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2009年10月17日、フィルムセンター「生誕百年 映画女優 田中絹代」にて。 1930年度作品。 脚本:伏見晁 出演:斎藤達雄、田中絹代、月田一郎、笠智衆、山田房生、里見健司、双葉かほる、青木富夫、
横尾泥海男、関時男、三倉博、横山五郎
卒業試験を前に、猛勉強やカンニング作戦に精を出す学生たち。喫茶店の娘、小夜子に励まされながら卒業を目指して頑張る学生たちだが、さて試験の結果は……。結構、楽しく面白かったです。 必死に勉強する学生たち(笠智衆他)と「試験は要領だよ」とせっせとカンニングに精を出す学生たち(斎藤達雄他)。 まず、カンニング学生たちのバカバカしい作戦に笑えました。 ダンスのように4人で肩を組んで踊りながら歩く姿も楽しい。 そして最終日の前日の夜、斎藤達雄がシャツに答えを几帳面に書き込み、あくる朝、さあシャツを着ようとしたら、下宿のおばさんがクリーニングに出してしまっていた。 結局、カンニング学生たちは全員落第。 そこからの斎藤達雄のショックでうじうじした態度が長くテンポが悪くて、なかなか進展しない。 喫茶店でパン屋の田中絹代にも落第したことを内緒にしていたが、田中絹代は実は知っていて、ネクタイをプレゼントして斎藤達雄を励ます。 斎藤達雄は元気を取り戻し、野球の応援団で頑張る。 笠智衆たちの卒業組は、元気がない。 卒業しても、就職できないのだ。 斎藤達雄は学生なので実家から仕送りがあり、もう仕送りのない笠智衆たちにパンをおごってやる。 笠智衆たちの一言「もう一度学生に戻りたいなあ」。 「落第はしたけれど」より、「卒業はしたけれど」の方が辛い、なんとも皮肉なラスト。 暗い時代(だろうと思う)なのに、明るいコメディ。 戦後のローアングルの構図、独特のセリフといった小津監督のきっちりした様式のイメージとはまったく異なり、自由で馬鹿な学生たちのこんな青春映画を撮っていたとはびっくりです。 パン屋の田中絹代に注文するのを、「パン」という人物影絵で注文したりと笑えます。
斎藤達雄は怖い頑固な印象があったが、変な目付きのオカマのような気持悪い学生でした。 映画のポスター?が下宿の壁に貼ってあり、他の映画でも確かあったようで、小津監督のこだわりだろうか。 |

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変な目つきでオカマのような斉藤達雄は、実生活では色男で女たらしだったらしいですよ。ポスターは戦前のほとんどの作品に出てきますので、よっぽどこだわっていたんだと思います。
2009/10/20(火) 午前 6:57
ヒッチさん
そうだったんですか。背も高いし日本人ばなれした顔立ちでもてたんでしょうかね。ポスターも、そうなんですか。これから注意して見ます。
2009/10/20(火) 午後 8:41