政財界倶楽部(恩田将葉見聞録)

若者達がジャパニーズ・ドリームを夢みれる国を願い、「政治をもっと身近に!」というスローガンのもと、日本人に愛国心を喚起する。

テロリズム

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ビンラディン暗殺作戦「ジェロニモ」の全容が見えてきた
2011年5月5日

 近年CIAの不必要論が盛んになり、そもそもCIAを手足のように使える大統領は少なかった。ここ暫くの大統領の中では、パパブッシュぐらいであった。今回の作戦状況を注視してみると、オバマ大統領もCIAを手足のごとく、独走させることなく、軍やFBIなど他の機関と協力して行動させることを成功させた稀有な大統領であるように思う。

 今回の作戦が、ブッシュ・ジュニア時代のビンラディン掃討作戦と一番の違うところは、CIAを手足のごとく使いこなし、大統領がCIAに翻弄されずに作戦を総掛かりで一丸となり実行できたということだ。歴史的に、今回の作戦と非常に類似している作戦は、パパブッシュ時代に成功した、ノリエガ将軍逮捕劇である。俗にいうパナマ侵攻だ。これは、この俗名を見てもわかるように、軍事行動に近い位置づけがされた作戦であった。国際法を完全に無視し、作戦は決行されノリエガ逮捕に成功した。

 余談だが、私の学友が逮捕劇に参加していた。ペルーから留学していた私の学友が、ノリエガ逮捕の映像にCIAエージェントとして写っていたことが、私や大学時代の仲間内では衝撃的であった。何故なら、会計学専攻だった彼は財務省のスペシャルエージェントすなわちシークレットサービスに卒業と同時にスカウトされて成ったのは知っていた。だが、CIAのエージェントに転属していたとは知らされていなかったからだ。実際にはCIAとの二足の草鞋を履いていたようだ。何故なら、彼はノリエガが喋る言語を母国としていたので、また財務省スペシャルエージェントとして、麻薬や通貨に関する逮捕権を有していたという二つの理由で、極秘エージェントとしてノリエガの近辺に入り込み潜伏捜査をしていたのだ。その後、身の安全を考慮したアメリカ政府は、彼を含め逮捕劇に関わった人々とその家族を、保護プログラム下においた。以来、彼とは音信不通である。話を戻すことにする。

 ノリエガ将軍逮捕劇は、パナマ侵攻と名付けられた通り、軍事行動の色合いが非常に濃い作戦だ。勿論、軍が動いた。また、今回と類似している点は、CIAがトップに立ち総司令役を演じていた。何故ならば、彼らが情報収集活動をパナマ国内でしており、縄張り争いではないが早い者勝ちということで、ノリエガ情報の確証を得たのがCIAであったからだ。また、パパブッシュは、CIAを完全に掌握し手足のように使用することができた大統領の一人で、大統領との間にも信頼関係が成り立っていたからだ。この作戦の特徴的なことは、CIAが主導権をとっただけに、非合法なこともお構いなしで行われた作戦であったということだ。国際法を無視しての、奇襲攻撃であった。勿論、事前通告はなく、急襲での作戦だ。

 今回のビンラディン掃討作戦「ジェロニモ」も、パナマ侵攻に酷似している。パキスタンには事前通告せず、国際法をも無視している。勿論、大統領はそういう作戦であることを知っていて承認している。だが、成功させることを最優先にした。その最大の理由は、人命優先である。そのためには、ターゲットの生死にはこだわらないという作戦であったということだ。

 今回、何故内陸部の作戦なのにシールズであったかという疑問を持つ人がいるが、イランはデルタフォース、アフガンはシールズと縄張りをつくっているからという声も聞こえるが、私はそうではないと思う。何故シールズになったかの理由は二つあり、一つは、作戦現場本部、拠点が陸上ではなく公海に停泊する空母カールビンソンに置かれたこと、それと軍部総司令官が海軍大将であったことだと思う。

