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2009年11月29日、DVDにて(映画館で観たかったけど、何回も見逃したのでDVDで観賞)。 2008年度作品 脚本:ニック・シェンク 出演: クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー あらすじ・・・ 朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。 ネタバレあります。 このじいさん(クリント・イーストウッド)にやられた! ラストに号泣してしまった。 男の不器用さ、男の意地、男の頑固さみたいなものに胸が熱くなった。 そして病気のため死を感じながらの、見事なまでの男の死にざま。 ところ構わず憎まれ口をたたくクリント・イーストウッドは、息子や孫たちとも仲が悪い。 あるきっかけで、隣に住むモン族の姉、弟と仲良くなる。 文句を言いながらも、そのさりげなく、仲良くなっていく感じがいい。 弟を一人前の男にしようと、仕事も世話してあげる。 ある日、不良グループが弟をいじめていたので、クリント・イーストウッドが仕返しをすると、さらに不良グループは姉を暴行した。 クリント・イーストウッドは自分のせいでこんなことになったこと、兄弟がこれから平和に暮らすためには、不良グループを何とかするしかないと思うようになった。 朝鮮戦争で13人以上も人を殺したことの苦悩。 教会嫌いなのに、不良グループに戦いに行く前に教会へ懺悔に行く。 亡くなった妻が夫を思いやり夫が懺悔することを望んでいたからだ。 亡くなった妻への愛情表現をこんな形でしかできない不器用な男。 それも些細なことの懺悔しかしない。 人を殺したことの懺悔はしない。 男のこだわりだ。 ラストは、ダーティハリーだから拳銃をぶっ放すのかと思っていたら・・・。 人を殺すのはもう嫌だ。 日本的な自己犠牲? クリント・イーストウッドが「硫黄島からの手紙」を撮った影響だろうか。 この映画、山中貞雄監督の「河内山宗俊」に似ているとある人は言っていた。 確かに似ていた。 時代劇や西部劇の匂いもする。 ラスト、クリント・イーストウッドの遺言では、グラン・トリノを隣に住む弟タオに相続すると書いてある。 ただし、かっこ悪いから変な落書きをするなみたいなことが書いてあり、タオが笑う笑顔がいい。 最後までユーモアを見せて、そして泣かせてくれました。 この映画、男の映画です。
傑作です。 |

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彼にはいろんな想いがあったんだと思います。そして、自らが行動した。
いろんな意見があると思いますが、素晴らしい映画に出会えたと確信しています。
トラバありがとうございます。トラバお返しさせて下さいね。
2009/12/3(木) 午後 8:11
alfmomさん
男の意地の映画だと思います。「ラストが受け入れられない」ですか。私は「殺さない」「相手をやっつける」「病気」のキーワードから大人の老人イーウトウッドが考えた行動だと思いました。
2009/12/3(木) 午後 10:46
金平糖さん
自分は男のせいか、タオの成長譚のようだと感じました。ほんと、号泣でした。やっぱりこのじいさん、タダものではなかったです。
2009/12/3(木) 午後 11:25
くるみさん
アメリカのために大量の死人をだしたモン族への負い目、アメリカ人の誇り(騎兵隊のライター)、疎遠な息子や孫、さみしさ、隣の兄弟をわが子のように感じる、治らない病気、いろんなことがイーストウッドをラストの行動に走らせたんでしょうね。ほんと素晴らしい映画でした。
2009/12/3(木) 午後 11:26
偏屈なウォルト爺さんは、わたしの目指すところでして、ああでないといけないと思って観ていました。
でも、心に秘めた思いはもっと純粋で、神にすがることよりも自分の良心にずっとこだわり続けたのだろうと思います。
人生に誇りを持つこと、「遠い親戚より、近くの他人」という言葉がありますが、固く凍りついた心を穏やかに溶かしていくような、スーやタオたちへのお礼なんでしょうね。
いい映画でしたね。
