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1947年度作品。 2009年2月9日、神保町シアターにて。 脚本:黒澤明 音楽:伊福部昭 出演:志村喬、三船敏郎、若山セツコ、小杉義男、河野秋武、高堂国典 gooの解説によると・・・ 銀行破りの三人組が北アルプスに逃げ込んだ。三人があてどもなく雪渓を行くうち、その一人高杉は雪崩に巻き込まれて姿を消す。残った二人、野尻(志村喬)と江島(三船敏郎)は小さな盆地に辿り着き、雪に埋れた山小屋を発見した。その小屋には老人(高堂国典)とその孫の少女(若山セツコ)と、本田(河野秋武)という登山家が楽しい生活をしていた。野尻は三人の暖かな人間的な愛情に心を動かされたが、江島は世間の全てに反抗するようにますます荒々しくなっていった。翌日の夜半、山の案内を強要された本田を先頭に三人は凍りついた月の雪渓を登ってゆく。途中江島が足を踏み外したため野尻まで滑り落ちて本田は全身の力で二人の重みを支えたが、腕にザイルを巻き付けたまま自由を失ってしまった。やっと岩登りをして二人は本田のところまできたが、本田のことで争いが始まり、その結果江島は命を失ってしまう。仲間の二人までをこの世から奪い去った自然の偉大さの前に決心した野尻は静かな足どりで山を降りて行く。 三船敏郎のデビュー作らしい。 やはり大物らしい、アクの強い悪役の強烈な個性を出している。 高堂国典もいつもの頑固で人を見る目があるじじいを演じている。 若山セツ子は初めて見るがとてもかわいい子だ。 あまり知らなかった河野秋武も、山男らしく男らしい。 しかし、なんといっても、この映画は志村喬で持っている。 志村喬がすごい俳優だということはわかっていたが、 この映画を見て、やっぱり志村喬はすごい。 泥棒のリーダーとしての厳しい顔、山小屋の人たちに心を動かされる穏やかな顔。 山小屋の人たちが掛けるレコード「オールドケンタッキーホーム」に感動する顔。 最後は、改心して刑事に捕まることになり、汽車から雪山を眺める顔。 その存在感は、三船敏郎でもってしても太刀打ちできない。 彼の表情を見るだけで、感動してしまう。 また雪山の登山シーン、乱闘シーンは、この当時よく撮影できたと感心するぐらい危険きわまりない。 CGもない時代、生の雪山の厳しさが伝わってくる。 谷口千吉も初監督。 それなりに雪山アクション、ヒューマニズム映画をそつなく、まとめた映画になっていると思う。 また伊福部 昭も初音楽担当のようだ。
個人的な感情で申し訳ないが、伊福部昭の音楽は暗くて、どうも好きになれない。 「ゴジラ」の音楽は好きだけど、その他の映画を観た限り暗い音階がどうも映画の流れを逆効果にしているように感じてならない。 ただ「オールドケンタッキーホーム」の使い方は、よかったけど。 |

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未見ですが、評判は聞いたことあります。黒澤明の脚本作というのも興味深いです。
2009/2/15(日) 午前 0:06 [ user t ]
これは、2年くらい前にレンタルで借りてきて見ました。「クロサワ」と「ミフネ」というキーワードからDVDが出されることになったんでしょうけど、志村喬と谷口千吉の映画ですね。
伊福部昭はよく聞きますが、あまり音楽家の名前に着目することが少なかったので新鮮なご指摘だと思いました。「ゴジラ」の人だったんですね。私は決して嫌いではないです。
2009/2/15(日) 午前 7:18
user tさん
映画そのものは、名作まではいかないと思いますが、志村喬の存在感はすごいものでした。
2009/2/15(日) 午後 8:33
ヒッチさん
その後「ジャコ万と鉄」「暁の脱走」と黒澤脚本で谷口千吉は映画を撮ってますね。
伊福部昭への感想は個人的なものですから。人の感じ方はそれぞれ違いますからね。
2009/2/15(日) 午後 8:42