 最後に、CIAが主導権をとると、何故非合法作戦になるのであろうか? その答えは簡単だ。CIA自体が非合法組織であるからだ。法的には、彼らに逮捕権や武器携帯権は与えられておらず、非合法活動が可能な諜報機関として成立しているからに他ならない。故に、彼らに合法か否かという意識は薄い。作戦を成功させるか否か、結果を得られるか否かしかないからである。こうやってみていくと、今回の作戦は、パナマ侵攻同様軍事作戦色の非常に強い作戦であったということが言える。アメリカ軍の基本では、軍の存在定義の一番にサバイバルがあるので、拘束よりも自分と味方の命を最優先することとなってしまう。結果、生死を問わぬ作戦成功が命令されている場合、殺害してしまう可能性は自然と高くなるのだ。また、CIAは、パキスタンとビンラディン側との関係について公表できない核心情報を入手していた可能性が高く、パキスタンを追い込まないという意識が、強く働いたことが推測できる。いずれにしても、驚きの奇襲作戦であった。

 ただ、私の中で一つだけ疑問がある。それは、本当にビンラディンを殺害したのであろうかということだ。殺害したということにして、身柄を確保しているのではないかと思えて仕方がない。その理由は、アメリカ政府としては、アルカイダの情報を得るには、ビンラディン以上の人物はいない。その宝を、簡単に殺害してしまったであろうかということだ。傍にいた妻が生きているということなので、目撃者を残しているというのは不自然な気もするが、今は暴動制圧弾のようなものもあり、マシンがのマガジンにテープで印をつけて、現場の状況に応じてマガジンごと入れ替え、実弾と制圧弾を使い分ける訓練は、シールズなどの特殊部隊は受けている。また制圧弾の威力は強く、あの距離で当たれば卒倒する。死んだように見える。当然打撲も起こし、15分程度は気絶した状態が続く。制圧弾によっては赤い血と同じような色を使用しているものもあるので、死んだように見せ身柄を確保することは物理的には充分可能だ。ノリエガの場合は、行き着くところ、結局は麻薬であった。故に、裁判に掛けられ今でもアメリカ国内の収容所に収監されている。案件としては単純な案件であった。しかし、ビンラディンはテロリストだ。人命を理不尽に奪うことで、多くの自分勝手な益を得ていた。そう簡単に殺さない気がしてならない。

オサマ・ビンラディン暗殺作戦成功に伴いオバマ大統領声明発表
2011年5月2日

 オバマ大統領は、本日オサマ・ビンラディン暗殺作戦に成功した旨の声明をホワイトハウスで発表した。非常に喜ばしいことだ。9.11同時多発テロで命を落とした友人のことを思うと涙が止まらない。これで、彼もやっと成仏できるであろう。

 オサマ・ビンラディン暗殺作戦成功は、イコール報復テロが起こる可能性が高くなるということで、喜んでばかりはいられない。だが、正直非常に喜ばしいことだ。来る大統領選で勝利するためなどと評論する人々もあるかもしれないが、アメリカならびにアメリカ人にとって9.11は我々日本人が想像している以上に屈辱的な出来事であった。オバマ大統領を支持するアメリカ国民は多いであろう。

 声明も素晴らしかった。決して勝ち誇るように、個人的感情を露わにするような声明ではなく、非常に落ち着き平常心をたもちながらの声明であった。だが、アメリカは、どんな困難があろうと茨の道であろうとどんな目標であろうとも必ず成し遂げると断言した。強いアメリカを回帰してくれた。そのことは、多分多くのアメリカ人を熱狂させているであろう。

 この声明の中で、オバマ大統領はいくつかのことを明確に断言した。それらのことには、非常に大きな意味を持つ。まず最初に、イスラム教徒の家庭に生まれたオバマ大統領が、オサマ・ビンラディン暗殺作戦を成し遂げたこと自体に、非常に大きな意味がある。声明の中で、オバマ大統領はハッキリと断言した。アメリカ合衆国は、イスラム教徒を敵対視はしていない。無差別テロによって、罪のない無垢な人々の命を奪ったテロリストたちを敵対視しているのだと断言した。彼だからこそ、この暗殺作戦は非常に説得力があるものとなったように思う。多分、オバマ大統領ではない、白人大統領がなしていたら、きっと多くの共感を得ることはできなかったであろう。そのことを理解した上で、オバマ大統領がこの作戦を強行した勇気を称賛したい。

