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2009年8月3日、神保町シアター「没後40年成瀬巳喜男の世界」にて。 1960年度作品。 脚本:井手俊郎、松山善三 出演:山田五十鈴、司葉子、三橋達也、宝田明、草笛光子、白川由美、水谷八重子、志村喬、
越路吹雪、 三益愛子、北村和夫、岡田眞澄、中丸忠雄
解説によると・・・成瀬巳喜男と川島雄三の共同監督という珍しいスタッフで製作された女性ドラマ。花柳界の料亭の女将とその娘との確執を描いた女性映画。古い世代の人物が登場する場面を成瀬巳喜男、若い世代の場面を川島雄三が担当するというかつてない共同監督が試みられた。築地の料亭の女将である綾(山田五十鈴)は、板前の五十嵐(三橋達也)と長い関係。しかし、娘の美也子(司葉子)も五十嵐に密かな恋心を抱いている。白川由美、水谷良重、草笛光子など豪華絢爛の女性キャストも見どころ。 成瀬巳喜男と川島雄三の共同監督作品。1本の映画を二人で監督とはなんと大胆な。 面白かった。 成瀬監督と川島監督の違いが明確にあったり、どちらが撮っているんだろうかと映画を楽しみながら観ることができた。 画面の構図であったり、人物描写の方法であったり、それぞれの個性を垣間見れることは楽しいなあ。 山田五十鈴のシーンはしっとりとした「静」の成瀬のドラマ。それでいて、緊張感がみなぎっている。 山田五十鈴はすごい。 その存在感に圧倒される。申し訳ないが、高峰秀子の比ではない。 ラストも、母親ではなく、歳がかなり上にもかかわらず、三橋達也を追いかけて大阪に旅立つ後姿は、まさに女。 水谷八重子をメインにした若者組のドタバタ、バイタリティ溢れる「動」の人物描写は、川島のドラマ。 酒に酔っ払ってやられちゃった芸者水谷八重子が、その男たちの宴席でビールをかけまくり、ざまあみろと言って立ち去るシーンは川島監督らしいところ。 草笛光子の元旦那である北村和夫がお金をせびる。ネチネチと草笛光子によりを戻そうと何回となく言い寄る。 宝田明と結婚することになった草笛光子は、駅のプラットホームで北村和夫に無理心中させられ死んでしまう。 北村和夫は実はお金ではなく、草笛光子と別れることが我慢できないその性を感じて強烈な印象が残る。 チンドン屋が登場するが、実は川島監督が撮ったらしい。ニヤっとしてしまう。
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こちらは未見です。成瀬・川島の共作というのはおそらくこれだけですよね。以前から観たいと思っていますが機会がありません。
2009/8/8(土) 午前 6:16
はじめまして。コメありがとうございます。私も成瀬監督の特集は今回12本見ました。「夜の流れ」は前から見たかったのでとても嬉しかったです。山田五十鈴さん「歌行燈」も良かった。<紫陽花や山田五十鈴という女優>という本も買って、ひそかにマイブームです。
2009/8/8(土) 午後 3:34 [ ノーチェ ]
ヒッチさん
共作はこれだけですね。
二人の監督の個性を楽しめました。どちらかというとやっぱり成瀬色が強いですけどね。
2009/8/8(土) 午後 9:27
ノーチェさん
コメントありがとうございます。
12本もすごいですね。神保町シアターはいつも人が多くて満席に近いですよね。成瀬人気はすごいなと感心しています。山田五十鈴さん、「鶴八鶴次郎」もよかったです。今度早稲田松竹でやる「浪華悲歌」が楽しみです。
2009/8/8(土) 午後 9:35