|
最近、昔の映画、それも日本映画ばっかり観ている。 別に昔の洋画を避けているつもりはないのですが、たまたまそういう巡りあわせになってしまっている。 新しい映画ももちろん好きですが、古い映画の方が観る機会が少ないので、この機会に観なければという思いがあります。 というわけで、今回もまた古い日本映画です。 2009年3月15日、神保町シアター「浪花の映画の物語」にて。 1959年度作品。 原作:近松門左衛門 監督:内田吐夢 脚色:成澤昌茂 出演:中村錦之助、有馬稲子、片岡千恵蔵、田中絹代、千秋実、進藤英太郎、東野英治郎、浪花千栄子、 白木みのる この映画気に入ってます。 近松門左衛門の『冥途の飛脚』『恋飛脚大和往来』を映画化。 飛脚屋の養子忠兵衛と遊女梅川が恋に落ち、忠兵衛は店の金に手を出し梅川を身請けするが、逃避行の末、捕まってしまい、梅川は連れ戻されてしまう。 こんな簡単な説明をすると、何とも味気ない映画のように見えてしまう。 さらに「人の金に手をだすから、そういうことになるんや」と言ってしまえば、そのとおりなんだけど、それ以上話が広がらない。 そこは、内田吐夢監督、梅川と忠兵衛の二人の情熱的な恋のやりとりを見せながら、 随所に近松門左衛門を登場させて、あえて客観的な「眼」として2人を見守る役目を施している。 梅川と忠兵衛は逃避行の末、忠兵衛の生まれ故郷・新口村で捕まる。
近松門左衛門が、あまりにこれではかわいそうだと情話に仕立て直して、人形浄瑠璃では、新口村で親父と会わせている。 梅川は女郎に戻り、事件により有名になったため、客がつくと女郎屋の主は喜ぶ。 最初は梅川が借金のため女郎屋に売られ、さらに親の追加の借金のため、もう女郎屋から逃れられなくなる。 梅川が言う「金が仇の世の中や」と。 忠兵衛も意地から「封印切」をしてしまう。 「封印切」は公金横領になるので、獄門・さらし首といわれる。 ここで忠兵衛は「死」を覚悟するので、捕まるまでの「夫婦」となる。 恋愛物語といいながら、近松門左衛門役の片岡千恵蔵のアップの「眼」で終わるラストシーンが印象的。 直情的な恋愛物語にとどまらないところがユニーク。 曲者の俳優さんたちを見れるだけでも楽しませてもらいました。 すいません、まとまりのないレビューになってしまいましたね。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー








配役が面白いですね。錦之助に千恵蔵はわかりますが、新藤英太郎とか浪花千栄子とかの助演陣の組み合わせは興味を惹きますね。観てみたいです。
2009/4/1(水) 午前 6:37
ヒッチさん
引っ越しはもう終わったんですか。
あまり無理をされないように。
錦之助が、おどおどした地味な役をやっていて、よかったです。
有馬稲子の一途な気持ち、田中絹代の厳しいおかみ、千秋実の飄々とした悪気にない友達、進藤英太郎のちょっと悪知恵の働く女郎屋の主、それぞれ面白かったです。
2009/4/1(水) 午後 10:45
ヒッチさんのTBからきました。この神保町シアタ−のスクリ-ンはいかがですか、シネマヴェ−ラ・新文芸座位のレベルでしょうか、参考までにお聞かせください。
2009/4/3(金) 午前 0:30 [ koukou ]
koukouさん
スクリーンといわれましても、まあ普通でしょうか。
シネマヴェ−ラ・新文芸座レベルでしょうかね。
大きさはシネマヴェ−ラぐらいです。
答え、ズレてます?
2009/4/3(金) 午後 11:25
トラバありがとうございました。
そういえば錦ノ介はこの作品の役が今まで観た中で一番ナヨナヨと地味でした。織田信長!!とかやくざ!!とか山賊の頭!!などバリバリ強い役が多い中、こういう役もさらっと出来るんですね。
2010/2/11(木) 午前 0:41 [ - ]
ユメニさん
自分はあまり錦之助はみてないんです。宮本武蔵は観たいと思っているんですけどね。でも、この映画でナヨっとしてるけど男の色っぽさがありますね。やっぱりスターです。
2010/2/11(木) 午後 11:17
宮本武蔵は長いけど面白かったです。
錦ノ介と名監督が組んだ作品はハズレが無いです。
田坂具隆 「冷飯とおさんとちゃん」加藤泰 「沓掛時次郎 遊侠一匹」」などお勧めです。
2010/2/12(金) 午前 0:57 [ - ]
ユメニさん
「沓掛時次郎 遊侠一匹」は観たいと思っている映画です。加藤泰の映画は興味あります。若い頃に観た映画で青春映画以外ははもう一度みないと気が済まないです。当時は刺激的な部分しか見えなかったので。
2010/2/13(土) 午前 1:23
刺激的な部分しか見えなかったというのは同じです。
傑作を時間がたってから観ると感想が全然違いますよね。
2010/2/13(土) 午後 9:12 [ - ]
ゆめにさん
若い時は、直情的な観方しかできていませんでした、惜しい!。今観るとまったく違う感想が書けそうです。楽しみです。
2010/2/14(日) 午前 0:41
脇役陣が豪華でしたね。田中絹代、千秋実、進藤英太郎、東野英治郎、浪花千栄子それに白木みのるの丁稚まで。
有馬稲子の斜め座りになんとも言えない、怖いほどの色気を感じました。縦縞の着物がなお一層からだの線をなまめかしく描いていました。
2014/11/23(日) 午前 11:34
トリックスターさん
映画の脇がしっかりしていると、映画は面白いですね。有馬稲子はこんなに艶っぽかったかと感心しました。いい女ですね。まだ現役ですよね。
2014/11/23(日) 午後 11:00
hisaさん
TBありがとうございます。冷静な視点を近松にさせることがユニークでした。
2015/7/17(金) 午前 0:24