|
コーエン兄弟が監督した「ノーカントリー」の原作。 原題は「NO COUNTRY FOR OLD MEN」で、「老人の住む国にあらず」と訳せる。 映画との違いは最後の保安官べルの語りが映画より長いだけで、ストーリーはまったく同じだった。 原作でも謎の殺し屋シュガー(原作ではシガーではない)の不気味さは強烈で、映画でさらに俳優のハビエル・バルデムがパワーアップさせて具現化させている。 映画の謎の殺し屋シガーのことをもっと知りたくて原作を読んだのに、 残念ながら、彼のことに関しては映画以上の情報はなかった。 また小説は、誰がしゃべっているのか「」の記述がなく、とても読みづらかった。 でも、黒川敏行さんの「訳者あとがき」を読んで、少しは理解することができた。 そうなんです、シュガーの過去を調べても意味がなかったんです。 彼は「純粋悪」としての存在だったので、人間としてどうしてこういう性格形成をしたのか理解する意味がなかったようだ。 それに、面白いことが書かれていた。 モスがなぜシュガーに追われるようになったかと言えば、強欲のせいではなく、瀕死のメキシコ人に水をやろうと現場に戻ったためらしい。 人間の分をわきまえぬ思い上がった行動に対する神(ここではシュガー)の怒りにふれたため。 「人が下した重大な決断はもう撤回できない」という世界の掟のような「世界の闇」のようなものらしい。 自分には不思議な考えに思える。 それはそうと、解説を読まないと理解できない小説ってどうなんだろうか。 自分の理解力不足なのか、謎の殺し屋シュガーだけが相変わらず印象に残るだけです。 解説によると、この作家の小説の2本が映画化予定とのこと。
この作家の記述方法では、シュガーの不気味な強烈さだけに惹きつけられ、本来伝えたかったことは伝えられないように思う。 |
全体表示
[ リスト ]




おっはよ、傑作ポチ
2008/11/17(月) 午前 10:53
コメントありがとうございます。
コーマック・マッカーシーの小説は、はたして面白いんでしょうかね。疑問ですね。
2008/11/17(月) 午後 9:51
翻訳ものって翻訳者が間に入るので、結局のところ、なかなかダイレクトに作品を感じる事はできないんですよね。
とくにこの小説は哲学的なものとキリスト教が入っているし、日本人には一番理解しにくいようなテーマなのかもしれません。
シュガーは神と言うより悪魔の化身的に思えるのですが、この世界の闇という部分が私も理解できませんでした。(-"-)
今年公開された「ザ・ロード」もマッカーシーが原作でしたが、独特の雰囲気を持つ小説ですよね。私は嫌いではないのですが・・・^^;
こちらからもTBさせてくださいね。
2010/9/16(木) 午後 8:17
Choroさん
シガーの謎を解こうと本を読んだんですが、結局何もわからなかったです。確かに翻訳って文体が硬い時が多いような気がして、その本の良さを感じることができない時がありますね。難しかったです。解説で何となく理解できたので、それっていったい何やと思いましたね。「ザ・ロード」も独特みたいですね、たぶん読まないかな?へへ
2010/9/16(木) 午後 11:34