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2009年6月6日、ラピュタ阿佐ヶ谷「西山洋市Presents!役に立つ山中貞雄」にて。 1936年度作品。 原作:山中貞雄 脚色:三村伸太郎 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、原節子、市川扇升、山岸しづ江、市川莚司(加東大介) 「百萬両の壺」の後に見た。 相変わらずギャグのセンスは素晴らしい。 それに「百萬両の壺」の壺のように、刀の小柄がめぐりめぐってお金が500両まで跳ね上がる展開は見事です。 山中貞雄監督がコメディを撮っていたらすごい映画ができていたんではないかと思ってしまう。 ただ「百萬両の壺」のハッピーエンドのイメージを引きずって観てしまったので、この映画の後半の主人公たちが殺されてしまうことに違和感を覚えてしまった。 高校生ぐらいの少年広太郎(市川扇升)が幼馴染の花魁と心中して、一人残ってしまい、やくざの親分から300両を迫られる。そのため広太郎の姉(原節子)を遊郭へ連れていこうとする。そこで、河内山宗俊(河原崎長十郎)と浪人(中村翫右衛門)が、広太郎と姉を助けてやろうと、ひと肌脱ぐ。 広太郎はやくざの親分を殺す。 そして、最後はヤクザとの戦いで、ドブ川で二人とも殺されてしまう。 このシーンはなかなか迫力がありました。 「今までロクなことをしていないから、人のために死ねるならようやく一人前になれる」みたいなことを二人はいう。 そこまでして、何故若い兄弟のために男意気を出さないといけなかったのか。 そこのところが、いまいち理解できなかった。 原節子15歳、実に初々しく若々しかった。 追加2009.7.26
2009.7.15に新文芸坐で2回目を鑑賞。 河原崎長十郎と中村翫右衛門の今までの人生を、投げた爪楊枝にあらわし、男の心意気を素直に感じられて楽しかったです。 |

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ご覧になったんですね。若きもの、美しきもののために命を賭す。そこに男の美学というか生き様を見つけたんだと思います。「あれでもあいつは河内山の女房だ」という台詞を板戸越しに聞いたお静が覚悟を決めるシーンが印象的でした。
2009/6/22(月) 午前 6:06
ヒッチさん
そのセリフは女房に言っているのか、中村翫右衛門に言っているのかそれとも自分に言っているのか悩みました。どうも自分が「百萬両の壺」を引きずってしまっているようでした。
2009/6/22(月) 午後 10:25
まだこの記事を書かれたころは、余り邦画を見ていなかった時期です。
私も「何故若い姉弟のために男意気を出さないといけなかったのか」…
やや違和感がありました。
出来ればhappy endにしてほしかったです。
ギャグセンスも素晴らしい。もっと色々な山中作品を観たかったです。
2016/2/10(水) 午後 6:14
> alf's momさん
自分たち男の生きざまに納得できていなかったのか、最後に覚悟を決めたんでしょうね。単純にhappy endにできないほどに山中貞雄の心に何か闇ができていたのかもしれません。ギャグセンスは素晴らしいですね、残念でしかないです。
2016/2/11(木) 午後 9:15