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2010年2月5日、シネマヴェーラ「70年代の青春:鬱屈と混沌と」にて。 1976年度作品。 原作:遠藤周作 脚本:ジェームス三木 出演:郷ひろみ、秋吉久美子、川口厚、仲谷昇、一氏ゆかり、木村元 あらすじ(ネタバレあります)・・・ 明るくて行動的な南条宏(郷ひろみ)と地味でおとなしい浪人生の野呂文平(川口厚)は、風貌も性格もまったく対照的だがなぜか気が合った。二人はハンバーガー・ショップで働く美しいウェイトレス、戸田京子(秋吉久美子)を見初め同時に愛するが、宏は野呂の熱意に打たれ京子を譲る。 戸田京子(秋吉久美子)は南条宏(郷ひろみ)が好きなのに、南条宏(郷ひろみ)は野呂文平(川口厚)のためにデートを設定してやり、プレゼントの準備もしてやったり、恋の橋渡しをする。 京子は宏のそんな行動への反発から、野呂ちゃんと一夜をともに過ごしてしまうことになる。 そして、野呂ちゃんと京子は同棲生活をし、春になると結婚する約束もした。 そんな時、京子が妊娠したためハンバーガー・ショップを辞める日、店長(木村元)に犯されそうになった。 助けにいった宏と店長がもみ合いになり、その後駆けつけた野呂ちゃんは店長に重傷を負わせてしまった。宏は野呂ちゃんのために自分がやったことにした。 しかし、刑事の捜査で野呂ちゃんが犯人だということが見つかり、野呂ちゃんは刑務所に入る。 京子を世話する中、ようやく宏は京子を愛していたことを知ったが、京子はお腹の子供が動いたと言い、宏は家を飛び出し、絶叫する。 野呂ちゃんを出所させるためには、保釈金2百万円が必要。 宏は妾の子で、医者をやっている父親に一度会いに行ったことがある。素直に会えたことがうれしかった。 しかし、宏はそんな気持ちとは裏腹に、今回2百万円を父親に強請った。 保釈金2百万円を用意した宏と京子は刑務所を訪れたが、野呂ちゃんは夜中に心臓発作ですでに死んでいた。 宏は京子に一緒に住み子供を育てようと持ちかける。父親のいない子供は自分と同じくかわいそうだと。 京子は自分が愛していたのは野呂ちゃんだ。 私たちは3人でなきゃいけなかったんだと。 もう戻れないのだと。 自分は田舎で子供を育てると去っていった。 それぞれの登場人物たちの「ずれ」、それぞれの気持ちの「すれ違い」がこの映画では際立っている。 最後まで歯車がかみ合わなかった。 宏と京子、京子と野呂ちゃん、宏と野呂ちゃん、宏と父親。 一度ずれたら、もう元には戻れはしない。 辛く、胸が痛む。 青春ですね。 郷ひろみのアイドル映画。でも単なるアイドル映画とは異なる出来栄え。
郷ひろみも頑張ってる。 それでも、この映画を引っ張っているのは、やっぱり秋吉久美子。 可愛いし、純粋さと小悪魔的な強さの両方が見えて面白い。 ラスト前の赤のコートが一人で生きていく主張をしていて潔い。 |

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この映画を見たのは、当時アイドルで人気があった秋吉久美子のファンで見ましたが、共演の郷ひろみが、演技がうまいのに驚いたものです。びっくりしました。TBさせてください。
2010/2/8(月) 午後 9:38
fpdさん
そうですね、郷ひろみがこんなに自然体で演技できるとは意外でした。それでもやっぱり秋吉久美子は屈折していて輝いていますね。
2010/2/8(月) 午後 9:58
秋吉久美子いいですね、パ-マネントブル−観ましたが。
山根監督もなかなかですね。
2010/2/10(水) 午前 1:53 [ koukou ]
koukouさん
この特集で「さらば夏の光よ」「十六歳の戦争」「パーマネントブルー」と秋吉久美子を3本みましたが、よかった〜!。はまりそうです。今度「突然、嵐のように」「バージンブルース」を観ようと思っています。山根監督の丁寧さはいいですね。
2010/2/10(水) 午後 9:50
この映画も最高です。青春の痛み、辛みが見事に描き出されています。DVD化、切望!!(TBしようしましたが、失敗しました。)
2010/2/14(日) 午前 11:55
genteelさん
この映画もよかったです。若さゆえ素直になれない気持ちのすれ違いに胸が痛みます。私も同感です!ほんとDVD化すべき1本です!
2010/2/14(日) 午後 8:16
私は、高校時代に観て秋吉久美子にヒロインぶりに惹かれました。
TBお返しします。
2015/3/11(水) 午後 10:45 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
秋吉久美子は日活映画しか観ていなかったです。30数年ぶりに初めて見ましたが、気持ちのすれ違い、今でも十分伝わりますね、よかったです。
2015/3/12(木) 午後 9:39