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あらすじ・・・ 失踪した異母兄の研吾を探すため、その恋人と名乗る女に誘われ、静は旅に出るが、途中、女は実は別人で、研吾の友人の妙子だったことを知る。妙子から、この旅は研吾自身が演出したものと明かされたが、やがて目の前に現われた研吾は、すべてを企んだのは妙子だと告げる……。物語はどんでん返しを繰り返しながら、それぞれの過去を明らかにしていきます。奈良の寺院や遺跡を舞台に、夢と現実を行き来するような不思議な雰囲気を醸し出す恩田ワールド。 いかにも思わせぶりな恩田陸さんらしい小説。(いい意味ですよ) 橿原神宮、藤原京跡、明日香、橘寺、山野辺の道といった神秘的な奈良を歩きながら、その旅の理由が後半明らかになる。 そして、その旅の途中で、何回となく残酷で寓話?めいた話が挿入される。 その寓話が面白い。 「愛のサーカス」「黄金の林檎」「月のうさぎ」「ある母親の物語」「洞穴のロウソクの話」 気になる方は、ぜひ一読を。 結局、三角、四角、五角関係の書き手によってはドロドロとした人間関係になるところを、寓話と神秘的な奈良を挿入することで、あまり上質なミステリーとも言えない話に、またしても騙されてしまった。 恩田さん、うまいですね〜。(いい意味ですよ)
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この間京都奈良に行ったのですが、行く前に再読したいと思っていた作品です(できなかったけど^^;)。派手な事件がある訳ではないのですが、一緒に旅する二人の関係とか、ちょっとあり得ない設定で印象に残っています。ロードムービー的な面白さもありましたね。
2009/5/17(日) 午前 2:12
べるさん
そうですね、訳ありな登場人物たちの不思議な関係、特にラストに登場した女性が今まで見たことのない表情をしていたことが印象に残っています。旅の景色や寺を取り入れられると余計に神秘的な趣となりますね。 それにしても、恩田人気はすごいです。今日の訪問数がいつもに比べて異常に多いです。
2009/5/17(日) 午後 1:15
この本は私が恩田さんにはまりまくっていた時に出た本でしたので、珍しくハードカバーで読みましたね。
やっぱりうまいな〜と思いました。ぐいぐい読まされますよね。
そして、奈良に行きたくなりました〜
ちょこっと行ったことは何度かあるのですが、是非この本のようにゆっくり巡ってみたいです。
2009/5/17(日) 午後 11:04 [ とくだ ]
プラチナさん
寓話、奈良といった小道具と思わせぶりに、いい意味でだまされてしまいますね。私も関西の人間で奈良も行ったことがあるんですが、時間があれば、またゆっくりと歩きたいです。
2009/5/18(月) 午後 11:52