|
2009年10月17日、フィルムセンター「生誕百年 映画女優 田中絹代」にて。 1929年度作品。 脚本:荒牧芳郎 出演: 高田稔、田中絹代、鈴木歌子、大山健二、日守新一、木村健二、坂本武、飯田蝶子 当初は70分の長編映画だったが、現存するのは13分のフィルムしかないようだ。 どういった経緯で短くなったのかよくわかりません。 大学を卒業しながらも、いまだに定職に就けないでいる徹夫(高田稔)は今日も紹介状片手に会社を訪問するが、受付の仕事しかない。せっかく大学を出てのに「受付」はできないと断る。下宿には“就職した”とニセの電報を受け取った母親(鈴木歌子)と婚約者(田中絹代)が訪ねて来ていた。あわてる徹夫は、朝も仕事をいく振りをして、母親は帰っていった。田中絹代はそのまま残ったが、平日でも家にいる高田稔を不審に思い尋ねると、高田稔は「サンデー毎日」の雑誌を見せて、実は就職できていないので、毎日が休みだと告げる。笑える。 田中絹代は、少しでも生活を助けようとカフェで仕事をすることになるが、ある日、高田稔が友人と飲みに行って、そのカフェで田中絹代がたばこに火を点けているのを見て、帰ってから激怒する。 それから、高田稔は前の会社に受付の仕事でもやると告げ、就職が決まる。 1931年の「東京の合唱」もそうだが、就職難が明確に反映された映画で、でも、主人公はどこかのんびりしているように見える。そういうコメディ要素を取り入れないと、あまりに暗い映画になってしまう配慮だろうか。
やはり13分の映画では、元々70分の映画全体を語れない。 田中絹代は、ぽっちゃり顔でかわいい。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー






たしかに13分の短縮版で70分は語れないのです。13分だけでも残っていることは幸運でした。小津はもともとハリウッド喜劇から影響を受けてますし、コメディこそ真骨頂で一部の悲劇の作品よりも傑作が多いと思います。
2009/10/19(月) 午前 6:43
田中絹代の特集が始まっていますね、何本観られるかな。
2009/10/19(月) 午後 1:21 [ koukou ]
ヒッチさん
部屋のポスターにもアメリカの影響がうかがえるのでしょうか。13分では話の流れは分かるだけで、何がどうだとか言えません。
2009/10/19(月) 午後 8:30
koukouさん
この田中絹代の特集はすごいですよ。
監督作品も含め95本を、それも3か月かけての巨大特集ですよ。貴重な映画もあると思いますので、ぜひぜひ。
2009/10/19(月) 午後 8:34