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柔らかい肌 2009年9月13日、神保町シアター「没後二十五年フランソワ・トリュフォーの世界」にて。 1964年度作品。 監督:フランソワ・トリュフォー 脚本:フランソワ・トリュフォー、ジャン=ルイ・リシャール 出演: ジャン・ドサイ、フランソワーズ・ドルレアック、ネリー・ベネデッティ あらすじ・・・ 文芸雑誌の編集長にして評論家でもあるピエール・ラシュネー(ジャン・ドサイ)は、リスボンへの講演に赴く飛行機の中で、若く美しい客室乗務員ニコル(フランソワーズ・ドルレアック)と出会う。二人は異国の地ですぐに恋に堕ちた。やがて妻子のあるピエールは、ニコルとの新しい生活を夢見るようになるが、彼女はそれを拒絶する。ピエールは孤独になって妻フランカ(ネリー・ベネデッティ)に謝罪の電話をするが、すれ違うように不貞を知った彼女は、猟銃を手にして彼の元へ向かう…。 トリュフォーの映画の主人公は、いつも恋に真剣だ。 この映画でも中年ラシュネーは、不倫とは言いながら若いニコルに情熱的な恋をする。 居ても立ってもいられないほど、気が狂うほどの恋だ。 妻には内緒で不倫旅行をするが、隠さないといけないことでばれるのではないかといったサスペンス風で観客はクスっと笑ってしまうドラマが展開する。 妻にばれて、離婚を突きつけられ、ニコルに結婚を迫るが、そこまでは考えていないとあっけなく振られてしまう。 人生、何事もうまくはいかないものだ。 トリュフォーはヒッチコックが好きなので、どこかいつもサスペンス風だ。 この映画でも不倫を隠すためにサスペンス風の味付けがされている。 真剣な恋であっても、他人から見たらどこかおかしく、ラストの現実の厳しさも含めて、トリュフォー自身も楽しんでいるように見える。 不思議な監督だ。 フランソワーズ・ドルレアックという女優さんは、カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんで、25歳で交通事故で亡くなったらしい。全く知らなかった。 090928追記
ふと思った。 妻がラシュネーを猟銃で撃ったのは、「愛」ではなく激情的な「怒り」の結果にすぎないのでは。 まだ「愛」であれば彼は本望だったのかもしれない。 |

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作品は少ししか見たことはありませんが、とても気になる監督です。
フランソワーズ・ドルレアックという名前は、聞いたことがありましたが、
カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんなのですか。
美しい人なのでしょうね。
2009/9/27(日) 午後 11:28
alfmomさん
トリュフォーも特異な監督だと思います。男女の「恋愛」を描く監督ですね。金髪の美人でしたが、ドヌーヴの方が私は好きです。
2009/9/28(月) 午後 9:07
トリュフォーのヒッチ本、大昔、高価だったけど買いました。
確か、ヒッチとトリュフォーの対談本でした。
その後、ヒッチが亡くなり、トリュフォーも・・・
話が逸れてしまいました。絵がとても素晴らしいトリュフォーでした。いつもそう思って観てました。
2009/9/28(月) 午後 10:02
もすもすさん
トリュフォーのヒッチ本、あったような気がします。今思うと、なぜトリュフォーはヒッチコックのどこに惹かれたのか気になります。
私もトリュフォーは気になる監督の一人です。ちなみに私のベスト1は「隣の女」です。
2009/9/28(月) 午後 11:42
トリュフォーの作品の中でもとりわけ好きです。
そうそう。トリュフォーはヒッチコックが好きだったのですよね。
<真剣な恋であっても、他人から見たらどこかおかしく
なるほど。そうですね。そこを描きたかったのかもしれません。
TBさせてくださいね
2011/1/30(日) 午後 11:48
トリュフォーをはじめクロード・シャブロル、ゴダール、
デ・パルマなどの監督はヒッチコックに多大な影響を受けていますね。
フランソワーズ・ドルレアックは当時のドヌーヴより好きかも!
TBさせていただきます。
2011/1/31(月) 午後 2:01
cartoucheさん
もしかしたら、「真剣な恋であっても、他人から見たらどこかおかしく」は、トリュフォー自らの自嘲を込めて描いているのかも。
2011/1/31(月) 午後 9:40
Papillonさん
シャブロルもそうですね。今春公開される「引き裂かれた女」もヒッチコック風とか。25歳で亡くなったんですね。悔やまれます。
2011/1/31(月) 午後 10:15