最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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2010年2月18日、船堀シネパルにて。

2010年度作品。
原作:伊坂幸太郎
脚本:中村義洋、林民夫、鈴木謙一
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、永島敏行、濱田岳、貫地谷しほり、柄本明、香川照之、大森南朋、波岡一喜、上田耕一、でんでん、石丸謙二郎、竜雷太、伊東四郎、ソニン、相武紗季

観てから読むか、読んでから観るか。
映画を観る時は、いつも悩むんです。
今回は先に観ることにした。

野党初となる首相の凱旋パレードが行われている仙台で、ラジコンヘリ爆弾を使った首相暗殺事件が起きる。時を同じくして、久々に旧友・森田(吉岡秀隆)と再会を果たしていた青柳(堺雅人)は、突然現れた警官から発砲され、犯人として追われる身となってしまう。(eiga.com解説より)

ネタバレあります。
この映画、犯罪映画だとばかり思っていたら、青春映画のようでした。
「釣りに行こう」と大学時代の友人森田(吉岡秀隆)に青柳(堺雅人)は誘われ車に二人で乗った。
「生き延びろ、死ぬなよ」と言われ、青柳(堺雅人)が飛び出し、車は爆発。
国家権力に首相暗殺事件の犯人に仕立てあげられた青柳(堺雅人)は訳もわからず逃げる、逃げる。
そんな彼に大学時代の昔の恋人晴子(竹内結子)や後輩(劇団ひとり)が助ける。
長い間離れていても、何かあれば駆けつけてくれる友達。
訳ありだった友人森田(吉岡秀隆)も、森田なりの精一杯のできること「生き延びろよ」と言う言葉をかける。
友情のありがたさ、大事さがとてもよく伝わる。

面白いのは、逃げる方法(車、花火)が大学時代の一つ一つの思い出に繋がっていること。
逃亡していても、昔を思い出しながらなので何故かのんびりした時間の流れの中で映画が進行していく。
この敢えてスリリングにしない感じは好きですね。
「小さくまとまるなよ」とゲームのシーマンが言うのを、大学生の晴子(竹内結子)と青柳(堺雅人)は見ていた
チョコレートを丁寧に半分に割り、さらに少しでも大きい方を晴子にくれる青柳を見て、晴子は突然「別れましょ」と言う。「チョコレートの半分は大体でいいじゃない、このままだと二人とも小さくまとまってしまうんじゃない」とあくまで飄々と。
若さゆえのほろ苦さ。

大学の友人以外にも、宅配ドライバーの先輩、通り魔キルオ、地下水道に詳しいおっさん、花火職人、人のいい警官、アイドルが青柳をどこかユーモラスに手助けしてくれる。
彼を信頼してくれているからだ。
それと、堅苦しく書くと、国家に対する反骨精神、マスコミの個人に対する集中たたきへの反発心から青柳を応援している。
この小説は読んでいないが、前に読んだ伊坂幸太郎の小説の色合いと同じものが、この部分にも出ているのではと思われる。
青柳の父親(伊東四郎)が、マスコミに向かって、「マスコミはもっと責任を持って報道しろ。」と言うあたりもそう感じる。

この映画を犯罪逃亡映画としてだけ見ると多分面白くないと思う。
警察の陰謀が明らかにされないのも、そこに目的があるわけではないからだろう。
そもそも一般人が警察相手に勝てるわけがない。
警察との攻防もそんなに緊張感溢れるものでもないし、何せ逃亡が花火ですからね。うまくできすぎている気がしないでもないが。
冒頭のシーンが、ラストシーンにも繋がっていて、冒頭のシーンがもうすでに時間のずれを見せていたのかと改めて思い、映画的には面白いなと感じた。
一言もセリフなし?だった永島敏行が怖かったですね。濱田岳も正体不明で面白いですね。

ビートルズの曲「ゴールデンスランバー」から取ったタイトルは、ポールがバラバラだったメンバーの昔の絆を取り戻すために書いたという。
この映画にはピッタリです。
人の絆を取り戻し、人の勇気も人の熱い気持ちに心地よく幸せな気分にしてくれた映画でした。
ほんとに「よくできました」。

それと原作とどう違っているのかも気になりますね。

閉じる コメント(24)

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僕は伊坂幸太郎が好きなので、原作を先に読んでから観ましたが、適度に細部を忘れていたため、とても楽しめました。
映画としてのまとめ方も、うまいと思います。
そして、これはやはり青春映画ですね。

2010/3/2(火) 午後 10:23 出木杉のびた

監督ご本人のお話を拝聴しましたが、本作は「削る」作業が一番苦心したとか。しかし、セキリュティーポットを削ることは一番最初に考え伊坂さんの了解を得たそうです。この監督が映画化した伊坂作品で初めて楽しめた作品です。
トラバさせて下さいね。

2010/3/3(水) 午前 10:21 金平糖

窮地なんだけど・・・助けてもらって・・・信頼して
そういう下りも良かったなぁ〜と!キャストもそれぞれ良かったと思います^^
トラバありがとうございます!トラバお返しさせて下さいね^^

