|
2009年3月1日、神保町シアター「東宝文芸映画の世界」にて。 1952年度作品。 原作:谷崎潤一郎 脚本:八住利雄 出演:小暮実千代、大谷友右衛門、山村聡、田崎潤、三好栄子、藤原釜足 夫の仇討をするためお国と家来の五平は旅に出る。 来る日も来る日も、ひたすら仇討の友之丞を探すが、仇討の相手友之丞はなかなか見つからない。 あせりと苛立ちがつのる。 しかし、仇討をしないと国に帰れない。 この封建時代の風習。 国元を離れて5年の歳月がたつ。 仇討に出かけた時、国元では盛大な見送りがあったが、今はそれすら忘れさられている。 五平はお国を慕い、仇討の相手が見つからなくてもこうして一緒にいられることで幸せだと言う。 そんな五平にお国も好意を持ち始め、主と家来をこえた男と女の関係となる。 2人が恋仲となってから、仇討をする目的が、夫や義母のためではなく、これからの2人のためへ、少しずれてくるあたりから面白くなってくる。 そんなおり、仇討の友之丞が2人の前に姿を表す。 2人は仇討を挑むが、友之丞は逃げ回り、お國が結婚する前に一度は自分に身をまかせた女だといって五平に殺される。 お国は、でまかせだと言い放つ。 五平はそのショックで、刀を持ったまま、さまよう。 そのあとを、お国がとぼとぼと歩いてついていく。 五平は仇討を果たして出世することより、お国が友之丞に体をまかせたことが許せないのだろう。 この2人は国に帰っても、うまくいくはずがないことをラストで暗示している。 成瀬監督の時代劇はめずらしいらしい。 武士の妻であるがゆえ、仇討を果たすまで国に帰れないことをお国は嘆く。 2人にとって、仇討を果たしたことがほんとに幸せだったのだろうか。 仇討というしきたりに人生を翻弄されるお国と五平が、なんとも、もの悲しい映画だった。 小暮美千代は、ふてぶてしいイメージがあったが、この映画ではとても美しかった。
大谷友右衛門という俳優さんは、7代目らしく、今は四代目中村雀右衛門らしい。 歌舞伎界最高峰の役者で女方の大御所で88歳とのこと。 すごい方のようだ。歌舞伎の知識が皆無なので正直よくわからない。 そういえば市川崑監督の「天晴れ一番手柄 青春銭形平次」で銭形平次をやってた。 友之丞役の山村聡は、めずらしく情けない役だったので、イメージと違い楽しませてもらいました。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー





ストーリーを読んで、とても見たくなりました。成瀬監督作品、まだ2作しか見ていませんが、大好きです。
これを劇場で見られたのですね。やはり都会の文化的充実度は違いますね。九州の地方都市では考えられないことです。
2009/3/26(木) 午後 0:39
alfmomさん
この映画、あんまり評判は良くないようですが、自分は気に入ってます。東京は仮住まいですが、映画を観る環境はすばらしいです。
本住まいの大阪も昔の映画はほとんど上映していないです。
今のうちに、観れる範囲で昔の映画を観たおそうと思っています。
2009/3/26(木) 午後 11:57
私もこの映画の小暮の美しさにはびっくりしました。
この頃の小暮をもっとみたいですね。
2009/3/28(土) 午後 5:21 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃん2001さん
1948年の「青い山脈」でもすでに偉そうでしたから。
映画によって違うということは、小暮美千代の演技力がすごいのかもしれません。
2009/3/28(土) 午後 10:46