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2010.3.5 この小説は、面白かったです。 お薦めです。 「三人目の幽霊」は落語のネタということで、形にこだわりすぎた気がした。 この小説は、大倉崇裕がこよなく愛したTV「刑事コロンボ」の倒叙形式がとられていて、気合いの入れ方が違う。 最初から犯人は殺人を起こす。だから読者は犯人はわかっています。 そこで、福家(ふくいえ)警部補が登場。 私は福家警部補は男だとばかり思っていた。 だからいつもの刑事ものだと思い、この本を読むタイミングが遅れてしまった。後悔しています。 小柄な女性、どうみても刑事には見えず、現場の警官には軽くあしらわれる。 それが、どうしてどうして、できるんです。 切れ味抜群の福家警部補が、犯人のちょっとした過ち(犯人自身が気が付いていないものもある)を見逃さず、証拠を突きつけて追い詰めていく様が見事です。 人ってどこかに変な癖があるんですね。それに予期せぬ行動をするものなんですね。 改めて人間って面白いなと見直しました。変な見直しですが。 さらに犯人の動機もちゃんと押さえます。 犯人も逃げません。 犯人の潔さも、尊厳を感じます。 犯人はそれぞれの愛することのために殺人を起こしてしまいます。 読者はその行動に納得します。 ただ「オッカムの剃刀」だけは、違います。 犯行の理由は、あくまでも自分の個人的な理由です。 プロ(福家警部補)とプロ(元科警科学捜査部主任)の対決です。 これも読み応えあります。 第2集「福家警部補の再訪」、早く文庫本にならないかな〜。 本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長――冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、4編収録のシリーズ第1集。(本の解説)
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淡々と犯人を追い詰めていく福家警部補のキャラがいいですよね。クールに見えて、結構人間くさいところも好きです(犯罪を暴く時は容赦ないですが^^;)。続編も安定した水準で読ませてくれる作品が揃っていますよ。
2010/3/11(木) 午前 7:56
べるさん
名前からして男性だとばかり思っていたので、あれっていう嬉しい驚きでした。福家警部補のキャラがいいですね。のほほんとした感じと理詰めに追い詰める厳しさのギャップが面白いです。続編読みたいな〜。
2010/3/11(木) 午後 10:37
存在感が薄いのかと思いきや、読み終わった後には大好きなキャラクターになっていました。第二弾の文庫化、自分も楽しみにしています。
2010/3/12(金) 午前 0:23
ゆきあやさん
コメントありがとうございます。
男性からすると、コロンボ、古畑任三郎よりも親しみやすい気はします。でも、切れ味抜群の頭脳とのギャップが面白いです。
2010/3/12(金) 午後 11:28
私もシーラカンスさん同様、福家警部補=男性だと思っていました。本の中で女性の刑事は多く見かけていたはずなのに、なぜかこのタイトルだけ見ると男性を想像してしまうんですよねぇ。偏見かしら^^;
好きなシリーズになったので、これを読んですぐ続編も借りましたが面白かったですよ^^
2010/5/13(木) 午後 10:56
紅子さん
そうなんです、てっきり男性かと。福家という名前が男性っぽいんでしょうかね〜。続編読みたいな〜、早く文庫にしてほしい。
2010/5/14(金) 午後 8:23