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サブタイトルに「新奇想小説」とある5本からなる短編小説。 この小説、「起承転結」の不思議でおかしな「起」がいかにもユニーク。 筒井康隆にも似たシュール、ブラックユーモア、SFっぽく異次元の世界も楽しい。 さらに、男から見たサラリーマンの悲哀も加味されているので、つい感情移入してしまう。 この手の小説には、自慢じゃないが滅法弱いです。 お薦めです。 ●床下仙人
仕事に忙殺していた主人公が、深夜家に帰ると、おっさんがリビングでTVを見ていた。
そいつは、おずおずと床下に帰っていった。こいつは誰だ、ほんとうに仙人か? サラリーマンを続けることでさらに不幸になっていく。 身にしみるというか辛いなあ〜。 ●てんぷら社員 一週間前に九州から転勤してきた平社員の50歳を過ぎたすだれ頭のおっさんが、 上司を謝らせていた。 このおっさんは何者だ? ●戦争管理組合 海外出張から帰るとマンションは、管理組合に占拠されていた。 そして、相手がいきなり機関銃をぶっ放してきた。 占拠したのは女性たち。何のためにマンションを占拠したのか? ●派遣社長 派遣社員ならぬ派遣社長。 「1か月お試し社長キャンペーン」で、広告デザイン会社にハッピを着た叩き上げの居酒屋チェーンの 元社長がやってきた。 広告デザイン会社と居酒屋チェーンの組み合わせが最高に笑える。 そして、1か月が過ぎたそのあくる朝・・・。 ●シューシャイン・ギャング
50歳でリストラにあい、家族からもリストラされたある日、いきなり靴磨きをする少女と出会う。 少女も訳ありで、2人の疑似家族の生活が始まる。 本当の家族よりも家族らしいちょっと心温まる話。 ある家族が崩壊して、新しい家族が形成されるラブ・ストーリー。 |
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これ読んだことります。ありえないことなんですけど、ひょっとしたらあるかもって
思ってしまいますね。当たり前のようにそこにいる床下仙人にもなるほどと思いましたが、
女性たちが怖い、でも優しい女性もいる戦争管理組合も好きです。
2009/5/25(月) 午後 11:12
この本はシュールで、ありえないんだろうけど、でもなんだかありうる?とか思えて、不思議な世界観を楽しめました。
サラリーマンの悲哀?を感じました(^^;)
最後のシューシャイン・ギャングはちょっと心温まる話でしたよね〜
2009/5/25(月) 午後 11:27 [ とくだ ]
ふぁろうさん
最初はちょっと異次元空間に迷い込んだような、でもいきなり現実的なストーリーでした。そうですね、戦争管理組合に優しい女性がいましたね。シューシャイン・ギャングにもね。
2009/5/26(火) 午後 9:15
プラチナさん
ありえなさそうで、ありえる、そんなSFっぽい空間から現実へ引き戻される不思議な小説でしたね。
そうですか、悲哀をドップリ感じていただきましたか^^。
シューシャイン・ギャング、よく考えたらこれもちょっと怖い話ですよね。
2009/5/26(火) 午後 9:27
初めまして。
コメント、TBありがとうございました。
タイトルに惹かれて読んだ本でした。 その後も本屋さんでおもしろそうなタイトルを手にしてみて、この著者の作品だったものがあります。 奇想天外な話が多い作家さんなのかな?
TBさせてくださいね。
2009/5/26(火) 午後 10:06
そそ、とってもシュールです。
でも、こんな小説がかけちゃうなんて、すごいと思いませんか?
だって、すべて妄想ですもん。
2009/5/27(水) 午前 9:18 [ ガネーシャ ]
おもしろそう!
特に「派遣社長」に惹かれました。
2009/5/27(水) 午後 5:29
ロクちゃんさん
奇想天外な話を作ることも大変な作業ですよね。次は自分の在庫にある「天下り酒場」を読んでみようと思います。
2009/5/28(木) 午後 7:46
ガネーシャさん
いや〜、ほんとすごいと思いますよ!
妄想からいつのまにか現実に戻り、そしてその怖さをさらっと感じてしまいます。
2009/5/28(木) 午後 7:51
さわらびさん
「派遣社長」は笑えます。この本を読んで大笑いして、ストレス解消できますよ。
2009/5/28(木) 午後 7:54