2010/3/3(水) 午後 8:33 くるみ

チョコレートのシーンとか、ちょっとしたセリフもまたいいんですよね。えっ、と思うのですけど、よくわかる気がするというか。。
人が信じられるって、どんなに辛い時で嬉しいことかもしれません。
トラバさせて下さいませ。

2010/3/3(水) 午後 10:54 恋

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のびたさん
私も伊坂幸太郎さんは好きです。原作もさらに興味がわきました。ラストの「よくできました」もうまい演出ですね。青柳のこれからを考えずに、気持ちのいい気分に浸っていたい思いでした。

2010/3/4(木) 午前 0:22 シーラカンス

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金平糖さん
原作を読んでいないので、映画が面白かったのか、原作が面白かったのかなんともいえないのが残念です。中村義洋監督は「アヒルと鴨コイン」しか観ていませんが、断然この映画がよかったです。原作もブックオフで昔買った単行本を読みますぞ〜。

2010/3/4(木) 午前 0:33 シーラカンス

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くるみさん
なかなか日本っぽい情感にあふれたストーリー、「信頼」をうまくまとめあげたこの映画はいいですね。

2010/3/4(木) 午前 0:38 シーラカンス

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恋さん
辛い時に優しくされるとうれしいですよね。自分の記憶にいつまでも残ります。相手は忘れていることが多いのですが、そこがまた人間らしくていいなと思います。

2010/3/4(木) 午前 0:42 シーラカンス

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こんにちは♪
コメント&TBありがとうございました。(^^)
そうそう、これはミステリーでもあり、それ以上にヒューマンドラマでしたね。伊坂さんらしい運びで楽しませてくれました。
原作はまた面白い構成なんですよね〜結末がわかってから読んでも楽しめる本だと思います。
遅くなってすみません。こちらからもTBさせてくださいね♪

2010/3/6(土) 午後 10:00 choro

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Choroさん
コメントありがとうございます。いつもマイナーな古い映画ばっかり観ているので、たまに新しい映画が気にいるとあっちゃこっちゃ色んな人の感想を観に行きたがる癖があります。この映画は意外とシンプルですが、伊坂さんの小説はまた違ったつかみどころのない小説になっているのでしょうね(いい意味ですよ)。楽しみです♪

2010/3/7(日) 午後 8:17 シーラカンス

おはようございます^^。
コメント&TB下さり、ありがとうございました〜♪
こんな展開…出来過ぎててありえん!と思いつつも引き込まれますよね(笑)
配役も上手くいい役者さんを使って、それも見どころでしたし…
ミステリーに絡めた「信頼と友情の物語」がありました!
ぁ、でも国家権力?怖いですよね〜あれが解決しないままなのはちょっと不満でした(笑)
来て下さり嬉しかったです。TBお返しさせて下さいね^^。

2010/3/30(火) 午前 9:55 ふぇい

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フェイさん
コメントありがとうございます。
ほんと、あまりに出来すぎやっと思いながらも青春のほろ苦さに騙されつつ、助けてくれる人たちの熱い気持ちに感動しつつ、冒頭とラストのつながりに幸せな気分にしてくれました。いい映画です。

2010/3/30(火) 午後 11:37 シーラカンス

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ビートルズの名曲、ゴールデン・スランバーの歌詞にタネがある映画でしたね。

2010/8/17(火) 午後 9:19 mossan

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もっさんさん
この映画は好きですね。今年のベストテンには入ると思います。時間のずれと友情が絡みあって、自分好みの映画でした。ゴールデン・スランバーの歌は、ポールの名曲ですね。

2010/8/18(水) 午前 0:07 シーラカンス

「人の絆を取り戻し、人の勇気も人の熱い気持ちに心地よく幸せな気分にしてくれた映画」本当にそうでしたよね〜ラストなんか、とっても嬉しい気持ちになりました〜
やっぱり映画っていいですね^^
TBさせてくださいね。

2010/9/19(日) 午前 10:58 [ ake*omy*ujo*3 ]

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明星さん
主人公は逃亡しているんですが、いや〜、ほんと幸せな気分にさせてくれました。いいですよね〜、「よくできました」♪

2010/9/19(日) 午後 9:47 シーラカンス

首相暗殺犯に仕立てられた男の逃亡劇!・・・じゃあありませんでしたね、この映画は。
青春映画です。まさに。

2010/12/24(金) 午後 0:31 ちいず

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ちいずさん
サスペンスものとして見たらあんまり面白くないでしょうね。「よくできました」には、ぐっときました。

2010/12/26(日) 午前 1:19 シーラカンス

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中村監督と濱田は、伊坂原作ものであるといきいきとして来ますね。
メジャー会社の有名監督でないのが伊坂作品に迫れた勝因ですね。
TBします。

2012/4/3(火) 午後 6:28 [ ひろちゃん2001 ]

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ひろちゃんさん
原作は読んでいないですが、なかなか面白い映画でした。時間のずれを描いた映画は好きですね。それに青春映画にもなっていましたからね。中村監督、濱田、伊坂原作のトリオはいい映画を撮っていますね。

2012/4/4(水) 午後 10:37 シーラカンス

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