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巨人傳 2009年7月15日、新文芸坐にて。 1938年度作品。 監督:伊丹万作 脚本: 伊丹万作 出演:大河内伝次郎、原節子、堤真佐子、佐山亮、丸山定夫、小杉義男、清川虹子 解説によると・・・ ヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』を映画化した、伊丹万作最後の監督作品。時代を幕末から明治維新直後に設定し、前科者で何度も脱獄を試みたものの失敗、19年の刑に処された大沼という男が、ついには役人を殺して脱獄に成功、時代の混乱に乗じて世の中を渡り歩いていく姿を描く。ある時、彼は不幸な少女・千代子を引き取り、育て上げていくのだが……。 レ・ミゼラブルは、ジャン・ヴァルジャンという名前とパンを盗み投獄されることしか知らない。 前半は面白かった。 町長になった大沼に会うことになった刑事は、殺人者で脱獄した同じ人物「まんりきの三平」であることを疑う。 大沼は町長の書斎で、自分の過去を回想する。 殺人、脱獄、食べるものもなく泊まるところもない時の僧侶からの慈悲、銀の燭台の盗み、僧侶から燭台はあなたにあげたということば。 道で歩いているとお金が落ちていた。 そのあと少年がお金を落としたと探しに来た。 三平は足の下でお金を踏んづけたまま、知らないという。 少年は去っていく。 三平は、しめたとばかりに、にんまりする。 ふと銀の燭台が目に入る。 三平は取り返しのつかないことをした思いで少年が辿った道を死にもの狂いで走り、少年を探す。 見つからない。 道端にひれ伏し、号泣する三平。 印象に残っているシーンだ。 その後、町長の大沼はあるきっかけで厳しい労働をさせられていた一人の少女を救い、 「まんりきの三平」が捕まったという知らせに馬車を走らせ、裁判長に自分が「まんりきの三平」だと告白し、無実の罪をかぶった人を救う。 後半は、救った少女が大きくなった千代(原節子)と家庭教師(佐山亮)との淡い恋、そしていきなり戦争(西南戦争?)が始まる。
戦闘シーンは爆薬を使い、かなり迫力がある。 後半は前半のような緊張感がなく、二人の恋が中心で「まんりきの三平」はサポート役。 戦争(西南戦争?)も、とってつけたようで、必然性があまりない。 とても惜しい映画だった。 大河内伝次郎の走る、助ける、担いだまま走るといった体を張った存在感は素晴らしかった。 白塗りはサイレント映画の名残か。 千代(原節子)と家庭教師(佐山亮)が英語で会話する。 すると字幕が出るといった洒落た演出は面白い。 1938年当時、まだ英語を使っても問題なかったようだ。 |

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おー伝説のこの映画を見られたのですね。
うー、羨ましい。
未見です。
2009/7/26(日) 午後 8:15 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
え〜、伝説の映画なんですか?あまり意識しなくて映画館でやってたんで、全く予備知識なしで見ました。
2009/7/26(日) 午後 11:15
伊丹万作さんが、手がけたこの作品、存在すら知らなかったです。
赤西蠣太も未見で、岡本喜八監督が「赤西と太陽傳が、一番好きなシャシン/監督」といわれていました(ユリイカ平成元年版から)。
両方、見たいです。
脱獄ものでは、フランス映画(抵抗/ある死刑囚の手記から)なんか好きでした。ジャンル違いだけれど。でも”脱獄モノ”って映画に馴染みやすく、好きなジャンルです。パピヨンも好きです。
当時の原節子さんも、見ておきたい。
2010/12/15(水) 午前 3:07 [ moemumu ]
moe*u*uさん
あまりよく知らずに観ました。大河内伝次郎と丸山定夫が白塗りで強烈でした。そうなんですか、岡本喜八監督ファンの私としては知りませんでした。原節子さん、可愛かったです〜。「赤西蠣太」もセンスのいいオシャレな映画でしたよ、是非とも♪ 「暴力脱獄」「ロンゲストヤード」なんかも好きですね。
2010/12/16(木) 午前 0:42