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ここに泉あり 2009年6月25日、神保町シアター「観光バスの行かない町」にて。 1955年度作品。 監督:今井正 脚本:水木洋子 音楽:団伊玖磨 出演:小林桂樹、岡田英次、岸恵子、三井弘次、加東大介、東野英治郎、中村是好、十朱久雄、
千石規子、沢村貞子、山田耕筰、大滝秀治
昭和20年に結成された群馬県高崎市の群馬交響楽団が、様々な困難を克服して設立されていった過程を、ポピュラーな名曲や童謡などを盛り込んで描く。素直ないい映画でした。 よくありがちな声高に楽員の素晴らしさ、苦労を訴える映画ではなく、笑いも入れながらさりげなく普通に音楽をやってきたというような映画作りが良かったと思う。 群馬交響楽団のマネージャー(小林桂樹)は大風呂敷の口八丁で、楽団員(岡田英次、岸恵子、三井弘次、加東大介など)を集めて、労働者や小学生に美しい音楽を聴いてもらおうと地方巡業を繰り返していた。 しかし、経済的には苦しく、いつも赤字続きだった。 小学校での演奏後に正門のところで、女の子が感謝の気持ちを込めて花をくれます。 人に喜んでもらえた時のこの上ない幸せ。 その幸せの感触が忘れられず、ここまでやってきたはず。 しかし、お金がない。 楽団員はチンドン屋までやることになり、芸術かとるか生活をとるかを揉めて殴り合いの喧嘩をする。 そして、最後に山の中の小学校で演奏して、解散しようということになる。 トラックに乗り、雨の中、楽器を担いで山を歩く。 小学生たちは、演奏を大変喜んでくれ、楽団員が山を降りるところに、手を振って歌を歌ってくれます。ちょっとやりすぎだけど、涙が出ます。 人の気持ちの有難さに涙が出ます。 それから3年がたちました。 「昔、高崎に楽団があったね」と山田耕作が旅の途中、高崎に立ち寄ります。 そして、ある建物の中から音楽が聞こえます。 まだ、楽団は続けていた。 「立派な楽隊を作りましたね」と質問されて、 「ただ続けてきただけなんだけどなあ」と小林桂樹はあっさりと言う。 ラストもいつもと変わらない山の中、みんなは楽器を担いで次の演奏会場へ。 別に気負っているわけでもなく、ごく自然に歩いて行く。 あとから、ジワーと感動がわき起こってきた。 ありきたりだけど続けることの大切さ、そして難しさ。 人との出会い、人の気持ちの有難さ、久しぶりに素直な気持ちになれました。 写真は鉱山の人たちに演奏するシーン。 白黒映画だったけど、山々の緑が鮮やかに見えるようでした。 演奏がヘタだとクビになったが、最後まで楽団を応援していた中村是好が気に入りました。
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ヒッチさんの★5の作品の一つですので、絶対見ようと思っています。レンタルショップに行った時は、いつも探すのですが、まだ巡り合っていません。
シーラカンスさんの記事を読ませて頂き、更に“見たい”度がアップしました。
2009/7/1(水) 午前 5:47
レビュー拝見して、昨年の感動が再び戻ってきました。ありがとうございました。そちらは「観光バスの行かない町」という企画だったんですね。私は小林桂樹特集のひとつとして観ました。終わって観客から拍手が起こった映画は久しぶりでした。TBお返ししておきます。
2009/7/1(水) 午前 6:15
alfmomさん
ヒッチさんのお薦めの映画にハズレはないと思います。
是非とも、機会があれば観てほしい映画です。
2009/7/1(水) 午後 10:49
ヒッチさん
こちらこそ、いい映画を観せてもらって感謝しています。
こんな映画を観ると、映画がやめられないんですよね〜(笑)
2009/7/1(水) 午後 10:52
「高崎」を舞台にしていて、高崎映画祭に参加しなかったら見なかった映画です。当時のお金もない時代に立ち上げた楽団の物語は、感動を与えました。
TBお返しします。
2016/5/2(月) 午前 5:08
> fpdさん
あたりまえに続けるというセリフになんか勇気と感動をもらいました。いい映画でした。
2016/5/5(木) 午後 0:08