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2009年4月16日、神保町シアター「昭和の原風景」にて。 1941年度作品。 脚色:長瀬喜伴(別の資料では清水宏になっている。どっちが正しいのだろうか) 出演:田中絹代/笠智衆/川崎弘子/斎藤達雄/日守新一/三村秀子/坂本武 河原侃二/爆弾小僧 この漢字はちょっと読めない。「かんざし」と読むようだ。 最初に観た清水宏監督作品「按摩と女」のモチーフに似ている。 温泉場、訳ありの女、按摩、子供など。 違うのは、訳ありの女(田中絹代)が温泉場にきた男(笠智衆)に淡い恋をするところ。 口うるさい学者先生(斎藤達雄)、気の弱い旦那(日守新一)とその妻(三村秀子)、囲碁が好きな老人(河原侃二)たちが、ある温泉場に集まっている。 浴場で笠智衆が簪を踏んで足に怪我をする。 笠智衆は簪で怪我をしたことを、どこか「情緒的なものを感じる」と訳の分からないことを言う。 さらに学者先生が、「情緒的であるなら、その女性は美人でなければならない」とこれまた変な理屈を言う。このなんとも言いようのないユーモアの感性は大好きです。 そのことでその女性(田中絹代)からお詫びの手紙がくる。 そして、田中絹代が温泉場にもやってきて、怪我をした笠智衆の歩く練習を子供たちと一緒に助けてやる。 実は、田中絹代とその友達(川崎弘子)の話では、田中絹代はある人の妾で、そのことから抜け出そうとしているようだ。 やがて、温泉場に集まった人々は、少しずつ東京に帰っていく。 そして、笠智衆もあっさりと帰ってしまう。 一人残された田中絹代が温泉場に佇む。温泉場の風景と田中絹代のもの悲しげな表情。 まるで、絵ハガキのようだ。 この映画、「按摩と女」を超えてはいないが、情緒と軽いユーモアをそのままに受け継いでいるので、とてもいい雰囲気を味わうことができた。
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この清水宏という監督の作品もあまりお目にかかることが少ないですね。絶賛されている「按摩と女」や「有がたうさん」などともに是非観てみたいと思います。
2009/4/29(水) 午前 7:05
「簪」も見ましたか、なかなか良い選択ですね。
清水監督は地方でロケシーンだと本当に良いですね。
2009/4/29(水) 午後 8:32 [ ひろちゃん2001 ]
ヒッチさん
この「簪」も、ほのかなユーモアをベースした情緒(この映画のセリフではないですが)のある映画です。この作品も機会があれば是非とも。
2009/4/29(水) 午後 11:19
ひろちゃん2001さん
この他にもまだレビューにしていませんが、「暁の合唱」「小原庄助さん」を観ました。ちょっと、自分の中ではランクが下がります。
特に温泉場はいいですね。
2009/4/29(水) 午後 11:24