|
1995年作品。 ウィキペディアによると・・・ 日本最大の貯水量を誇る新潟県奥遠和ダム。冬のある日、ダムの運転員富樫は遭難者救助のために猛吹雪のなかを出発するが、ホワイトアウト現象に見舞われ、同僚であり親友の吉岡を亡くしてしまった。 それから2ヵ月後、吉岡の婚約者であった平川千晶が奥遠和ダムに訪れるが時同じく、テロリスト集団「赤い月」がダムを占拠した。テログループは政府に50億円を要求、拒否すれば人質を殺害しダムを破壊すると通告。ダムが破壊されたら20万世帯は一瞬にして水没してしまう。タイムリミットは24時間。偶然テロリストから逃げおおせた富樫は人質となっているダムの職員、そして平川千晶を救出すべく単身テロリストに戦いを挑む…。 すばらしい小説だった。 自分の弱さから親友の吉岡を助けられなかったことを悔いている主人公富樫が、自分を取り戻すための試練だとテロリストに立ち向かう。 途中何回となく、挫けそうになると吉岡を思い出し、自分を鼓舞する。 本を読みながらその主人公の気持ちの強さ、思いに感動して、やっぱり、男は精神的にも肉体的にもタフでないとだめだなと痛感する。 富樫とテロリストの先読みの攻防戦も気が抜けない。 面白い。 「ダイハード」っぽいところはあるが、主人公の屈折した強い気持は小説の方が上。 ラスト、吉岡の恋人千晶が、病院で寝ている富樫に初めて会いに行く。 そしてごつごつとしてひび割れた富樫の手をそっと触れてみた。 千晶に懐かしい思いがよぎる。 吉岡と同じように山を愛する男の手だ。 千晶は富樫の手を握り締めていた。 これまでの富樫の思い、千晶の思いが思い出され、涙があふれる。 とても大好きなラストです。 ちなみに「ホワイトアウト」とは、激しい吹雪により視界が遮られ、自分の位置が全く分からなる事を言うらしい。
|
全体表示
[ リスト ]




私も、登場人物の内面を描いている点で、「ダイ・ハード」より上だと思います。
但し、その辺がすっぽりと落ちた映画版は、「ダイ・ハード」のチープな猿真似になってしまって残念でした。
2009/7/23(木) 午前 9:25 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
私も同じ感想です。ストレートな気持ちを最後まで押し通したすばらしい小説でした。映画は観ていません。あまり面白くなかったようですね。
2009/7/23(木) 午後 10:26