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東京の船堀シネパルで観た。 すばらしい映画だった。 途中でだれることなく、スピーディで緊張感のある内容であっという間の2時間半だった。 御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機をめぐり、その事故を追いかける地元新聞記者たちの狂気と興奮の1週間を描く。 クライマーズ・ハイとは、登山時に興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態のことを言う。 この映画、新聞記者としての信念や気概、情熱、仕事上での駆け引き、仲間との信頼、子供との確執など、この年代の男たちが観るとそれなりに熱いものがこみ上げてくると思う。 最後、同僚安西の息子に促されるように主人公は息子に会いに行く。 そして、親子が出会う前に映画は終わる。 小説の大団円に比べて、とても静かな終わり方は、息子との確執の描写が少ないとは言え、スマートでいい。 堤真一、堺雅人、山崎努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、滝藤賢一、でんでん、螢雪次朗がそれぞれの持ち味をうまく出していた。 特に伊東販売局長を演じた皆川猿時は、いかにもいやなヤツで、印象が強い。 いい映画だった。 しかし、でも、とても気になるところがあった。 日航ジャンボ機事故の現状の悲惨な状態を見たことにより、精神不安定になった部下が自動車事故で死んでしまっても、そんなに悲しむこともなく、日航ジャンボ機の原因が気になる主人公。 人の命をどんなに思っているのか、不可解なシーンだった。 無謀を承知で敢えて言うと、もしかして新聞記者として、「人類史上最大の日航ジャンボ機事故、死者」に興味があるだけなのかもしれない。 彼こそ、クライマーズ・ハイなのかもしれない。 原作は、“人の命”のことで、主人公は悩んだ。 そのために辞表をだすことになった。映画との違いだ。 「人の命は大きい命と小さい命がある」「重い命と軽い命、大切でない命とそうでない命」「交通事故で死んだ人と墜落事故で死んだ人」 映画はその部分には踏み込んではいない。 2時間半という限られた時間の中で、複雑になることをあえて避けて、あくまでも、墜落事故と新聞記者の人間ドラマにしたと思われる。 NHKのTVドラマは観ていないので、一度レンタルを探してみよう。
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試写会で見ました。邦画にしてはまあまあの作品でしたね。
TB貼らせて頂きます。
2008/10/30(木) 午前 10:41
RICARDOさん
自分としてはすばらしい映画であり、また気になるところもある映画です。
2008/10/30(木) 午後 10:10
この映画は見たいと思っています。現場は、実家からそれほど遠くないところにあり、事故当時は、海外駐在中でしたが、大変なことになったと衝撃を受けました。(私も一般紙とは違いますが、専門紙の新聞記者などを国内外で長くやっていたので、その意味でも興味は大きいですね)。
2008/11/2(日) 午前 10:16
fpdさん
そうなんですか、そうであれば興味そそりますよね。
当時びっくりした記憶があります。
映画はとても感動的な映画です。
オススメです。
2008/11/3(月) 午後 0:49
原作との比較、色々と感じる所が私もありました。やはり、二時間の尺であの作品を収めるのはなかなか困難なのかもしれません。その割には映画の出来は良かったと思います。特に映画ならではの山の画像は素晴らしかったですよね。
トラバ返しさせてください♪
2008/11/6(木) 午後 1:25
金平糖さん
映画と小説のそれぞれの持ち味による違いは、面白いところです。
映画も小説も気になるところはありましたが、とても感動したし、両方とも気に入ってます。
2008/11/8(土) 午前 9:15
あの人が猿時さんですか!て、インパクトある名前をどっかで見知っていただけですが・・・
いやあ、あの販売課長は印象に残りましたね。あちらはあちらでもっともな言い分があるということで。
そうそう、ドラマを見たいと思っていたのでした。
小説と幾分違うようだし、ドラマの切り取り方も見てみたいですね。
2009/3/26(木) 午後 0:06
ちいずさん
猿時さんは舞台の人のようです。
実にネチネチとしたいやなやつでした。
ドラマを観てみようと書きながら、観れてないですね。
相変わらずいい加減なやつですね〜。
2009/3/26(木) 午後 11:44
結構複雑に入り組んだところがあって解りずらいですね。
見る人によって、感じる部分が違ってくるかもしれません。
私は、特ダネを「ダブルチェック」できずボツにしたことに喝采を送りたい思いです。
TBさせてください。
2013/6/17(月) 午後 7:34
ギャラさん
特ダネのリスクに対してどう判断するか、その視点は面白い映画でした。
2013/6/19(水) 午後 11:50