 また、今回のオサマ・ビンラディン暗殺作戦は、ブッシュ大統領時代のオサマ・ビンラディン捕獲作戦と大きな違いがあることがわかった。ブッシュ大統領の時代には、ビンラディン掃討作戦現場リーダーを拝命していた私のFBIの友人も、400メートルまでオサマ・ビンラディンを追い詰めたにもかかわらず、狙撃命令が大統領からでず生け捕りを優先ということで、惜しくも逃がした経験があった。だが、今回の作戦では、当初より、生け捕りよりも暗殺が最優先され、万が一生け捕りにできる状況があれば生け捕りにという命令がくだっていたということだ。CIAなど諜報機関ならびにFBIなど調査機関がオサマ・ビンラディン所在調査をしていたところ、昨年8月ごろより所在にかんする情報が多くはいりだし、先週非常に的確な情報がもたらされ、CIA、FBI、アメリカ軍と協力しての暗殺作戦が実行されたとのことだ。

 暗殺作戦は、非常に少人数でなされた極秘作戦であり、激しい銃撃戦の末ビンラディンと息子を暗殺することに成功したという。今回の作戦では、狙撃許可を大統領にとらずとも、現場の判断で狙撃できる状態での作戦決行だったそうだ。実際に作戦を行ったのは、アメリカ海軍特殊部隊シールズであったという。

 ホワイト・ハウスには、現在多くの熱狂したアメリカ人が集まり歓喜の声を挙げているらしい。だが、今後アルカイダによる報復テロが行われる可能性は高く、気を抜けない状態が続くであろう。世界各国のアメリカ大使館はじめ施設は、戒厳令に近い状態に入ったとの情報も入ってきている。日本のアメリカ大使館ならびに領事館付近も、通常以上の警備体制を警視庁が敷いた。これで、対テロの新しい時代が到来したのかもしれない。暫く目が離せない状況が続くであろう。

世界で起こるテロリズムに思うこと
2007年10月24日

 世界中で、テロリズムが起こっている。悲しむべき出来事である。人によるエゴによって、全ては始まった。エゴがエゴを呼び、思惑が新たなる思惑を生み、人々を狂気へと導いている。

 人間とは、愚かな生き物である。人が人を恨み、殺し合い、奪い合う。自らを守ろうとするが故に、愛する者を守ろうとするが故に。しかし、そのために、他人を傷付け、自らも傷付くことになり、その連鎖はエンドレスに継続している。

 嘗て、冷戦時代には、国と国が戦った。冷戦終結後、民族と民族が戦った。そして、今、宗教と宗教が戦っているかのようにも、テロリストと大国が戦っているようにも見える。しかし、そうではない。今、この地球上では、個と個が戦っているのだ。それぞれの人間のエゴを正当化し、それぞれの人間のエゴに翻弄され、他を認めず、自分だけが正しいと思い込み、他を傷付けることが、自らの幸せに繋がると勘違いし、自己中心的な身勝手な思想を信じ、宛のない道を彷徨っている。いや、思想とも呼べない、ただの我欲でしかない。そのことは、個人も国も変わらない。皆が、自分のこと、自国のことしか考えていない。その証拠に、この地球が、自然が、悲鳴をあげているではないか。

 我々は、大切なことを忘れている。誰もが、同じ考えのもとに行動しているということを。テロリストと呼ばれる人々も、テロリストと呼ぶ人々も、皆、それぞれの愛する人を守るために戦っている。皆、愛する人々を守るために、戦い、そのために他人を傷付けている。恨みは恨みをかい、エンドレスに恨みの連鎖は悲劇を生み続ける。そのことに気付かない限り、この地球上から、悲劇の連鎖は消滅しないであろう。寧ろ、悲劇の連鎖は広がり、ますます収拾のつかぬことになってしまうであろう。

 本当は、簡単なことである。自分が愛する者を守ろうとしているように、相手も愛する者を守ろうとしている。もし、自分の愛する者が傷付けられれば、痛みと悲しみ、そして、復讐の念が体内に生まれる。相手の愛する者を傷付ければ、同じように相手も、痛みと悲しみ、そして、復讐の念を体内に宿す。ならば、争うのではなく、手を繋ぐ努力を、理解し合う努力をすれば良いではないか。しかし、現実問題、それは至難の業である。何故ならば、もう、悲劇の連鎖は、遠い昔より始まってしまっているからだ。悲劇の連鎖が、さらなる悲劇の連鎖を呼び、複雑に絡まりあってしまっているからである。今こそ、その過ちに気付き、絡まった糸を切り捨てるのではなく、解かなければならない。そうしなければ、この地球は、温暖化などで自然破壊する前に、人間同士が、傷付けあい自滅してしまうことにもなりかねない。感傷的な平和主義と言われるかもしれないが、最近、私は、そんな風に思うようになった。

