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2009年4月14日、シネマヴェーラ「東宝アクション!2」にて。 1957年度作品。 原作:有馬頼義 脚本:井手雅人、瀬川昌治 出演:小泉博 、淡路恵子 、志村喬 、扇千景 、多々良純 、千秋実、佐藤允、中谷一郎、佐々木孝丸、 森川信、塩沢登代路、宮島健一、堺左千夫 何年か前「新文芸坐6周年記念 和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画」特集で上映された映画。 これを逃したら2度と観れないのではないかと思い、仕事をやりくりして観た。 これは面白かった。 草津へ向かうスキーバス。三十六人の乗客の中には仕事に嫌気がさし辞表を上司に提出、妻には出張と偽って浮気相手(淡路恵子)と草津へ向かう刑事(小泉博)がいた。一方、東京の信金で発生した凶悪強盗犯が同じスキーバスに乗り込んだ模様で、小泉は途中休憩所で県警から事情を知らされ犯人を探す。 刑事の目には乗客全員が怪しげに見えてきて…。バスの中の閉じた空間が舞台の異色サスペンス。 ネタバレあります。 まずバスの乗客の中で、誰が強盗殺人犯人なのか。 暗くおどおどしている男(中谷一郎)、大きなカバンを大事そうに抱えている男(千秋実)、 酔っ払って刑事がこの中にいるとうそぶく男(多々良純)、目つきが悪い男(佐々木孝丸)などなど。 そのあと、犯人が捕まったと本部から連絡が入る。 な〜んだと刑事(小泉博)も観客もほっと安心する。 しかし、犯人は捕まったが、共犯がいた。それも、残虐な主犯がバスに乗っていた。 このあたり、わざと安心させる脚本はうまいですね〜。さらに、凶暴な主犯がいることで、より緊張が高まる。 酒に酔っ払った千秋実がラブラブのアベックに近づいて、いつも毛布の中でいちゃついていることに腹を立て毛布をめくると、ピストルが女を指してした。 ここから佐藤允が、日本人離れした凶悪な雰囲気を漂わせる。 小泉博が刑事であることがばれ、拳銃を外に捨てられるが、あるきっかけで、拳銃が戻り、乗客みんなでその拳銃を、佐藤允に気づかれずに小泉博に戻そうというあたりも緊張感がみなぎる。 若い運転手(堺左千夫)は古い木橋を渡ろうとするが、怖くて渡れない。 その時俺に任せろと老運転手(宮島健一だと思う)が、老練の技で橋を渡り切る。 犯人は深い雪のためバスが動けなくなったので、雪山へ逃げようとするが、乗客たちに捕まってしまう。 ラスト、若い運転手が老運転手に頭を下げて尊敬している描写や新聞社が小泉博にインタビューして刑事だとわかると「な〜んだ」と言って帰っていき、小泉博が「刑事が犯人を捕まえても当たり前だからな」と言うセリフも気に入っている。 綺麗にまとめるとすると、サスペンス映画に止まらず、人間ドラマまで昇華していると言える。 原作がいいのか脚本がいいのか分からないが、この映画が素晴らしいことには、間違いない。 ちなみに和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画」とは 『三十六人の乗客』『死の十字路』『闇を裂く一発』『100発100中』『あなた買います』『宿無し犬』『恋人』『飛びっちょ勘太郎』『男性No.1』『博奕打ち』『おとし穴』『夕陽に赤い俺の顔』『エノケンのとび助冒険旅行』『座頭市千両首』 残念ながら、ほとんど観れてません。 それにしても、最近白黒映像ばっかりですね(笑)
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“和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画”と銘打たれているだけで、大いに興味が湧きます。
ネタばれ部分があるようなので、記事は途中までしか読んでいませんが、面白そう。仕事をやりくりしてまで見られた甲斐がありましたね。
2009/4/26(日) 午後 11:51
『夕陽に赤い俺の顔』は赤木圭一郎でしたかな、此れだけですね、観たのは。
2009/4/27(月) 午後 8:08 [ koukou ]
alfmomさん
この映画は面白かったです。
よくできた脚本です。前半は犯人探し、そして犯人逮捕、後半は犯人対35人乗客。ほんと仕事ほったらかして観に来てよかったです。
2009/4/27(月) 午後 11:41
koukouさん
残念ながら、篠田監督の映画のようです。
もしやして小林旭の「赤い夕陽の渡り鳥」では。
汗かいて、探しましたよ。冗談です(笑)
2009/4/27(月) 午後 11:47