政財界倶楽部(恩田将葉見聞録)

若者達がジャパニーズ・ドリームを夢みれる国を願い、「政治をもっと身近に!」というスローガンのもと、日本人に愛国心を喚起する。

アメリカ関係

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アメリカの憂い

アメリカの憂い
「父親探しショー」の暗愚
2005年8月11日

 今回渡米して、一番アメリカを危惧した瞬間は、朝9時から放送されていた「父親探しショー」とかなんとかいう非常に愚かで馬鹿げた番組を観た時であった。どういう番組かって? あまりにも馬鹿馬鹿しくて口にもしたくないほどである。しかし、正直ついついチャンネルを合わせてしまうのも事実である。それは、人の不幸を面白がる嫌な性質が、人間にはあるからかもしれない。その証拠に、その番組の視聴率は非常に高い。

 番組タイトル通り、未婚の女性が出演し、最初に、女手一つでこの可愛い幼子を育てている、のどうのこうのとお涙頂戴の能書きを暫したれる。その後、この子の父親は、誰々であるが、父親であることを認めようともしないし、養育費も出さないし、面倒をみないどころか、自分の子ではないと言い張って逃げている。などと、形相を一変させ、恨み骨髄で吐露しだす。観客から一斉にどよめきが起こる。同時に、番組はその男を映し出し、プロフィールを紹介しながら男の言い分をVTRで流す。その頃には、スタジオ中が女性を応援する側と男性を応援する側に分かれ、罵声の飛ばし合いで大騒ぎ状態になっている。そこへ、火に油を注ぐかのように、子供と男の大アップ写真を並べて映し出す。すると、女性がその写真に近寄り、こことここを見て下さい。誰が見てもそっくりです、とかなんとか騒ぎ出す。すると、男もそれに反論して大騒ぎとなる。時によっては、取っ組み合いとなる。そうなれば、スタジオの観客もテレビの前の視聴者も大喜びである。他人の不幸は蜜の味、とばかりに皆ニヤニヤしながらブラウン管に釘付け状態。口では、「こんな酷い番組はない」とかいいつつも、「でも、どう見てもあの子とあの男の目はそっくりよね」とかなんとか自然に口をついてでてしまっている。呆れてモノが言えない。しかし、気付けば、毎朝私もチャンネルを合わせていた。何とも人間とは、酷い生き物である。本当に煩悩の塊である。
 面白いのは、70から80%の割合で、男性の言い分が正しく、女性が負けてしまうのである。中には、「私は処女を彼に上げたし、他の男は一人も知らない」とまで言い切った女性もいた。スタジオには、両親も来ていて、両親もスタジオの観客も、皆号泣していた。ところが、最後のDNA鑑定結果が発表されてスタジオ中は騒然である。何と、男性はその子供の父親ではない、という結果がでてしまった。女性は、泣き叫びながらスタジオから走り出していく。男性は、その女性の後姿に罵声を浴びせる。まるで、人間の強欲に塗れた地獄絵のような様相を呈す。それが、テレビで全米に流されているのだ。恐ろしいことだ。
 アメリカという国は、益々煩悩に支配される国になってきてしまっているような気がしてならない。人間は、人間の欲望のままに行動できれば、それは楽しいに違いないし幸せに違いない。しかし、そのように本能のままに行動するのであれば、言葉は悪いが動物と何らかわりがないとも言える。

 私は思った。大人達の勝手な欲望が引き起こした結果を、また恥の上塗りをするようにテレビの場にまで持ち出し、自ら全ての恥を曝け出し、煩悩に塗れた姿を世間に曝す。それだけではない。何の罪もない子供達の気持など一つも考えていない。実の母親が、応募してきて、子供達の心の傷を容赦なく突っ突き回しているようなものである。にもかかわらず、当事者である子供達の母親は、まったくそんなことに気付いていない。自分の欲望だけで全てを為している。そこに引きずり出された男が父親でないということが証明されれば、その女性は誰が父親かもわからないほどに男性関係を持っているということを、自ら暴露していることになる。こんなに恐ろしい番組があるであろうか。悪魔の世界から放送されているような番組である。にもかかわらず、応募してくる女性が後を絶たない。このような恐ろしい番組を放送していることにも大きな問題があるし、そんな番組が高視聴率をとってしまうことにも、アメリカの病んだ一面を垣間見ることができる。

 この地球をリードして、導いていけるだけの実質的能力と決断力と勇気を持ち合わせている国は、正直アメリカしかないであろう。しかし、同時に、そのアメリカはこんなにも病んでいるのである。確かに、それぞれの国が同盟を組んでことにあたれば、非常に民主的に地球をマネージしていくことができるであろう。だが、そうは言っても、実際問題、9.11同時多発テロやスペインでの列車爆破テロ、そして、ロンドンの地下鉄爆破テロや、世界各地で起こっている色々なテロと対抗していき、テロリスト達と対峙するには、真面目に民主的にことを進めているだけでは解決できないことは、誰もが知っているはずである。急にことが起こった時に、迷うことなく、アメリカのように世界をリードして即座に対応できなければ、絶対にこの世界はテロリスト達の思う壺になってしまう。これは、我々人類に与えられた、人類史上最大のジレンマであり、試練であるのかもしれない。
 国が栄え文化が反映し、資本主義の台頭により人々が物質的豊かさを手に入れ平和になれば、その反面、反比例してモラルが低下することは否めない。その代表もアメリカである。こんな番組が放映されること自体、アメリカのモラルが地の底に落ちていることを証明している。視聴率さえ取れれば何でもありでは、メディアとしての役割に大きな疑問を感じざるを得ない。昨今の日本のマスメディアに、視聴率ばかりを尊重した公平ではない偏った報道姿勢を感じていたが、どうもそのような体質は日本にとどまったことではないようだ。悲しむべきことである。
 しかし、そのような状況下でも、一つだけアメリカのマスメディアの救いは、アメリカのテレビをはじめたとした大手マスメディアのニュース番組の公平さと質の高さである。アンカーマンも出演者も、非常に公平な立場で問題定義し、時としては激しいディベートを番組中に行う。しかし、大抵の場合、そこには、それぞれの出演者の私利私欲や私憤というものを感じない。唯一感じられるのは、アメリカ合衆国への「忠誠心」と「愛国心」だけである。「忠誠心」と「愛国心」が強いが故に、それぞれの番組は非常に熱い思いで放送され、熱い討論さえなされる。皆、真剣であり、非常によく勉強している。
それでは、何故、日本のマスメディアやジャーナリストからは、同じようなフィーリングを感じられないのであろうか? 答えは簡単である。国に対する、「忠誠心」と「愛国心」の熱さの違いである。これは、マヤカシや作り事ではできないことなのである。人間の内から自然に湧き出てくることなのだ。いくら日本のメディアが、アメリカの真似をしようとしても、結局は上辺だけのモノになってしまう。それは、この国へ対する「忠誠心」と「愛国心」が、根本の部分で、アメリカ人と日本人では大きく違うからである。勿論、日本にも、日本の国へ対して、大きな「忠誠心」と「愛国心」を持っている人々も沢山いる。しかし、アメリカの場合は、ほとんど全てのアメリカ人が、国へ対して強い「忠誠心」と   
 「愛国心」を持っているといっても過言ではない。そこのところが、大きな違いである。
いずれにしても、アメリカでこのような番組が放送されていることも、そして、このような番組が高視聴率をとっていることも、大きな問題であることは間違いない。親米家の日本人の一人として、アメリカのモラルの低下を非常に危惧する。小泉首相、ブッシュ大統領にご進言あれ!

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