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解説によると・・・ 「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。異才・北村薫のデビュー短編集。 織部の霊 砂糖合戦 胡桃の中の鳥 赤頭巾 空飛ぶ馬 よかったです。 まさに解説のとおりで、主人公の女子大生と落語家円紫師匠が日常生活の中の不思議な謎を解く。 殺人のような大事件は起きない。 謎を解くといっても大袈裟な振る舞いはしない。 だから、謎が解けても、相手に言わない場合もある。 言えないこともある。 のんびりとした日々の生活でちょっとした「あれっ」というような謎、微笑ましいものもあれば、人間が怖い話もある。 「赤頭巾」は、緊張感溢れる話。 この短編の中では1番印象が強い。 謎解きをしていくにしたがって少しずつ人間の怖さが見えてくる。 ゾクゾク感がたまらない。 日常の中に潜む不思議なことは、あまり謎解きしない方がいいかもしれない。 ラストは「空飛ぶ馬」 「赤頭巾」がラストではちょっと後味が悪いので、人のやさしさが感じられる爽やかな話を最後に持ってきたのは正解。 20年前の作品だけど、北村薫はお初でした。
軽妙な語り口もいいです。 |
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この作品は、大好きです。
映画と同じで、微妙に点こそ大事に描く事が、非常に大切である事を痛感しますね。
言えない言葉、言わない言葉、省略された言葉の魅力にあふれた作品ですね。
2009/7/12(日) 午後 11:47 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
たぶん若い時は面白くなかったかもしれません。こういう本を読めたこと、今まで生きてきてよかったです。(かなり大袈裟!)
2009/7/13(月) 午後 11:56
私と円紫師匠シリーズは、大好きな作品です。
日常に潜む謎をミステリーとする姿勢にも好感が持て、様々な作家さんに影響を与えたわけが納得できます。
シリーズと共に私が徐々に成長して行くのが嬉しい反面淋しくも感じられました。
トラバさせて下さいね。
2009/7/15(水) 午後 1:12
本シリーズでも直木賞候補になって以来、直木賞を落ち続けた北村氏ですが、漸く、直木賞を取りましたね。
最近は、ミステリ作家の直木賞は多いのですが、本格派ミステリ作家では、東野以来ですかね。
2009/7/15(水) 午後 9:10 [ ひろちゃん2001 ]
金平糖さん
初なのでえらそうなことは言えませんが、日常こそミステリーの宝庫なのかもしれません。北村薫さんの小説を続けて読んでみようと思っています。
2009/7/16(木) 午前 0:25
ひろちゃんさん
北村薫さん、直木賞おめでとう!
この小説だけなのでえらそうなことは言えないですが、日常の中のミステリーに目をつける観察力、絶妙な語り口は素晴らしいと思います。次はスキップを読みます。
2009/7/16(木) 午前 0:39