 何人だからとか、何の宗教だからとか、そんな、肌の色も、宗教も、生まれ育ちも関係ない。皆、人は、この地球で生まれ、育ったのだ。全ての人間の故郷は、同じこの地球ではないか。ならば、自己中心的なミクロな発想に陥るのではなく、地球規模でのマクロな発想に転換し、皆が手を繋ぐべきであるはずだ。難しいことではあるが、そう努力すべきである。

 人とは、愚かで、浅はかな生き物である。個も、衆も、常に仮想的な敵を想定することによって団結し、大きな力へと導かれる。今、世界では、その人間の心理が裏目に出ている。民族単位、宗教単位で、徒党を組み、敵を作り戦い合ってしまっている。そして、そのような紛争は、エンドレスの様相を極めている。もし、そのような状況が解決されるチャンスがあるとすれば、それはこの地球上に住む人類が、共通の敵を持った時であろう。即ち、地球外よりの敵が現れた時なのかもしれない。そうなれば、きっと、示し合わさなくとも、自然に、争いは止み、皆手を取り合って、地球外よりの外敵に立ち向かい、地球上に平和が訪れるのかもしれない。だが、その地球上での平和と引き換えに、新たなる争いを地球外よりの敵と持たなければならない、という宿命を我々人間は覚悟しなければならない。いずれにしても、人間とは、本当に悲しく愚かしい生き物であることだけは、間違いない。最近、つくづくそんな風に思うようになった。
キャピトル東急ホテルがこの時期に閉店した本当の理由
2006年12月4日

 永田町の国会議事堂や議員会館の裏手山王日枝神社隣に位置し、数々の戦後史の舞台となったキャピトル東急ホテルが、先月11月30日をもって約50年の歴史に幕を閉じた。東京オリンピックを機に開店し、本格的なアメリカ式ホテルとして、数ある東京のホテル群のトップに位置し続けた。昨今、乱立しだしたお洒落で近代的な外資系ホテルや、オークラ・ホテル、帝国ホテル、ニューオータニ・ホテルなどの老舗ホテルが、設備なども進化させ続け居住空間を充実させている状況下、必ずしもキャピトル東急ホテルは魅力的な真新しい建物でもなく、立地がとび抜けよいわけでもない。にもかかわらず、多くの著名人に惜しまれつつ閉店を迎えた。果たして、その理由は一体何であったのだろうか?

 キャピトル東急ホテルの隣接地には、嘗て山王ホテルが建っていた。戦後は、米軍に接収され、米軍専用の治外法権が適用されるホテルとなっていた。その建物は、嘗て二・二六事件が勃発したビルでもあった。今は、その山王ホテルも天現寺に移転し近代的な米軍専用ホテルに生まれ変わっている。勿論、今でも大使館と同じく治外法権下にある。

 このように、キャピトル東急ホテルが建っている場所は、歴史的にも非常に意味深い場所であった。開店当初は、やはりアメリカと所縁の深い、というかアメリカのホテル・チェーンであるヒルトン・ホテルであった。新宿副都心に新しいヒルトン・ホテルが建設されたことを機に、東急へ売却されキャピトル東急ホテルと名称を変えた。しかし、そのサービスは、閉店を迎えるまでしっかりと引き継がれた。アメリカ仕込みの充実したサービスと日本人らしい木目細かく繊細なサービスが融合されていたが故に、多くの著名人がリピーターとなっていた。ビートルズが滞在したことで、一躍周知のホテルとなった。その後も、マイケル・ジャクソンをはじめエリック・クラプトン、オードリー・ヘップバーン、ペ・ヨンジュンなど、多くのエンターテーナーが、リピーター客として幾度となくキャピトル東急ホテルを訪れた。

