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恋のエチュード 1971年度作品。 2009年2月8日、新文芸坐にて。 監督:フランソワ・トリュフォー 脚本:フランソワ・トリュフォー、ジャン・グリュオー 出演:ジャン・ピエール・レオ、キカ・マーカム、ステイシー・テンデター フランスの青年クロードは、母親の旧友の娘で彫刻が好きというアンに出会う。ぜひ妹にあわせたいという彼女の誘いでイギリスへ渡ると、そこにはアンの3歳年下で、眼を病んだ妹のミュリエルがいた。彼はミュリエルと結婚を決意するが、親に反対され、一年後、二人の情熱が変らなければ結婚してもいいという約束をした。その間はあうことも文通も禁じられた。 けれども一年は長かった。美術関係の仕事を始めたクロードは、女流画家との情事にふけり、ミュリエルのことは忘れてしまった。彼は別離の手紙を書き、ミュリエルからは承知したという返事がきた。時がすぎ、クロードは美術評論家として売りだし、適当に女遊びも重ねた。そんなある日、パリで彫刻の勉強に励むアンに再会し、2人は愛しあうようになる。アンは自由な女に変貌したが、日曜学校の先生になったミュリエルは、自分にきびしいピューリタンであった。その彼女が、姉に連れられてクロードの前に現われた。四年ぶりの再会だった。不実とはわかっていながら、彼は心乱れ、今さらのように彼女への愛がこみあげてきた。思いはミュリエルも同じだった。ミュリエルとクロードの愛の成就を望んだアンは、クロードとのことを妹に打ち明けたが、ミュリエルはショックのあまり気絶した。アンヌは妹を国へ連れ帰り、ミュリエルはクロードに別れの手紙を書いた。姉妹で同じ男を恋し、いまも愛する悲運をなげいた。 それからしばらくして病に倒れたアンは息を引きとった。やがてクロードはミュリエルの消息を知り、会いにでかけた。ホテルの一室で二人は激しく抱擁した。思えば、最初の出会いから七年の歳月が流れていた。だが、翌朝彼女は去った。 時が流れ十五年が過ぎていた。風の便りに、ミュリエルは教師と結婚し、男と女の子をもうけたという。 何本か観たトリュフォーの映画の中では、「隣の女」がベスト1だと思っている。 究極の恋愛映画だと思う。 何故か、映画館で涙が溢れてしかたなかった。 この映画も男と女の恋愛映画。
良かった。 女の愛に対して一途な気持ち、そして、冷めた潔さも持ちあわせている。 「あなたなしでは生きていけない」と「隣の女」のファニー・アルダンは言ったが、ミュリエルは「あなたなしでも生きていける」と言い切る。 あなたの子供を産んで、一人で生きていくと。 しかし、彼女は妊娠していなかった。 そして、その後、ミュリエルは教師と結婚し、子供を産んだ。 一方、クロードは、15年後もミュリエルを思い、引きずっている。 男のだらしなさ、弱さ、ある意味純情なところが同姓として共感でき、心苦しい。 それにひきかえ、最初弱々しかったミュリエルが、圧倒的に強くなっていく様に慄いた。 |

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私もトリュフォーは何本かは観ていますが、これも「隣の女」もどちらも未見です。まだまだ楽しみが残っているのは逆に嬉しくなりますね。
2009/2/17(火) 午前 6:09
ヒッチさん
最近、いい映画が観れたことにささやかな喜びを感じます。
ほんと、観ていない映画が多くて、うれしい悲鳴ですね。
2009/2/17(火) 午後 10:12
学生時代に見たきりですが、そのわりには良く覚えています。何というか、非常にトリュフォーらしい映画という感じがするんですよね。
2009/2/18(水) 午後 11:45 [ user t ]
user tさん
トリュフォーは数本ぐらいしか観ていないので、よくわかりませんが、「隣の女」「日曜日が待ち遠しい!」は好きですね。
2009/2/19(木) 午後 10:04