同じく米海軍第七艦隊所属のジョージ・ワシントンの修理に伴うものとされているが、実際にはこれを機会に原子力空母二隻体制で、朝鮮半島ならびに中国へ対し牽制する意味が強いとみられる。 カール・ヴィンソンは、既に閉鎖されてしまったサン・フランシスコ対岸の街オークランド市アラメダ海軍航空打撃群基地を母港としていた、正に最前線航空攻撃部隊を搭載する空母である。アラメダ海軍基地は、サンフランシスコ湾内にあり、直ぐ目と鼻の先には、トレジャーアイランド海軍第七艦隊司令本部があり、第七艦隊の攻撃主要部隊である。 彼らの存在は、毎年10月10日にサン・フランシスコで行われるフリート・デー(第七艦隊記念日)でも知られている。この日は、サン・フランシスコの上空をブルーエンジェルスが縦横無尽に飛び回り、私がサン・フランシスコにいたころは、戦闘機がゴールデンゲートの下を潜り抜けたりして、映画さながらのシーンを見せつけてくれていた。現在は、市長からの許可がおりず、そういうシーンも見られなくなってしまったが。 私が卒業したサンフランシスコ州立大学は空軍プログラムに帰属し、カリフォルニア大学バークレー校は海軍プログラムに帰属しており、複数の親友がこのプログラムに帰属し、戦闘機パイロットやミサイル技師になった。その内の一人は、空軍から海軍航空隊に移行し航空母艦に配属され、その後トップガンへと名誉配属され、父親の会社を継ぐために除隊した。 余談が長くなってしまったが、このことからも解るように、カール・ヴィンソンがこの時期に、日本に配属された意味は非常に大きい。万が一の朝鮮半島有事を視野にいれての布陣であることは間違いない。空母の配置にしても、昨年のようにロナルド・レーガンなどの最新鋭艦という選択肢があるにもかかわらず、戦闘経験豊富なカール・ヴィンソンを配置した意味は非常に大きいように思う。それだけ、危機感とチャンスをアメリカ軍が感じている証拠であると言っても過言ではない。 カール・ヴィンソン艦隊は、空母カール・ヴィンソン、巡洋艦バンカー・ヒル、駆逐艦ストックデール、駆逐艦グリッドリー、第17空母航空団で構成されている。この構成内容からも読み取れるように、戦闘経験豊富な俊敏な作戦に対応できる陣容となっている。多分、世界中で、最も戦闘になる確率が高いと判断しての布陣であろう。そのことは容易に読み取れる。 誤解がないようにして頂きたいが、だからといって彼らが戦争を望んでいるわけではない。最悪のシナリオになっても、即応できる体制を布陣したという意味だ。問題は、この布陣が何時まで続くかということだ。菅政権も、こういうことを真摯に受け止め、目先の党利党略ばかりではなく、国防体制、国益を最優先した判断をするよう望む。間違っても、自衛隊を暴力装置などと揶揄するようなことが二度と繰り返されないことを期待する。 |
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