 国会議事堂と議員会館裏手ということもあり、多くの政治家達もキャピトル東急ホテルを利用した。日本の戦後政治になくてはならない裏舞台でもあった。キャピトル東急ホテルを囲んで、パレロワイヤル、十全ビル、TBRビルと、3棟のマンション型オフィース・ビルが建ち並ぶ。これらの3棟のビルには、時の永田町を闊歩する有力政治家たちが、いつの時代も私設事務所を構えている。そして、彼らは、目と鼻の先であるキャピトル東急ホテルを、自分達の応接室のように使ってきた。時には密談、時には密会、時には隠れ家として、キャピトル東急ホテルは、裏昭和史を目の当たりにしてきたホテルでもあった。瀬島龍三などは、キャピトル東急ホテルの一室に事務所を構えていたほどである。

 弊社も先代の時代には、パレロワイヤルに事務所を構え、毎年、キャピトル東急ホテルの、あのビートルズが記者会見をした宴会場で盛大なパーティーを催していた。嘗て、政治家達は、キャピトル東急ホテルを中心に永田町を蠢いていた。古き良き時代ともいえるのかもしれない。

 メイン・ロビーから宴会場ロビーに階段を降りる途中の階に、ホテル直営の有名な中国料理店「星ヶ岡」があった。値段も一流であったが、料理もサービスも一流であった。必ず誰かしら、有名人が客として訪れていた。また、メイン・ロビー横の「おりがみ」も、気楽なカフェ・レストランでありながら、しっかりとした料理を出してくれた。ラーメンからステーキまで幅広く、自家製ケーキをはじめデザートまで手抜きは一つもないサービスであった。サービスも、メイン・ロビーに限らず宴会場ロビーのドア・マンまで徹底していた。常連客の顔を覚えるのは当たり前。弊社先代なども、非常に親しくさせて頂き、色々と無理を聞いてもらっていたようだ。

 昨日の読売新聞朝刊にも囲み記事で掲載されていたが、地下の駐車場から宴会場ロビー階へと繋がる階段横にエレベーターがあり、その前に「村儀理容室」という理髪店があった。各界著名人が散髪しにくることで有名なところだ。料金も、街中の理髪店に比較すると格段に高いのだが、そのサービスも格段である。キャピトル東急ホテル、新宿ヒルトン・ホテル、そして、アメリカ大使館に支店を持つ凄い理髪店だ。以前、新宿のヒルトン・ホテル地下にある支店で散髪した際、各支店長の父親である社長がおり、散髪している間、色々な話を聞かせてくれた。その社長は、散髪をしていると、それぞれの客の性格や特徴がわかると言っていた。そんな興味深い話の中で、こんなことを言っていたことを思い出した。「小泉首相は頑固で、絶対にこちらの言うことを聞いてくれないんですよ。ご自分の思う通りにしないとダメなんですね。あのライオンのタテガミみたいな髪型も、私は最初可笑しいなと思って、違う髪形をお勧めしたのですが、頑としてお聞きになってくださらなかった。お客様がそうおっしゃるのだから、仕方がないと思いながら散髪していたんですよ。でもね、月日が経ってみれば、あの髪型が小泉首相のシンボルになって、不思議と違和感がなくなっていたんですよね。さすがだな、と思いましたよ」何事も極めれば、人の心理や心の内まで見透かすことができるようになるのだな、と私は感心しながらその社長の話を聞いていたことが蘇った。

 前置きが随分と長くなってしまった。そろそろ本題に入ろう。さて、何故、そのように多くの人々に惜しまれつつも、キャピトル東急ホテルは閉店という決断を下したのか? 不思議に思っている人々も多いはずだ。テレビなどの報道では、東京のホテル事情が影響しているとか、一般受けするホテルではなく一部の人々に持て囃されてきたホテルなので経営が大変であったとか、永田町が様変わりし昔のように懐の深い政治家が少なくなり政治家の利用頻度が激減したからとか、色々な理由が説明されていた。確かに、どの説明も、一理あるであろう。しかし、一番の理由ではない。報道されていた通り、大規模地域再開発計画があるらしい。それは本当の話だ。それでは、何故、今この時期に、歴史的な意味も非常に深いあの場所が、突然、人の流れからも少々離れているにも関わらず、大規模再開発されなければならないのか? 不思議に思っている人々も多いはずだ。もっともだ。

