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1959年度作品。 会社の人に薦められて、再度読み直した。 実は、中学の時に読んだけど、あまり興味のある話ではなかった。 戦後、大阪旧陸軍工廠跡に放置された莫大な鉄材に目をつけた泥棒集団「アパッチ族」とそれを阻止しようとする警察との丁々発止の攻防戦。 こてこての大阪弁。 食べる、寝る、働くといった人間が本来持っている本能のままに動く。 ストレートで力強い。 バイタリティ溢れるパワーは強烈。 泥棒集団「アパッチ族」の分業体制にもびっくり。 それぞれの人に応じた役割を持たせたシステムを自分たちで作り上げた。 特に印象的な人物が、頭が狂っている「としより」。 右手の指が5本ともない。 左手はかろうじて3本。 足も不自由。 そんな人物でも親分は、水が入った3本の一升瓶を右手に紐でくくりつける。 鉄を掘り返す泥棒たちのため、水売りの商売をさせてやる。 こんな「としより」でさせ、1つの仕事を分け与えるほど、この「アパッチ族」の分業体制には驚愕する。 こんなすごい小説、誰かぜひ映画化してくれないかなあ〜。
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開口健さんの『夏の闇』を比較的最近読みました。情景描写がすごい人だなぁという感想が一番強かったです。オーパなどノンフィクションの人かと思っていたら創作もすごかったので、また読みたいと思っている作家の一人になりました。
2009/2/12(木) 午後 7:15 [ booklover ]
boookloverさん
『夏の闇』は読んでませんが、ベトナム戦争をテーマとした小説のようですね。
この小説の人物や情景描写のすごさには圧倒されます。
ぜひ、オススメします。
2009/2/13(金) 午後 9:56
『日本三文オペラ』を読んだ後、同じ時期に書かれた『ロビンソンの末裔』を読みました。スケールの大きなダイナミックな作家でした。
後年、『夏の闇』とかでは非常に内省的になった方だったとも。。。
2009/9/1(火) 午後 9:36
もすもすさん
すいません、「日本三文オペラ」しか読んでないです。
でもこの小説はすごすぎます。
『ロビンソンの末裔』、今度読んでみます。
2009/9/1(火) 午後 11:31