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1962年度作品。東京フィルムセンターにて。 当時の日本映画ではかなり珍しかったのでないかと思うぐらいダイナミックな恋愛ロードムービー。 まずそれだけでも、高評価をしてもよい映画だと思う。 東京から九州まで石原裕次郎がジープを運転するシーン、手持ちカメラのぶれる画像が逆に緊迫感のあるシーンとなっている。 タイトルバックもスタイリッシュなストップモーションで、かっこいい。 まず、この映画の1つのテーマは、「愛」だろうか。 キスさえしていない1組(石原裕次郎組)と純粋愛の1組(芦川いづみ)を対極において対比しようと試みているが、「毎日会っている組」と「手紙のやりとりだけで2年会っていない組」だけで、自分から見ると大差ないように見える。ほんとは、石原裕次郎組をもっとキス以上の関係にしたかったのかもしれないが当時の人気からするとそこまでの設定が限度だったのかも。 石原裕次郎組が途中から助け合いながらジープを無医村まで届けたラスト近くで、「真実の愛」を見つけた浅丘ルリ子が、疎遠のため話すらできなくなっている「純粋愛」の芦川いづみ組に「そんなの愛じゃない」というセリフが印象に残る。 ラスト、太陽が眩しく輝く山中で、倒れこむように抱き合い2人が濃厚なキスをするシーンで終わる。 ほんとは気持ちよく観終えるはずだったが、歳をとった今観ると、彼らはこれからどうするんだろうか、同じような情熱ではたして生きていけるのだろうかと、老婆心のようについ考えてしまう自分がちょっとさびしい。 それにしても、改めて今観ると浅丘ルリ子は、実にいい。 最初は石原裕次郎を連れ戻そうと、マスコミ関係者に画策をしたり、追っかけまわしたりするが、次第に裕次郎に「連れていって」「捨てないで」と哀願するようになるあたりの狂おしいばかりの感情の起伏はすばらしい。 あらすじ・・・
人気スター、北大作にはマネージャー兼恋人の榊典子がいるが、このところ多忙から二人の仲は倦怠気味。そこへジープを九州まで運ぶという仕事が舞い込んでくる。2年間手紙のやりとりだけをしている九州の無医村で働く恋人のために、美子が新聞広告を出したのだった。それは「純粋愛」だと言う。大作はこの話に共感して、その運転手を買って出る。一方、マスコミもこのニュースを聞きつけ、ジープを運転する大作のあとを追いかけまわす。典子はあわてて大作を連れ戻そうとするが……。 |

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これは私にとっての最高の作品です。日本映画史上で最初で最高の実存主義的映画だと思っています。
この時、浅丘ルリ子は21歳だったのですから、驚きですね。榊典子ではなくて、榊田典子で、このモデルは、亡くなられた松本典子です。
そして、北大作のモデルは、なんと永六輔で、ラジオ番組は、ラジオ関東の有名な番組だった『昨日のつづき』です。
途中で裕次郎が歌う唄の作詞者は、藤田敏八です。
合成ですが、博多祇園祭りが出て来たのも、日本映画史上で最初だと思います。
2015/7/30(木) 午前 9:50 [ sas*id*201* ]
sas*id*201*さん
自分も大好きな映画です。ロードムービーのはしりでしょうね。え〜、色んな情報初めて知りました。まさか永六輔だったとは。藤田敏八も気がつきませんでした。祭りのシーンは本物ではないなと思いましたね。
2015/7/31(金) 午後 11:09