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2009年12月6日、フィルムセンター「生誕百年 映画女優 田中絹代」にて 1953年度作品。 原作:椎名麟三 脚本: 小国英雄 出演:田中絹代、上原謙、高峰秀子、芥川比呂志、関千惠子、花井蘭子、坂本武、田中春男 舞台は、4本の煙突が場所によっては2本にも3本にも見える通称“おばけ煙突”がある北千住。戦火で行方不明になった前夫(田中春男)との籍は残しながら弘子(田中絹代)は、足袋問屋に勤める隆吉(上原謙)と同棲している。隆吉の家の2階には税務署員の久保(芥川比呂志)が下宿しており、彼は隣室の下宿人・仙子(高峰秀子)を想っているが仙子は相手にしない。ある日この家に捨て子があったがそれは弘子の前夫の仕業だった。隆吉は弘子を責め、弘子は家出してしまう。しかし赤ん坊が病気になり、一同が心配することによって、そこに今までにはない連帯感が生まれる。 東京北千住にあった「東京電力千住火力発電所」がそのおばけ煙突の正体。 昭和39年まで使われていたとのこと。 4本の煙突が場所によっては2本にも3本にも1本にも見えるように、人の人生も同じように見方によっては、何本にも見える。 ・・・ということらしい。 前夫の捨て子の赤ちゃんを巡り、夫婦のいざかい、2階下宿人男女の喧嘩、そして最初は嫌っていた赤ちゃんが病気をして、生死をさまようことになり、みんなが心配して世話をする。 赤ちゃんはみんなの世話の甲斐あり、助かる。 赤ちゃんの母親が殴り込んできて、みんなで玄関払いをする。 落ち着いてから、やっぱり赤ちゃんを母親に返すのがいいだろうということになる。 あくる朝になり、赤ちゃんが来る前とは違い4人は新たな気持ちを持って、仕事に出かけていく。 ヒューマンドラマです。 自分はへそ曲がりなので、冒頭4本の煙突が場所によっては2本にも3本にも1本にも見えるというところから、どうも合わないように感じていた。 そして、最後まで、どこかしっくりこなかった。 申し分のない話の展開、凝ったカメラ構図、最後もハッピーエンドだったがどこかが物足りない。 赤ちゃんの母親でダメ夫の妻の花井蘭子が、喧嘩腰で田中絹代・上原謙夫婦の家に赤ちゃんを奪いにくる姿がいい。
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こんばんは。
赤ちゃんの母親役の女優さん、花井蘭子というんですね。
昔の日本映画を見ているとよく見る顔なんですが、名前が分からなかったんです。
他の作品でも気の強いような金をせびりにくるような役があったように思います。
あと、この作品、男女の夜の営みを暗示するような描写が多くなかったですか?お預けされて上原謙がいらいらする。ラストもそんなヒソヒソ話で終わったんじゃなかったでしたっけ?
2009/12/13(日) 午後 10:04 [ - ]
bigflyさん
昔、娘役で石田民三監督の「むかしの歌」「花ちりぬ」に出ていましたね。「丹下左膳余話 百萬両の壺」にも大名の奥さん役でした。成瀬監督の「銀座化粧」「妻の心」にも出ていました。どちらかというと気の強い女の役が多いですね。よく覚えていらっしゃいますね。そう、印がしてあるカレンダーを見るシーンが何回かありました。赤ちゃんのおかげ?で、ラストも上原謙がカレンダーを見てコソコソ笑って、本格的に子作りを始めるような雰囲気でした。粗末な記事で、あまり詳しく書いていなくてすいません。
2009/12/13(日) 午後 11:16
4本の煙突が角度によって2本になったり3本になったり。ミステリー映画のトリックで使えそうな題材ですね。最初にこのアイデアありきで、ヒューマンドラマを無理矢理こじつけたのでしょう、違和感はそのあたりからきているのではないでしょうか。私は見てみたいと思いました。
2009/12/14(月) 午前 10:17
ヒッチさん
自分が変にひねくれているだけで、たぶんヒッチさんはもっと違う感想を持たれると思いますよ。機会があれば是非。
2009/12/14(月) 午後 8:15
カレンダーは生理の印ですかね。諧謔的ユーモアに満ちていました。
理想と現実とか本音と建て前とか、人によっていろいろ見方が異なるということが言いたかったのでしょうか。
TBさせてください。
2015/1/13(火) 午後 2:28
ギャラさん
たぶんそうですね、煙突の本数の例えがどうも自分には理屈っぽい感じがして、自分はどうも苦手でした。
2015/1/14(水) 午後 11:30
この映画、先日CSの日本映画専門チャンネルで観ました〜!(^^)!
でも、最後の方で寝てしまって…結末を知りませんでした(^-^;
めでたしめでたし〜だったのですね。よかったです(笑)
芥川比呂志さんの演技を初めて見ました。お父様の面影がありますが‥すでに故人。他の皆様も…
赤ちゃんの母親がなぐり込んで来るところも観てないです(-_-;)
またいつか再放送あるなら、もう一度観たいです。
ナイス!
2015/1/16(金) 午前 7:29
ふぇいさん
芥川比呂志さんはどちらかというと舞台の方ですよね、映画で観る機会は少ないかな、細面の顔はお父さんに似ていますね。赤ちゃんの母親でダメ夫の妻の花井蘭子、戦前の「むかしの歌」は凄くよかったです。
2015/1/18(日) 午後 11:11