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クロード・シャブロル監督のヌーヴェル・ヴァーグの代表作。 1959年作品。 東京のフィルムセンターで少し前に観た。 田舎から受験のためにパリにやってきた純情な青年シャルルは、都会育ちで要領のいい同い年のいとこポールの家に同居することになった。 ポールは得体のしれない男や女たちの仲間を家に連れてきて、毎日パーティを開く。 シャルルは母親の期待にそえるように日々勉強にがんばる。 そのうち、シャルルはパーティに来た女の子を好きになり付き合い始めるが、ポールにとられてしまう。 さらに、ポールはその女とシャルルと3人で同居を始めてしまう。 シャルルは、自分には勉強しかないと今まで以上に勉強に励む。 ポールはカンニング?をして試験に合格する。 しかし、シャルルは不合格だった。 あまりの理不尽さにピストルに1発弾をこめて、眠っているポールを撃つ。 ロシアンルーレット。 空砲。 シャルルは、満足して眠る。 ポールが起きてきて、冗談でピストルをシャルルに向けて撃つ。 弾がシャルルに当たり、シャルルが倒れて死ぬ。 なんとも、悲しい結末。 一生懸命生きてきたのに、1回の過ちを神様が許してくれず、ピストルの弾に当たる。 なんとも最悪に不運なやつ。 こういう人はいるよな。 え、自分のことかいな。 自分の好きな女を取られ、ポールと女がべったりいちゃつく。 そのそばで淡々と勉強する。 シャルルは怒らない。 試験に合格するという希望があるからだ。 ポールとシャルルと対比すれば、おおよそ観客はシャルルに同情するだろう。
1959年の当時であれば、ポールを「悪役」扱いする道徳心があったのでないだろうか。 でも、今の時代では、同情はするが、要領の悪いやつで片づけられそうな気がする。 かたくなに、勉強に固執するシャルルには、最後まで感情移入できなかった。 その時代を反映した映画は、いま見るとそれほどでもない映画がよくある。 時代が求めた映画はその時代でしか生きられない。 そんな1本の映画のような気がする。 |

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不思議な雰囲気のある作品でしたね。随分前に観たきりなので再見したいですね。時代が求めた1本とはその通りかもしれません。
2008/8/29(金) 午前 5:57
ヒッチさん
残念ながら、いまいち乗り切れませんでした。
2008/8/30(土) 午前 0:22
イヴさん
TBありがとうございます。
2018/9/9(日) 午後 8:14