最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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2009年6月9日、DVDにて鑑賞。

1996年度作品。
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー、スティーヴ・ブシェミ
   ピーター・ストーメア

Yahoo映画のあらすじより
カー・ディーラーのランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、妙な二人組、カール(スティーヴ・ブシェミ)とグリムスラッド(ピーター・ストーメア)。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)は事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。

・・・と書くと、いかにもスリリングな犯罪サスペンス映画を想像されると思うが、まったくもっと緊張感のない、とぼけた映画だった。

以下ネタバレあります。
ランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は小心者で、偽の誘拐で6万ドルを義理のオヤジから取ろうとしただけだった。
発端はそれだけ、大それたことを考えたわけではない。
それを頼んだ2人組がまずかった。

カール(スティーヴ・ブシェミ)とグリムスラッド(ピーター・ストーメア)は、誘拐の逃走中に警官を殺し、それを見た2人の人間も殺した。
行き当たりばったりで何の計画性もない。
身代金を持ってきた義父も殺してしまう。
また誘拐した奥さんも、うるさいからと殺してしまう。
5人も殺しておきながら、凶悪犯人という印象がなく、間抜けで、ドジで狡い奴ら。

そんな奴らと対照的なのが、度胸がすわっている田舎町の女性署長マージ(フランシス・マクドーマンド)。
彼女は妊婦であり、旦那が彼女をいたわり、二人は仲がよく、そんなシーンが何度となく登場する。
犯人を捕まえようとする緊張感をあえて出さないように仕向けているようだ。
彼女は妊婦であるのもかかわらず、単身犯人のアジトへ乗り込む。
そこでは、グリムスラッド(ピーター・ストーメア)が、いざこざの末カールを殺して、呑気に死体を粉砕機にかけていた。結局、グリムスラッドは捕まる。
「お金より大事なものがあるはずなのに」というようなセリフをマージが言う。
ラスト、旦那の絵が切手の絵柄に採用されて、「誇りに思うわ」というようなセリフを言う。

ランディガードも変な誘拐を考えなければ、それなりに幸せだったはず。
カールとグリムスラッドも、たかが6万ドルで誘拐を請け負わなければ、殺人も起こしていなかったかもしれない。
マージは、さえない旦那でもささやかな幸せに満足している。
昔の恋人が、マージの前に現れるが、精神を病んでいた。

何が「幸せ」なのか、誰にもわからない。
コーエン兄弟は、そう言っているようだ。
描き方は違うが「ノーカントリー」ともどこか通じるような気がした。
映画の面白さをわざとずらしたような映画作りは、ちょっと気になる。

閉じる コメント(10)

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実は、私は、その外し方に惹かれてます。
でも、外し過ぎである「バートンフィンク」だと厳しいので、外し方は微妙ですね。

2009/6/15(月) 午後 11:59 [ ひろちゃん2001 ]

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私もいい意味で気になりました。コーエン兄弟で次に観るとするとお薦めはどの映画でしょうか。

2009/6/16(火) 午前 0:23 シーラカンス

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一番外していない(でも妙なイントネーションが気になった)、メジャーデビュー作である「赤ちゃん泥棒」がお勧めです。
私は、この映画がコーエン兄弟との出会い映画です。

2009/6/16(火) 午前 0:41 [ ひろちゃん2001 ]

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「映画の面白さをわざとずらしたような映画作り」というのは言い得て妙ですね。コーエン兄弟はこんな作風なんでしょうか。脚本よりも役者で観る映画という印象でした。TBしておきますね。

2009/6/16(火) 午前 6:31 ヒッチさん

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ひろちゃんさん
ありがとうございます。「赤ちゃん泥棒」覚えておきます。

2009/6/16(火) 午後 11:03 シーラカンス

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ヒッチさん
「ノーカントリー」とこの映画しか観ていないので何とも言えません。わざとサスペンスにしない脚本は自分は面白いと思いましたが。

2009/6/16(火) 午後 11:06 シーラカンス

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婦警さんが妊婦に必要があったのでしょうか?
そこはかとないユーモアとサスペンスのブレンドがサイコーに面白かったです

2009/6/25(木) 午後 10:00 [ きらきらくん ]

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くろさわさん
ごく普通の家庭のイメージか、のどかなイメージがほしかったんではないでしょうか。殺人の殺伐としたものの対照的なものとして。殺しなのに変に笑ってしまうユーモアが不思議なブレンドを醸し出していましたね。

2009/6/25(木) 午後 11:18 シーラカンス

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大概こういう展開だと、身重のマージがピンチに陥るんですが、そういう展開には決してならず、逮捕劇はあっさりでしたね。
そんな事より人間のそれぞれの醜さ、人間らしさを浮き彫りにした作品でした。
TBお願いします。

2015/9/10(木) 午前 9:53 atts1964

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attsさん
そうなんですよ、展開が変で、緊張感がまったくないんですよね。人の人生なんて、どうなるかわからない、そんなことを思いましたね。気楽にみたら、コーエン兄弟の面白さがわかりました。

2015/9/11(金) 午後 9:32 シーラカンス

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