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題名が、まずどうも微妙。 「ママはスナイパー」の方がいいんちゃう。 説明文から抜粋・・・ 「もう一度仕事をしてみないか」二人の子供にも恵まれ、幸せな日々を送る主婦福田陽子の元に届いた25年ぶりKからの仕事の依頼の電話。幼い頃アメリカで住む祖父の元で暮らした陽子は、祖父エドからあらゆることを教わった。射撃や格闘技、銃の分解・組立て。そう、祖父の職業は「暗殺者」だった。そして曜子はかって一度だけ「仕事」をしたことがあった。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。 主婦がスナイパーで思い出した映画はジーナ・デイビス「ロング・キス・グッドナイト」。 記憶喪失とはいえ、筋金入りの暗殺者。 この小説の主人公はというと、16歳の時に祖父の名誉を守るために1度だけ人を殺したことがある。それから25年が経った。 そのことで最後まで違和感をぬぐえなかったことがある。 まず、1つ目は1回しか暗殺をしていない人間に、さらに25年も経ったごく普通の主婦にはたして暗殺を依頼するだろうかということ。 1つ目の疑問はラスト近くで、依頼人Kの重要視されていない現在の存在価値とともに疑問は解消されたが。 2つ目は、過去1回しか暗殺をしていない人間が、家族を守るため、お金のためとはいえ、25年も経ってはたして人を殺すだろうかと。 3つ目は、狙撃するための下準備が甘く、こんなに簡単に成功するんだろうかと。 その2点において、さらにまじめなホームドラマであるがゆえ、いくら主人公が家族を愛し守ろうとしても、彼女に思い入れすることができなかった。 娘をいじめる中学生の同級生を拳銃でおどすくだりも爽快感はなく、やりすぎの後味の悪い印象だけが残る。 ホームドラマの主人公のママが暗殺者というユニークなプロットは面白いが、日本のNON銃社会(だと思うが)において、普通の主婦が暗殺者になりえるだけの説得力に欠けるような気がする。 自殺をやめ、殺した3人の亡霊に悩みながら付き合って生きていくことに開き直った彼女が、空に向かって撃った姿にようやく本来の姿を見たような気がする。 丁寧に描かれたホームドラマに対して異質な狙撃者の描写にリアル感がないため、どうも上っ面だけの印象が強い。 ホームドラマとハードボイルドの融合というテーマは、残念ながら中途半端な結果に終わってしまった。 例えば、冷酷な暗殺者が家庭ではめっちゃやさしい母親というのではどうでしょうかね。
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itchyさん
トラックバックありがとうございます。
気がつかず、コメント遅れてしまい、ごめんなさい。主婦がスナイパーということで、私も爽快なイメージを期待していましたが、なかなか難しいんですかね、どうしてもリアルさを求めると哀しさが強調されてしまったようです。
2009/12/20(日) 午後 6:17