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2009年4月19日、神保町シアター「昭和の原風景」にて。 1939年度作品。 脚本:成瀬巳喜男 出演:徳川夢声/大日方伝/椿澄枝/本間敦子/生方明 原作がプロレタリア作家の徳永直。 7人の子供と祖父母の貧しい家庭で、父も子供も働いているのに生活が楽にならない。 そんな長男がこのままの給料では結婚もできない、勉強して学校の先生になりたいと言う。 そのために、「5年間」くれという。 長男の給料がなくなると、一家は生きていけなくなる。 父は子供の気持ちを思い、叶えてやりたいが、かといって今後の生活も困窮することで悩む。 悩む中、学校の先生に相談し、家族会議が開かれる。 結局、何も決まらないまま、ラスト、子供たちがでんぐり返しをやって映画は終わってしまう。 学校の先生が登場しても、「私は何も言えない」と言うだけで、それなら最初から登場する必要もない。 成瀬の映画に家族会議をして決めるようなシーンがあること自体に違和感があり、 案の定、何とも中途半端な映画だった。 朝の食事のシーン。 働く男たちが最初で、その次が爺さん婆さんと子供、そして最後が母親と当時の生活ぶりをあらわした成瀬監督の描写はさすがと思わせる。 貧しい生活で、希望を持とうとして、どうにもならない話だけでは、どうも自分には合わないようだ。
当時、戦意昂揚に協力する必要があり、そのための苦肉の作品だという噂があるが。 |

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戦前のことで、これ以上描くことが出来なかった、中途半端な作品かも知れませんが、成瀬巳喜男の人柄がよく分かる作品だと思います.
『君と別れて』と言う作品が、YouTubeにあると思いますので、ご覧になってみてください.
原作、脚本、全て成瀬巳喜男.彼が自由に撮った作品だと思われます.
『雪崩』これも大佛次郎の原作で、私に言わせれば一番すぐれた作品なのですが、全く評価されませんでした.(黒沢明が助監督をしていて、彼は非常に参考になったと言っているらしい)
2019/7/22(月) 午後 7:03 [ bego ]