トラックバックのお返しをさせてください。
2009/12/4(金) 午前 5:20 [ てるてる ]
てるてるさん
歳を重ねるごとに、自分もウォルト爺さんになりつつあるような気がして、自分を見るようで完全に感情移入していました。そういう意味ではてるてるさんと同じ感想です。イーストウッドは「ミリオンダラー」でもこの映画でも神は信じていなくて、自分の人生は自分で決着をつける気概をひしひしと感じます。でも、心はもろくて、スーやタオに心を通わせるほどのさみしさが伝わります。この映画、傑作です。
2009/12/4(金) 午後 11:41
戦地でその身に直に生き死にを体験した人の言葉には、さしもの神父も一言もありませんでしたね。
理屈では片付けられない重い言葉でした。
2009/12/12(土) 午後 1:22
ちいずさん
イーストウッドは、どうも教会や神父はお嫌いのようですね。「ミリオンダラーベイビー」でも似たようなシーンがあったような。綺麗ごとでは生きていけないからでしょうね。
2009/12/12(土) 午後 10:47
確かに、(アジアとの)戦争映画を撮った影響を感じますね。
しかも、殺す事による影響を真摯に考え抜いている点がこの映画の良さでありますね。
2010/7/8(木) 午後 11:26 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
単純な暴力的なアメリカ映画ではない日本的で我慢強い感じをうけました。大人になったイーストウッドですね。
2010/7/9(金) 午後 11:08
アメリカ人として戦争にも行き、地道に働いてきた主人公。
頑固です。。が、それなりに人生経験も積んできてるわけで…
タオとの交流で、自分を見つめ直す。。
ラスト、人生の締めくくりをキッチリと…こういう覚悟って武士道にも似ています。
いい映画でした!! TBお返しさせて下さいね〜♪
2010/9/15(水) 午前 11:39
フェイさん
拳銃をぶっ放すより、より彼の深い思いに涙します。説得力のある締めくくりでした。素晴らしい映画でした。
2010/9/16(木) 午前 0:31
頑固ものであるが、物事に対して妥協しないで考える点がイーストウッドの良い点ですね。
TBします。
2012/3/31(土) 午後 2:52 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
深い考えはイーストウッドが年齢を重ね、死を意識しだしたからではないでしょうか。
2012/4/1(日) 午後 10:01
こんにちは。
齢を重ねた心境でしょうね。
冷静でした。床屋へ行き背広を新調し、丸腰で対決する。
自分自身の身の処し方を決めた究極の美学ですね。
でも、残念ですが真似はできませんね。
TBさせてください。
2012/9/9(日) 午後 5:45
ギャラさん
ほんと男の究極の美学ですね。やらないといけない時は、必ずやる、そんな男に憧れますね。凄く日本的なニュアンスを感じるのは私だけでしょうか。
2012/9/10(月) 午後 11:03
6年以上前に、観てみますといった意のことを書いていて、結局今頃になって観た私です(苦笑)。
しかし、さすがにイーストウッド監督でしたね。ユーモア感覚も交えながら、最後はしみじみとした余韻でした。
TBさせてください。
2016/7/26(火) 午後 4:43 [ あきりん ]
> あきりんさん
最近1年が早くて、あっと言う間です、恐ろしいです。歳のせいか大事に生きなければと思うこの頃です。この映画は自分にとって大事な映画です。男の生きざまはこうありたい。男が寂しいのは仕方がないかと、諦めています。
2016/7/27(水) 午後 8:45
「河内山宗俊」ですか、なるほど
主演もモン族の人々ですし、アジア風というか日本映画的にも見れましたね
イーストウッドの出世作も「用心棒」ですし(笑)
じつはこっそりと日本映画を見ているのかも〜
こちらからもトラバお願いしますね♪
2016/10/26(水) 午後 1:43
> ベベさん
ね、そう思います? 犠牲的な発想は日本的な気がしました。イーストウッドの新作「ハドソン川の悲劇」も観たいです。
2016/10/26(水) 午後 10:43