 この大規模再開発がいつ頃から計画されたかを検証してみれば、その理由は一目瞭然である。ご存知のように、今年、一新された近代的な首相官邸が完成し、退任間近い小泉前首相も、新しい首相官邸へ引っ越したことは、皆様の記憶にも新しいはずである。キャピトル東急ホテル周辺を散策されると、新しい首相官邸が完成する以前と以後では、まったく別世界のように地域全体が様変わりしたことに気付かれるはずだ。道路も整備され、それまで一方通行であった道路も両面通行になり便利になった。地域全体生まれ変わった。ガラス張りで、少々フランスの近代的建造物を連想させるような瀟洒な首相官邸の建物を中心に、近未来都市化することを模索しているかのようにさえみえる。そのような地域環境の変化の中、古い佇まいを残すキャピトル東急ホテルは、正直浮いていた。しかし、そんな理由で、再開発とキャピトル東急ホテルの取り壊しが推し進められたのではない。

 首相官邸側に面したキャピトル東急ホテルの部屋に入ってみると、その理由は誰の目にも明らかだ。客室の窓に設置された障子を開け、窓の外を眺めてみると、真新しいガラス張りの首相官邸が目の前に広がっている。部屋によっては首相官邸を見下ろす位置関係にさえなっている。これが、一番の理由である。新首相官邸の危機管理対策が一番の理由である。危機管理を専門に学んでいる人間でなくとも、新首相官邸の危機管理上のウィークポイントというか鬼門が、官邸と面しているキャピトル東急ホテルの客室であることは、誰の目にも明らかであった。もし、万が一、テロリストが、官邸に面した側の部屋に宿泊し、ロケット砲でも持ち込み、窓から官邸へ向かってそのロケット砲を発射すれば、百発百中で命中し、大きな打撃を与えることができてしまう。キャピトル東急ホテルの官邸に面した部屋からであれば、命中させないことの方が難しい。そのくらい距離的にも近い。このことが、キャピトル東急ホテル取り壊しの一番の理由である。少々、勿体ない気がしてならないが、あそこに新しい首相官邸ができてしまった以上、仕方のないことなのかもしれない。それにしても、西欧諸国では、古き良きものを維持することを最優先にする傾向があるにもかかわらず、どうも日本を含めアジア諸国では、古いものを平気で壊し近代化してしまう傾向があるような気がしてならない。古きものを尊ぶ日本人の心は何処にいってしまったのか。少々淋しい気がしているのは、私だけではないはずだ。

ワールドカップで懸念されるテロの脅威
2006年6月11日

 世界中が注目するサッカーの大イベントワールドカップ。世界中の人々が楽しみにしているこのようなイベントが開催されたというのに、あまり良くない話などしたくはない。しかし、危機管理というのは、常に最悪の状況を想定して当らなければならないので、敢えてこの記事を書くことにした。

 アメリカ、イギリスの諜報機関ならびに、ドイツの関係当局は、かなりの緊張した状況に現在ある。というのは、このドイツで行われているサッカー・ワールドカップが、テロの脅威に晒されているからだ。どれだけの日本人が、そのことを意識しているであろうか?ここのところの、日米同盟の問題や基地移転の問題等での議論を聞いていると、どれだけの日本人が、危機管理意識を持ち、国防や国益ということを理解しているのか、非常に大きな疑問を感じざるを得ない。戦後のアメリカ占領軍による、日本人骨抜き政策の結果が、今顕著に出ているような気がしてならない。

 何故、各国の諜報機関や関係機関が、今回のワールドカップを懸念しているかは言わずと知れたことである。会場となっているミューヘンは、嘗てミューヘン・オリンピックの際、テロリストにより残酷なるテロ行為が為された地である。歴史は、必ず繰り返す。それは、人間という生き物が持ち合わすDNAの所為なのかも知れない。理屈ではない。私の記憶には、ミューヘン・オリンピックの生々しい映像が今でも残っている。そして、最近公開されたスピルバーグの映画が、その悪夢を蘇らせた。あの事件が映画になるべきである題材であることに、疑う余地はない。ただ、タイミング的に、テロリスト達にミューヘンの惨劇を回帰させたのではないか。

