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古川日出男の文体は、どうも自分との相性が悪く、なかなか頭の中に入ってこなかった。 ただ、文字を眺めて進んでいるだけが多かった。 まあ、そんなこんなで一応読み終えたが・・・。 軍用犬、宇宙犬といったイヌの話は、めずらしい。 戦争の世紀=20世紀、その人間が起こす戦争に翻弄されたイヌの何世代にもわたる物語。 20世紀は、まさに米ソの熱い時代、その冷戦時代も終わり、ソ連が崩壊する。 イヌも抹殺されようとする。 イヌの逆襲、ヤクザの娘がイヌ化して、最後ベルカとともに21世紀に宣戦布告する。 イヌの逞しさ、力強さには、ほれぼれする。 イヌの「生きること」「子孫を残すこと」への執着心は、人間も本来持っていたものなんだろう。 日本のヤクザの娘が、なぜイヌの首謀者である必要があるんだろうか。 21世紀は、米ソではなくマフィア、ヤクザの戦争の時代だということなんだろうか。 また、エリツィンに対して挑戦的だが、イヌ殺しの首謀者なんだろうか。 まったく、謎だらけ。 いいことは、この本を読んで、戦争の歴史も改めて勉強になったことぐらい。 自分の能力では、この本の面白さは、とうてい理解できなかった。
そのことが、とても残念だ。 |
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確かにちょっと特殊な世界の物語でしたね^^;私はイヌたちの物語にのめり込んで読みましたが。古川さんの作品はちょっと読むのに気合が要る作品が多そうで、なかなか他の作品に手が出せずにいるのですが、短編集の『gift』はとっても良かったですよ(どれも短いからあっという間に読めちゃいます)。
2009/1/8(木) 午前 9:19
べるさん
戦争に対するメッセージは、イヌがもてあそばれることでわかるんですが、頭で論理的に考える必要があるんでしょうね。
『gift』、チェックしときますが、ちょっと気遅れします。
2009/1/8(木) 午後 9:58