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ひとり狼 2010年2月11日、フィルムセンター「アンコール特集1995−2004年度の上映作品より」にて。 1968年度作品。 原作:村上元三 監督:池広一夫 脚本:直居欽哉 出演:市川雷蔵、小川真由美、長門勇、長谷川明男、小池朝雄、浜村純、内田朝雄、伊達三郎、
岩崎加根子
人斬り伊三”の異名をとる一匹狼のヤクザ追分の伊三蔵(市川雷蔵)は、博奕も剣の腕も確かでヤクザ仲間からも一目置かれていた。しかし彼には奉公先の主人の娘(小川真由美)との仲を裂かれ、許婚の武士(小池朝雄)を傷つけて逃走したという暗い過去があった……。(eiga.com解説より)人斬り伊三の異名を持つ、親分も弟子も持たない一匹狼の剣の豪腕伊三蔵(市川雷蔵)が、過去の宿縁に翻弄される姿を描く。「沓掛時次郎」「中山七里」に続く、池広一夫監督と市川雷蔵のコンビによる股旅三部作の最終作品。(Amazonの解説) 「人情に縛られたくない」と言っていたクールな一匹狼の伊三蔵(市川雷蔵)は、過去に深い傷を負っていた。 主君の娘である小川真由美との恋愛、しかし、身分不相応から引き裂かれた。 そして彼女は伊三蔵の子供を産んでした。 何年かぶりにその村に戻った伊三蔵を待ちうけていたものは、小川真由美の許婚だった武士(小池朝雄)だった。 また、こいつがべらぼうに悪いやつで、小川真由美と子供を人質にとり、伊三蔵が手を出せない状況に陥れていた。 伊三蔵は、子供に向かって、「やくざとはこんなに汚いものだ。よく見ておくんだ」というセリフが辛い。 助っ人で稼いだお金を小川真由美に渡しても受け取ってもらえない。 真面目に仕事をして帰ってほしかったと小川真由美は言う。 人殺しをした汚いお金は受け取れないという小川真由美に、何の信用もない俺にはこれしかできなかったと言う刹那。 この前に観た「華岡青洲の妻」の母親と妻の間で存在感を出さないような微妙な市川雷蔵は、この映画ではクールであるが実は人の情を分かっている悲しい一匹狼の「男」を見事に演じている。
市川雷蔵はもっと見ないといけない。 伊達三郎はいきなり腕を切られるが、後半、性懲りもなく市川雷蔵を襲いまた切られる。 市川雷蔵と対照的な柔らかい長門勇が、語り部の役割で、いい味を出している。 |

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こんばんは。
この作品は雷蔵作品の中でもお気に入り上位に位置する作品です。
静かで深みがあり、一匹狼の孤独感と過去を背負った哀愁感で、とにかくカッコ良かった。
食事をちょうだいした時のしきたりみたいな描写も良かったです。
この作品にも伊達三郎、出てましたね。
伊達三郎の全出演作リスト、誰か作らないでしょうか?(笑)
しかし、昔の日本映画の子役って演技がめちゃくちゃ下手で、セリフが棒読みなんですよね。この作品ではそんなシーンがあったかは覚えていませんが、泣くシーンで「え〜ん、え〜ん。」て言っちゃいますもんね。
2010/2/21(日) 午後 10:15 [ - ]
これ、今回の「大雷蔵祭」で予定が合わずに見れなかったんですよね。雷蔵のまたたび映画としてはかなり評価の高い作品だときいてます。
2010/2/22(月) 午前 7:03
bigflyさん
私が書きたかったことを全部書いてもらったみたいです(笑)。まさにこの映画の雷蔵がかっこいいのは孤独と哀愁が滲み出ていることでしょう。お世話になる渡世人はご飯はおひつだけ、布団は一枚だけと、なるほどなあと感心しました。食べた魚の骨を手ぬぐいに入れ懐にしまうのが不思議でしたね。伊達三郎がかなりお好きなようですね。私はあまり大映映画は観ていないので、残念ながらリストは作れないです。すいません。1949年の「幽霊列車」では訳ありのバスの運転手が印象残っています。
2010/2/22(月) 午後 8:33
ヒッチさん
御存じでしたか、この映画、いいですよ。クールさと感情を吐き出す主人公に市川雷蔵はぴったりです。bigflyさんが言うように孤独と悲しさを背負って、それでも生きていく男の生きざまがかっこいいです。
2010/2/22(月) 午後 8:48
死期を意識しているのか、晩年の雷蔵の凄みが見える作品でしたね。
脇の長門も良い味出してますね。
2011/11/5(土) 午後 2:51 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
そうかもしれませんね。翌年亡くなっていますから、病魔と闘いながらの執念の演技かもしれません。長門とのバランスがいいですね。ナレーションを入れたことで、伝説化された人物にも見えます。
2011/11/5(土) 午後 3:31