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経済産業省と東電よりの天下り天国原子力整備促進資金管理センター |
核関連問題
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MOX燃料の生産が六ヶ所村核燃料施設で開始されたことの意味 2006年11月21日 11月17日、各種メディアで小さく取り上げられたが、六ヶ所村にある核燃料再処理施設に於いて、MOX燃料の生産が開始された。どうも、MOX燃料と言っても一般には馴染みがないので、この記事は案外見落とされてしまったようだ。MOXとは、ウラン・プルトニウム混合酸化物の粉末である。そのMOXが、六ヶ所村の核燃料再処理工場で精製されたと、公式に発表されたのだ。この六ヶ所村の核燃料再処理施設は、国内唯一の商業用施設であり、同工場でプルトニウムが生産されたのは、今回が公式では初めてのことである。 このことは、小さくしか報道されなかったが、案外その意味は大きい。今年6月9日、アメリカのデューク・エナジー社のカトゥーバ原子力発電所(サウスカロライナ州)に於いて、約20年ぶりにアメリカではMOX燃料を利用した発電が再開された。今後4年半で、炉心等の安全性や供給電力の安定性の試験を重ね、その後、炉心の40%まで装荷し利用する計画であるという。 アメリカは、カーター政権以来、核拡散防止の観点から、原子力発電の使用済燃料を再処理せず、直接処分する政策をとってきた。MOX燃料利用も、1965年〜1985年にかけて行われていたが、それ以降現在に至るまで実施されていない。それだけではない。現在、アメリカには、MOX燃料の生産工場さえない。解体プルトニウム燃料に転換する業務は、フランスのアレバ社に委託している。 ところが、2000年に、プーチン大統領とクリントン前大統領との間で交わされた核兵器削減のための「プルトニウム管理処分協定」に基づき、2000年よりの20年間で34トンにものぼる軍事用プルトニウムを処分しなければならない義務を負った。2002年、当初の処理案をアメリカ・エネルギー省(DOE)が改定し、全ての軍事用プルトニウムをMOX燃料に転換し、原子力発電所で利用することを決定した。この決定にともない、アメリカでは、2008年稼動をめざしてMOX燃料工場再建を計画している。 だが、現状、現実的には、他国に解体プルトニウム燃料に転換する業務を委託しなければならない。20年間という期限もあり、フランス・アレバ社以外にも、アメリカは核燃料再処理委託先を模索している。多分、その有力候補に、六ヶ所村も上がっているのではなかろうか。それだけではなく、デンバー近郊でかなりの量の原油が埋蔵されているのではというような情報も流れてはいるが、現状、エネルギー源の確保は、アメリカにとっても重要課題であり、アメリカの原子力政策も変わりつつある。 このような状況下で、六ヶ所村使用済燃料再処理工場で、MOX製品の生産が開始されたということは、非常に大きな意味を持つ。 また、北朝鮮が、核保有を誇示しようとしているこのような時期に、北朝鮮にしても、イランにしても、色々な意味で、この六ヶ所村の使用済燃料再処理工場で生産されるMOX製品には、非常に大きな関心を持っているはずだ。それこそ、MOX燃料は、テロリストや核開発を推進しようとしている国々に狙われる可能性もある。工場や保管施設は勿論だが、一番の問題は搬送時にテロ行為を受けたり、ジャックされたりする可能性が低くはないということだ。当然のことながら、そのようなことを防衛するための法整備も必要になってくるはずである。 いずれにしても、もう少し、我々国民が、このことに関して関心を示すべき時にきているのではないか。電力関係各社は、静かに騒がず重要なことをやり過ごすことを得意としている。気をつけなければ、気付いた時には全てが後戻りできないところまで進んでいるとも限らない。注視する必要を感じる。
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