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2009年5月10日、ギンレイホールにて。 2008年度作品。 脚本:伊藤秀裕、江良至 出演:松坂慶子、岸部一徳、森田直幸、久野雅弘、大塚智哉、本上まなみ、加藤夏希、白川和子 あらすじ・・・ 大阪の下町で暮らす久保家。お父ちゃんの突然の死以来、一家の大黒柱となっているのは、働き者のお母ちゃん、房子(松坂慶子)だ。葬式の日に、お父ちゃんの弟と名乗る叔父さん(岸部一徳)が転がり込んでくるが、のんきな房子はなぜかそれをすんなりと受け止める。一方、3人の息子もそれぞれ問題を抱えていた。中3の長男・政司(久野雅弘)は自分の年を偽り大学生と恋に落ち、やんちゃな次男・行雄(森田直幸)は自分の出生に疑問を抱き、担任から「ハムレットに似てるなあ」と言われ、シェークスピアの「ハムレット」を漢字辞書を片手に苦労して読む。そして女の子になることを夢見る三男の宏基(大塚智哉)は、クラスメイトから冷ややかな目で見られていた。不器用な5人の、奇妙な家族生活がこうして始まる――。 この映画はよかった。 今の世の中、人間関係が希薄になっているから、また画一化された社会になっているからこそ、この映画の持っている人間らしさにその希少価値を見出すことができるのだろう。 かと言って、ベタベタした人情喜劇的な人間関係ではなく、その一人一人の存在を認め合うような関係である。 ラストに新しく子供が生まれた時も、次男は「誰の子供でもええんや。みんなの子供や」と開き直りのように言い切る。 その大らかさ、本来の人間らしさが、この映画の1番の魅力となっている。 それも声高々に言うわけでもなく、この家族の日常生活の中で、笑いとともにそれは語られる。 母親の妹(本上まなみ)がガンに侵されて入院しているが、ロリータが好きで、コスプレを着たまま死んでしまう。 おばあちゃんの白川和子(妹の母親)は、女の子になりたい三男に言う。 「男でも女でもどっちでもいい。生きてることだけでいい。死んだらあかんで」 三男は、小学校の学芸会でシンデレラの役をやるが、「おとこおんな」とヤジを飛ばされる。それでも、最後までしっかりとシンデレラをやり切ると、観ている人たちも拍手喝采。 生きていくことに悩み、またそのことに支えてくれる人たちもいる。 それにしても、母親(松坂慶子)の存在感、あっけらかんは、群を抜いている。 叔父さん(岸部一徳)をいつのまにか家族のように扱い、家族と同じように生活をさせているし。 昼間は病院のヘルパーとして働くが、おしりを触られても、「生きているんやからね、いいよ」とおおらか。 また叔父さん(岸部一徳)が家族お揃いのTシャツを買ってきたが、長男次男が「いらない」と言うと、猛烈に怒り出すシーンもあった。 妊娠した時も、子供らにあっけらかんとしゃべる。 逆に子供たちが、「誰の子や」と言い出せないでいる。 最近の日本映画では珍しく、可笑しく、力強い人間映画でした。
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この映画はむっちゃ好きです。クライマックスの学芸会は感動的やったし。
ぱちもんでも、もろたら感謝せなな、あのTシャツ。おっちゃんがっかりしてもたね。
2009/5/17(日) 午後 10:45
記事を読んで、「おおらかで、力強くて、温かい」映画との印象を受けました。タイトルも面白いですね。
いつか見てみようと思います。
2009/5/17(日) 午後 11:32
実は見たい映画なんですが、公開してなくて
倉木さんのライブで主題歌になったの〜と話してくれて・・・
DVDになりそうです(アセアセ)
2009/5/18(月) 午後 11:01
ふぁろうさん
私もこの映画好きです。
おっちゃん、最初は色違いのお揃いのサイフでしたね。おっちゃんがバイト先で啖呵をきって辞めるとこも好きです。岸部一徳、いい味だしてるわ〜。
2009/5/18(月) 午後 11:33
alfmomさん
この映画はお薦めです。癒しとかほんわかとした映画もいいですが、たまにはこういうガツンとした映画にも惹かれます。
2009/5/18(月) 午後 11:35
くるみさん
DVDになったら是非みてやってください。
倉木麻衣さんの主題歌、いい歌ですよね。
実は同じ大学なんですよね。
一応言っときますが同い年じゃないですよ(笑)
2009/5/18(月) 午後 11:46
DVDでやっと観ました!良かったです!
トラバお願いします!
2009/7/29(水) 午後 7:31
くるみさん
コメントありがとうございます。
ほんと、たくましい家族は久しぶりのような気がします。
2009/7/30(木) 午後 9:34
記事を読んだ後もずっと本作のこと、頭にありました。
漸く先日鑑賞。
本当にいい映画でした。「ありのままを受け入れる」家族達の姿、とっても良かったです。
いい作品を教えて下さって有難うございました。
半年以上も前の記事だったのですね。漸く辿り着きました。
2010/1/20(水) 午後 7:50
alfmomさん
覚えてもらっていて、ありがとうございます。さらに、探してもらってまでしてコメントうれしいです。インデックスが監督名になっているのですいませんでした。生きることに素直な家族のおおらかさは、今の時代には大事なことのように感じます。
2010/1/20(水) 午後 11:01
僕の記事にコメントありがとうございました。
素敵な映画ですよね。
でも、実はコミックが原作とは知りませんでした。
それくらい映画としてよくできていたように思えます。
2012/10/8(月) 午前 9:04
ぴんじょんさん
最近、結局、映画って、自分にあうかどうか、それだけで、観ればいいよなって思いますね。この映画は自分に合いましたね。
2012/10/9(火) 午後 11:43