|
秀子の車掌さん 2009年4月19日、神保町シアター「昭和の原風景」にて。 1941年度作品。 監督:成瀬巳喜男 脚色:成瀬巳喜男 出演:高峰 秀子、藤原 鶏太(釜足)、夏川大二郎、勝見庸太郎、清川玉枝 戦争が始まろうとした1941年の映画とは思えないような何とも、ほのぼのとした映画。 たとえば、バス車掌のおこまさん(高峰 秀子)が、客が乗っているのに途中で自宅に寄って帰ってボロ靴から下駄に履き替え戻ってきたりと田舎ののんびりした感じが伝わってくる。 なにせ、高峰秀子が利発でかわいい。 当時17歳らしい。 タイトルに名前が入るほどの「アイドル映画」。 甲府のぼろバス会社に勤務するガイドのおこまさん(高峰秀子)は、伸び悩む客足を何とかしようと奮闘する。小説家の井川(夏川大二郎)に当地の名所旧跡を辿る文章を書いてもらい、名所案内をしようとはりきってバスに乗車するが…… 「名所案内の文章を社長に検閲してもらわないと」という言葉がすんなり出てくるあたり、その時代背景をあらわしている。 また、この社長(勝見庸太郎)が曲者で、バスがあることで転覆したことでニセの保険請求しようとする。 その後、改心したのか、ぼろバスを綺麗に塗装し、花を飾ってもいいと言う。 おこまさんと運転手の園田(藤原 鶏太)は、気持よくバスに乗り込み、名所案内をする。 その頃、社長室では、密かにバスを売る話がまとまっていた。 バスの中では、おこまさんが名所案内を楽しそうにする姿があった。 最後は、ちょっと苦い。
|
全体表示
[ リスト ]




これ、観たかったですよ、成瀬と高峰のコンビはいいですね。
2009/4/25(土) 午後 2:53 [ koukou ]
私はまだ成瀬作品は2作しか見ていませんが(「流れる」「稲妻」)、どちらの高峰秀子も、彼女の持ち味が最大限に生かされた作品でした。
この写真、まだ17歳なのですね。初々しく、清らかです。
2009/4/25(土) 午後 3:40
koukouさん
もしかしたら、成瀬と高峰のコンビはこの映画からスタートしたかもしれません。
2009/4/26(日) 午前 0:02
alfmomさん
昔「流れる」を観た時はそんなに感動しませんでした。もう一度みてみたいです。「稲妻」もよかったですよね。高峰秀子のどこかふてくされた持ち味が生かされていました。この映画ではとても素直でさわやかでした。
2009/4/26(日) 午前 0:07
高峰秀子の「私の渡世日記」という自伝エッセイを今読んでいるところです。子役時代からの様々なエピソードが綴られています。この「おかあさん」のころは、黒澤明にほのかな恋心を抱き、マスコミにも騒がれたため引き離され失恋した時期らしいです。
2009/4/26(日) 午前 7:21
ヒッチさん
渡世という言葉がすごいですね。高峰秀子の強気な感じが出ていますね。黒澤明の件は知りませんでしたというか、昔は高峰秀子と高峰三枝子とよく間違えてましたから。
2009/4/26(日) 午後 4:31
よく考えると、この映画は戦時下で撮られているんですよね。
それって、強いてのんびりに成瀬が撮っているのかも知れませんね。
藤原ののんびりとした態度がこの映画ののんびりムードをテンポになってますね。
2011/8/7(日) 午後 11:36 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
ああ、わざとそういう線を狙ったのかもしれませんね。藤原 鶏太(釜足)がこの映画をひっぱていますね。それにしても高峰秀子は可愛かったです。
2011/8/8(月) 午後 10:30
「岡本喜八」だけでなく「成瀬巳喜男」フォルダーもあったのですね。
今、気がつきました。(笑)
TB返しします。
2012/4/3(火) 午後 9:27 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
お二人とも、大好きな監督です。あとマキノ監督ですね。
2012/4/4(水) 午後 10:51
たしかに検閲してもらうなんて戦時中を思わせます。
また、おこまや園田を庶民に、社長を国家に例えている感じがしました。これは考え過ぎでしようか。
TBさせてください。
2015/12/5(土) 午後 2:54
> ギャラさんさん
そうですね、検閲という言葉がすんなり出てくることが戦時中で薄ら寒い。そういう比喩まで考えると成瀬巳喜男の脚本がすごいということですね。
2015/12/6(日) 午後 11:20