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2010年3月16日、シネマヴェーラ「映画史上の名作3」にて。 1932年度作品。 脚本:レジノルド・バークレー 脚色:サムソン・ラファエルソン、エルネスト・ヴァイダ 出演:ライオネル・バリモア、ナンシー・キャロル、フィリップス・ホームズ、ルイズ・カーター、
ルシアン・リトルフィールド、トム・ダグラス
ネタバレあるかも。戦争(第一次世界大戦?)のさなか、フランス兵の主人公はドイツの兵隊を殺した。 そのフランス兵の主人公は、人を殺したことに自分を蔑み悔み悩んだ。 そして、死ぬ間際に書いた手紙を読みドイツ兵の住所を捜し、謝りに行こうと考えた。 ドイツ町全体は、敵であるフランスを憎んでいた。 そんな状況の中、フランス兵の主人公はドイツ兵の家(両親)を訪問した。 両親は息子を殺したフランスを憎んでいた。 どうしても、自分が息子を殺したことをどうしても言えずに、つい、友人だと言ってしまった。 そこには、ドイツ兵のフィアンセもいた。 主人公は何日経っても、そのことを言い出せずにいたが、逆にフィアンセは次第に主人公に好意を抱くようになっていた。 さらにドイツ兵の息子を持つ両親も、主人公の人柄に好意を持ち、息子のような感情を抱くように。 町の人々は相変わらずフランス人を憎み、ドイツ兵の父親を疎外し始めていた。 父親は信念を持って、相手にしなかった。 そしてラスト、ドイツ兵の恋人が死ぬ間際に書いた手紙を持っているフィアンセは、その手紙を読み始めた。 その手紙を読んでいる途中で、主人公は手紙の文章を重ねるようにつぶやき始めた。 「なぜ、あなたは手紙の内容を知っているの」とフィアンセ。 「どうしても言い出せなかったけど、私があなたの恋人を殺したのだ」「謝りにきたのだ」と主人公。 ご両親にもこのことを正直に言いたいと。 「もう一度、年老いたご両親に悲しい思いをさせたいの」とフィアンセのセリフ。 そして、一緒にこの家に住む決意をする主人公。 エルンスト・ルビッチの作品はこれが初めて。 イメージは軽妙なコメディタッチかと。 でも、この映画のテーマは戦争の悲劇と心の救い。 個人的には何の恨みもない人を殺すことの戦争の怖さと個人の苦しみ。 重たいテーマだった。 息子を殺した主人公の苦悩とそれを知らない両親とフィアンセ。
両親とフィアンセが好意を持つほどに、それが言い出せずに余計に苦しむ主人公の対比が見ていて辛い。 フィアンセと主人公が町を歩くと、町の住人が次から次へと窓から覗き見している描写が、しいて言えば、ユーモラスなシーンか。 |

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ルビッチ作品はどれも好きなんですが、この映画は未見です。重いテーマでも軽妙に料理されているといった印象でしょうか。
2010/3/30(火) 午前 6:41
ヒッチさん
いえ、主人公が持った重たいテーマそのものでした。ラストはヒューマンドラマになっていましたが。記事に書いたようなシーンと服屋がフィアンセと主人公を見て、値札の値段を上げるぐらいでしょうか。「生きるべきか死ぬべきか」も観たかったのですが、なんせ英語字幕だったので、あきらめました。
2010/3/30(火) 午後 11:28
訪問&TBありがとうございます。
確かに重いテーマの作品なんですがルビッチらしい笑いもありましたね。
彼の作品はコメディであっても風刺が効いているので好きです。
TBお返しさせてもらいますね。
2011/4/18(月) 午後 8:10
くみょんさん
コメントありがとうございます♪
こういうあまり知られていない映画を観られていることにびっくりしました。重いテーマでしたが、ルビッチは、おっしゃるようにドイツ人として戦争にこだわりがあるんでしょうね。
2011/4/19(火) 午後 8:14