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2009年11月17日、フィルムセンター「生誕百年 映画女優 田中絹代」にて。

1951年度作品。
原作:大岡昇平
脚本:依田義賢
出演:田中絹代、森雅之、片岡明彦、山村聡、轟夕起子、進藤英太郎、千石規子

解説によると・・・
武蔵野の高台に住む道子(田中絹代)の許へ従弟の勉(片山明彦)が復員してきた。嫉妬深い夫(森雅之)は勉をアパートに住まわせるが、やがて道子と勉はただならぬ関係に。しかし夫もまたそれを見てみぬふりをして、従兄(山村聡)の妻・富子(轟夕起子)との不倫へ走り…。
フランス心理小説の手法を取り入れた大岡昌平の同名ベストセラー小説を原作に、巨匠・溝口健二監督が描いた愛欲と嫉妬のドラマ。さまざまな男女が入り乱れながら、それぞれの複雑な心理が交錯していく中、溝口演出は手際よくそれらを整理し、単なる文芸映画の域を超えたものに仕上げている。溝口映画唯一の東宝作品で、スタッフも砧撮影所の精鋭陣ということもあってか、お得意の情念の発露もややお上品になったきらいはあるか。(増當竜也)

家を守り、武蔵野の土地を守り続けようとする古風な女。
夫に土地の権利書を持って家出され、自殺することで土地を守ろうと考えた悲しい女。
自殺する前に夢遊病のようにお墓の周りをさまよう田中絹代を長まわしで追いかけるシーンは好きだが。
田中絹代の夫(森雅之)は従兄(山村聡)の奥さんを追いかけ、従兄の奥さん(轟夕起子)は勉(片山明彦)を追いかける。
従兄(山村聡)は知らぬふり。
勉(片山明彦)は田中絹代が好きだ。
田中絹代も勉が好きなはずだが、古風な女は勉の告白を拒む。

わがままで新しい価値観の人々と古風で古い価値観の女との対比。
田中絹代が自殺することで、古い価値観が喪失することの哀惜を表したかったのかもしれないが、
なぜ自殺してまで、家、土地=武蔵野を守ろうとするのかが、最後まで自分の気持ちの中に落ちてこなかった。
ラスト田中絹代が「武蔵野を守ってほしい」云々のナレーションもきれいな終わり方という印象だけで、自分の心にはあまり響かなかった。

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こんばんは。
確かに田中絹代が自殺する必要がそれ程あったのかな、という感想は私も持ちました。
でも、この時代の作品て主人公の女性が自殺して終わっちゃう作品て多くないですか?(タイトルとパッと並べられないのが情けないですが)
あと、片山明彦って俳優さん、目がギョロっとして、童顔で、声もかん高くて、他の作品に出演していても、そのセルフ回しとかも全く惹かれるところがありません。(個人的にですが)

2009/11/25(水) 午後 10:26 [ - ]

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bigflyさん
この時代で先祖代々の旧家だからでしょうかね。
女性が自殺する映画、多いですかねと言いながら、よくわかりません。成瀬の「おかあさん」にも息子役で病気で死んでしまいました。少年っぽく、大人の感じがあまりしない俳優さんですね。

2009/11/25(水) 午後 11:52 シーラカンス

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溝口健二と、大岡昌平の心理小説『武蔵野夫人』との接点がないように思えて、今だに未見です。
「情念の発露はややお上品」だったですか、、、撮影は宮川一夫さんでしょうか?

2009/12/5(土) 午後 6:36 [ 8 1/2 ]

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8 1/2さん
う〜ん、自分はいまいちでした。「情念の発露はややお上品」は何のためなのか納得できなかったので情念の発露まで感じなかったです。撮影は成瀬監督組の玉井正夫さんです。

2009/12/6(日) 午前 0:39 シーラカンス


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