 どちらにしても、あの映画が上映されようがされまいが、そのことには関係なくテロリスト達にとっては、ミューヘンという地はテロリズムの聖地のような場所なのである。三十数年前に起こったテロを、再現しようという気持にさせることは間違いない。そのような心理が働くのが人間である。

 それだけではない。悪い条件は、まだ揃っている。案外知られていないが、ドイツという国は、イスラム系の移民が非常に多い国なのである。何故か理由はわからない。しかし、ドイツやカナダという国々を訪問してみると、そのことは一目瞭然である。そして、そのような状況下、イラクではテロリストのザルカウイがアメリカ軍の空爆とイギリス軍の特殊部隊SASの手によって暗殺されたばかりである。イスラム系テロリスト達が報復テロを行っても、何もおかしくない。言い方は悪いが、むしろテロが起こることの方が自然であるような状況だ。その上、まだ悪い条件はある。イランの核問題での、アメリカとイランの攻防である。イランは、非常に強行である。それに引き換え、アメリカは、ブッシュへの世界の世論の厳しさから、本来であればもう既にイランへ対しての軍事行動があってもおかしくない状況であるにもかかわらず、アメリカ側が譲歩するのではという状況だ。敵方から見れば、どのような理由があろうともアメリカ、ブッシュ政権が弱腰になっていると写っているに違いない。これまでの、イスラム系の人々の駆け引きの仕方を振り返ってみると、こういう状況で静かにことを治めるということはない。むしろ、これでもかこれでもかというように攻めてくるのが、彼らの手法である。だとすると、この気に乗じて、アメリカならびにアメリカの同盟国をもっと愚弄するような理不尽な行為にでる可能性は大いにある。それだけにとどまらず、ザルカウイの弔い合戦という大義名分も彼らにはあるのだ。何故ならば、ザルカウイは、イラクでのテロリストであるが、その実バックでイランが操っていたという説が非常に強い。イランは、イラン・イラク戦争以前、ずっと昔から、イラクの領土に大きな興味と魅力を感じているからである。それ故、歴史的に言っても、イランとイラクの間では、常にいさかいが耐えなかったのだ。そのような状況下、ラムズフェルドは、嘗てフセインをアメリカの子飼いとしてイラクの大統領に据えるべく水面下で政治工作をした。そして、そのラムズフェルドが自らの手で、首輪をむしり取り一人歩きし勝手なことを繰り返しだした独裁者フセインを追い落としたのが、今回のイラク戦争である。しかし、それは、アメリカをはじめアメリカの同盟国にとっての、原油を確保するということと、原油の基軸通貨をドルで維持するという裏事情が大きく働いていたのだ。

 話が少々逸れてしまったが、上記したようないくつかの大きな理由により、今回のサッカー・ワールドカップが、テロの脅威に晒されていることは間違いない。そして、テロリスト達にとっては、アメリカの同盟国が一同に会するこのスポーツ・イベントは最適なテロ攻撃の時なのである。実際に、既に中東地区では、近々世界中のどこかの都市で、大規模なテロが計画されているという情報や噂が飛び交っている。そして、ここで理解しておかなければならないことは、彼らにとって報復ということは非常に大切なジハードの一つであるということだ。また、同時に、歴史が繰り返されるということを、彼らはコーランの教えを通じて強く信じている民族であるということだ。

 これらの状況からしても、今回のドイツでのサッカー・ワールドカップは、非常に良くない条件が揃ってしまったと言える。悲しむべきテロを、同じミューヘンで繰り返させないためにも、関係当局だけではなく、一般の人々もテロへ対しての危機管理意識を持つべき時である。日本にとっても、人事ではない。前に別の記事でも述べたが、現在テロリスト達が次のターゲットとして明言している国の中に、日本も入っているのだ。そして、そのように明言されている国同士での試合も予定されている。一番のターゲットである、オーストラリア、カナダ、日本、イタリア、スペイン、イギリスの内、オーストラリア対日本戦は、もう目前に迫っている。サポーター達も含め、サッカーに浮かれるだけではなく、きちっとした危機管理意識を持って行動してほしいものだ。それが、国際社会の一員としての、義務でもあるはずだ。

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