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2010年3月26日、シネマヴェーラ「官能の帝国3〜田中登作品をめぐって〜」にて。 1974年度作品。 脚本:いどあきお 撮影: 安藤庄平 音楽:樋口康雄 出演:芹明香、花柳幻舟、夢村四郎、高橋明、宮下順子、萩原朔美、絵沢萠子、榎木兵衛 釜ヶ崎の旧赤線地帯を舞台に展開する、19歳の貧しくも心優しい娼婦・トメ(芹明香)と周囲の人々との交流。トメと客を取り合う母親(花柳幻舟)、彼女に頼まれトメを脅すダメヤクザ(高橋明)、会社の金を使いこみヤクザと一緒に無理心中する男女(宮下順子、萩原朔美)、飛べないニワトリに絶望し首を吊るトメの白痴の弟(夢村四郎)、強盗殺人犯にそっくりの不思議な男。そんな人間関係を経て、トメはこの地で生き抜く決心をする。圧巻は、ラスト近くトメと結ばれた弟がニワトリを手に通天閣に登り、大阪の街々を展望するところ。ここから映画はカラーとなる。(eiga.com解説より) あまりに強烈でインパクトのある映画。 すさまじいほどの主人公の生活。 汚らしい町とすさんだ人々のストレート勝負の映画。 芹明香の大阪弁のぶっきらぼうなセリフ回し、手持ちカメラのぶれ、白黒映像のコントラスト。 イメージだけですが、ギリシャ悲劇に出てきそうな感じ。 登場人物たちは自分の本能のままに生きている。 だからその生きざまのすごさに圧倒される。 社会や組織や親子の関わりは無縁で、個の生き方。 母親の自分勝手な生き方。 子供の母親としての意識はなく、女としてだけ生きている。 ニワトリが飛べないことを知って自殺する知的障害者の弟。きわどい閉塞感。 大事にしていた弟が死んだことで、主人公は自分の体を線香のように使う。「人形や」という。 「この町が好きや」と指名手配に似た人物から違う町に行くことを誘われても断る芹明香。 ラスト、「おっちゃん、どないや。儲かってるか」と声をかけ歩いていく芹明香にこれからという言葉は似合わなく、ただ生きていくということだけ。
ただただ唖然とさせられるが、あまりもう一度観たいという気持ちにはなれない映画です。 |

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芹明香さんなんて、今、どうしてるんでしょうねぇ。。。
黒木和雄さんの『祭りの準備』という映画に出演していた芹明香さんだったような。。。
2010/4/3(土) 午後 9:49
もすもすさん
芹明香さん、はたしてどうしているんでしょうかね〜。・・・と調べたら、『深く潜れ〜八犬伝2001〜』(NHK/BS2)に出演されていたらしい。それでも10年ほど前になりますが。。。『祭りの準備』は観ましたが、あまり記憶になく、桂木梨江の方が印象強いです。
2010/4/3(土) 午後 11:12
近頃、あまり見かけませんね、TVのドラマで、チョット出てもらえれば、存在感があるのでは。
2010/4/6(火) 午前 0:00 [ koukou ]
koukouさん
覚醒剤で何回もつかまってるみたいです。けだるい存在感は抜群でした。
2010/4/6(火) 午後 9:22
芹明香は栃木刑務所にお務めした後にカムバックしてましたが
実は芹が入所した頃に花柳幻舟も傷害事件で栃木刑務所に
収監されてました。芹明香は出所後に
老人ホームに勤めていたという噂はどうやら事実で
かなり太って、性格も明るくなったということらしい。
今はどうしているやらですね。
2012/5/7(月) 午前 10:31
GH字幕さん
ほう、不思議なめぐりあいですね。この時代の寵児ですね。でも人生は長いですからね。
2012/5/12(土) 午後 4:05